■自由民主党の将来とニッポンの将来
妙齢の女子が政治とか経済とかについて申し述べるのは可愛げがないという風潮の未だにある現代ニッポンとはいえ、やっぱりそっちのほうがおかしいよ、と思っちゃうのである。
そんなことより先に自分のケッコンとか出産とか考えれば?なんていう向きも悔しいことにあるのだけれども、いま現在、自分で働いて生活しているんだし、納税もしてる。それがこのまま一生続くかもしれない。
もちろん、直接、自分で報酬を得ているわけでなくても、主婦として母親として家族を支える女性や、リタイアした高齢者の方だって、それぞれの形で社会とつながっているわけだから、政治経済国際情勢について意見をもつことは、ちっともおかしいことではありません。ていうか、ハタチすぎれば、誰であれどんな形であれ、何かしら社会とつながってくものだ、という前提で付与されている選挙権だと思うしね。むしろ、そんなことは自分には直裁に関係ないしわかんないし、って無関心こそが、現在の状況を生み出している一因だと思うのです。
まあ、そんな言い訳めいた前置きはいいとして、総裁選のゆくえ、どうなるのでしょうね。
私は基本的に小泉政権も安倍政権も支持しない者でした。先ず、お年寄りや障害のある方など、社会的弱者を切捨てる路線が許せんし、特に小泉さんの、ワンフレーズポリティクスといえば体がいいけれども、国民を馬鹿にした、論理を欠きまくった出鱈目な国会答弁、アータはどこの国の政治家だ、と言いたくなるような米国追従の果てに、まさか戦争のできる国家にするんじゃなかろうね、という疑義、この数年間の自分の所得に占める増税(保険料の負担増加だって立派な増税です、しかも保険料って所得逆進性ですよ)だって腹立たしい限りです。それでいて、自分たちは立派に資金源や利権を確保しているんですから。
かといって、では同じ時期に他の人が政権運営をしていたら良かったのか?と考え始めると、もう全然わかんないわけです。弱者に優しい政治を行った政治家が、古今東西どれくらいいるか?っていわれると、挙げることすらできないし。小泉以前の日本の政治が優れていたわけではないことは、衆目承知のとおりですしね。思えば小泉さんの功績というのもやっぱりいろいろあるわけです。断固たる構造改革によって景気が浮揚した、といえないこともないような気もしないでもありません(←くどい)。
恐らくどの時代・どの国の政治でも、あるいは経済だってそうです、闇取引や談合がないってことはありえないでしょう。そのうえで成り立つのが社会だとしても、誰がどのような政治を行うかというのは、最終的に必ず、われわれ庶民の身に撥ね返ってくることなのです。私はワイドショー政治を憎んでいます。民主党がいいとか共産党を支持するとかと、はっきり言えないのは当然ですが、安易に勝ち馬に乗るのはやめましょう。郵政解散と言われた先の衆議院選挙では、フリーターやニートの人たちの票が自民党に集まったといいます。しかし正規雇用の門を狭め、それによって晩婚化、ひいては少子化、地域格差を進ませたのも、そもそも小泉政権の政策によるものなのです。それでもあれだけの支持率を保ち続けたのは小泉さんの凄さ、としか言いようがないかもしれない、ような、気もしなくもありませんが(←くどい)。
自民党総裁選挙に対して私たちは有権者ではありませんが、世論、民意の反映のない政治が、古今東西続かないのも真実です。
・・・・・・・・・。
熱いな、俺。
■それで誰を支持するか、っていわれたら。
まだ情報収集不足ですが、今んとこ、谷垣さんかもしれません。なぜなら、以前、公然と、消費税を増税するようなことを言ってるから。や、実際そうされたら、1消費者としても1企業の経理担当者としても非常に困るけど、本当に他に国の財源がなくて税収増が必要なのであれば、消費税増税は合理的だと思っています。その理由は書き始めたら長くなるので割愛。少なくとも、選挙前に消費税論議について明確な言明を避けといて、いざ選挙後になったらちゃっかり増税するような輩よりは、筋が通ってるんじゃないかと・・・。
■とかなんとか言いながら。
現在、心待ちにしているのは、「週刊文春」と「週刊現代」の最新号なわけです。や、週刊誌だからってバカにしちゃいけませんよ。安倍さんの突然の辞任劇にもっとも影響を与えたとされる記事が掲載されるのです。健康不安は現実でしょうが、これらの記事が、彼の政権維持、つまり心身の健康に致命的なダメージを与えたといっても過言ではないみたいですよ。1国民として、また1企業の社員として、マスコミにムカつくことも多々ありますが、ジャーナリズムの価値というものを感じられる場面も、このように時々あります。2誌とも、首都圏ではもう本日の発売のはずなので売り切れているかもしれませんが、ここ九州では土曜日の発売です。
■三谷さんの先見(?)
きのう、三谷幸喜のエッセイ集『オンリー・ミー』(幻冬舎文庫)をなにげなく読み返していて、はっとした。以下のようなくだりがあったのである。ちなみにこれが書かれたのは細川護熙政権発足時ですから1993年、つまり今から14年前、三谷さんが32歳のときです。
『(前略)
そんなわけで、この国の政治が変わるのは確かであり、国会も活性化されて面白くなるのは間違いない。しかしそれでもなお、「政治」という言葉に拒否反応をおこして、まったく関心がもてない人もまだまだいるはずだ。そんな皆さんのために、今、僕が注目している、今後の政局のポイントをいくつかご紹介したい。これであなたも国会のトリコです。
(中略)
●自民党の新井将敬氏と、小泉元郵政大臣は、細身同士で一見区別が付きにくい。
これは慣れてくれば識別は意外と簡単である。常にどっしり構えて、一瞬林隆三かと思わせるほどの、ふてぶてしさを醸し出しているのが、新井氏。手足が微妙に長く、背広姿が今ひとつ決まらないのが、小泉氏である。
この人(エミ註:小泉さんのことね。)は髪型もおひょいさんみたいで、どうも政治家という感じがしない。線の細さは、どっちかというと、衆院議員というよりもダンス教師だ。デパートの実演販売人の匂いもちょっとある。同じ細身でも、新井氏には素浪人を思わせる凄みがあるというのに、なぜだろうか。
しかし、従来の政治家のイメージを打ち破った(大臣時代も全然大臣に見えなかった)という点で、実は今一番注目しているのがこの小泉氏なのである。とにかくまるで偉そうに見えないのが素晴らしい。ゆくゆくは政権でも取って、総理のイメージも一新してほしいものである。』
これが書かれた実に8年後、小泉純一郎は政権をとり、戦後3番目の長さの在位を誇る宰相となったのですね・・・・。いま読めば、あらゆる意味で深い文章です。何しろ、三谷さんのユーモアってやつは素晴らしいですね。
■ホタルノヒカリ最終回
冒頭で天下国家を大上段に論じておきながら(?)、だんだん卑小な、や、地に足のついた(?)方向に向かっていく、このブログです。
ゆうべ、政局を受けてテレビニュースのハシゴをしていたら、ふと行き当たったのがこのドラマの最終回、終了40分ほど前でした。初めて見たのだけれど、だいたいのあらすじは前もって知っていたので、さほどの違和感もなく最後まで見てしまいました。
いやー、「干物女」なんていうけどね、綾瀬はるかのかわいさといったら、すっぴん・ジャージ・ちょんまげ姿だろうが、どこの誰が見たって、やさぐれ感なんてないわけよぅ。おまけに素直で一生懸命で仕事もできる設定みたいだし! しかし、藤木直人だなんて、そんなに若くしてオッサンとくっつくのはやめとけよ! 若い頃は、年上で仕事のできる人に惹かれるのは当然とはいってもさー。・・・とはいえ、藤木直人みたいなイケメン部長なんてのが、そもそもありえんっちゃんね。『山おんな壁おんな』の谷原章介部長も然り(見たことないけど、そっちも)。しょせん、ドラマやね~ドラマ。なんて、心中、ひとり悪態ブラザーズを結成しながら見てたんだけど・・・・でも藤木直人、やっぱりカッコいいかも。目の前にいたらコロッと恋に落ちるかも・・・・そして、当然ながら、綾瀬はるかなんかになりえない我が身は、あえなく恋にも敗退してしまうのね、きっと・・・。
■反省かも。
よっぱらった勢いで書きすぎました、あらゆる意味で・・・