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今日から私はあなたの妻です

おひさしぶりのブログです。さすが私の4月、駆け抜けてゆきます。

■木曜日
6時15分に部員全員が仕事を切り上げ、しかも飲みに行くという経理部としてあるまじき暴挙に出たそのわけは、歓迎会です。
そう、わが部にピッチピチの新入社員がやってきたのです。

連結決算とか連結キャッシュ・フロー計算書とかを担当することなどに続いて、
“いつかは自分が”と心に期していた仕事がまたひとつ、これで廻ってくることになりました。
「新入社員の教育」なんて先輩風、吹かせてみたかったのです(笑)。
相手は計算書じゃなくてアイデンティティーをもった人間ですから、簡単じゃないことはもちろん承知している。
でも私ももうすぐ30歳、後輩をもつのに機は熟してるといっていいんじゃないかな?

偶然にもおんなじ高校出身の女の子。7期も違えど筑紫魂は永遠に不滅である!
じゅうぶんな根性を備えているようにお見受けしました。
そういえば私が入社したときにマンツーマン指導をしてくれた女性の先輩も、そのとき29歳だった。
とてもキュートで気が強い人だった。
とてもかわいがってもらった記憶があります。「大人だな~」と思って見上げてた。
私も彼女にとっていい先輩になれるといいな。がんばろう。

なんて、けなげな決心をしてみるも、飲み放題のオプションのついた3時間でビールを何杯飲んだでしょうか。
さらに別メンバーと2次会へ。帰宅したのは12時半。ええもう、かなりの酔っぱらいでした。

■金曜日
鏡をのぞいて恐ろしく充血した目にビビる朝。もちろんこんな日はお弁当は作りません。
11時ごろまでお仕事。ああ、4月です。

■土曜日
午後イチから、第3回ウェディングドレス試着大会。今回は彼を伴って参上です。
私の新婦姿を初めて見た彼の一言めは、
「うわ、でかっ。これ、布団にくるまって歩いとうのと同じやな・・・」であった。
間違ってませんけども。

既婚者の友だちなどに聞くと、やはり皆さんそれぞれ、
ウェディングドレスへのこだわりは並々ならぬものがあったらしく、
「10回は試着したわよ」「小物も相当、迷いに迷った」なんてご意見はザラ。
私はというと、2回でほぼもう決めてしまったので、
「これでいいッスかね? いいッスよね? 
 ドレスらしきものを着てりゃ、それなりに、その場は丸く収まるッスよね?」
と、いちお相方にも確認とっとくか、
それでついでに相方の衣裳も適当に決めちまおう、という今回の来場なのだった。

ドレスを試着した自分を見ると、そりゃあ「おおっザ・新婦!」て感慨はありますが、
「一生に一度ですもの、最高に美しく最高に思い出深く最高に輝いて・・・!!」
なんていう発想が、どうにも出てきません。
仕事忙しいし、やりたいことはいっぱいあるし、
ドレスのほかにも結婚式の準備なんていくらでもあるんだし、
ここで時間をかけるわけにはいかないんです、
なんて言い訳してみるけど、要するに、自分の容姿美を追求する意欲に薄いダメ女子なんですね・・・。
でもいちお、それなりのものを選んだし、メイクはプロの人がやってくれるし、
それなりにかわいい花嫁さんになれると思うよ。うん。たぶん。

その後は、結婚式の打ち合わせ。主に招待状作成と発送についてのあれこれ。
なんか、こういうのってほんとに「仕事」だよね~。
実務能力が問われる気がします。そして、仕事って、むちゃくちゃ性格出るもんなんだよね。
がんばります。



天神で降りるはずの地下鉄を赤坂までやりすごし、区役所の通用口にて入籍の手続きをとる。
婚姻届なんて紙切れ一枚だし、拍子抜けするほど呆気ないよ、なんてよく聞く話だし、
「博多区役所が会社から近いけんさ、会社の昼休みに出してこようか?私が」
なんて言ってたくらいで、事務的諸手続きのひとつとしてしか捉えていなかったのだけれど、
通用口に詰めているお爺ちゃんの守衛さんが、慣れた様子で出すいくつかの指示に従い、
「確かにお預かりしました」って言われた瞬間、意外なほどに胸がいっぱいになってしまった。

自分でそうなることを選び、相手にもそれを望まれ、社会的にもそれを認められるように、届を出した。この社会の中で、これから、夫婦として生きてく。

そもそも私は小さい頃から良くも悪くも感受性が強いというか、思い込みが激しいというか、妄想がちというか、
何かにつけて人一倍に強い感情をもつことが多いような気がしていて、
自分とももう長いつきあいってわけで、そういう性質も自覚しているので、
「何でもないのサ、こんなこと」と振舞ってやり過ごす方法も会得している。

それで、ああ何だか今日は疲れたね、夜ごはんどうしよう? 外で食べる?
それも面倒だから、スーパーに寄ってさ、今夜はお惣菜パーティーにしよう、
なんて話しながら帰って、もちろんビールをあけてごはん食べて、
「のだめカンタービレ」のお正月スペシャルを2夜連続分、大笑いしながら見てたんですが、
缶酎ハイとかワインとか飲んで4時間くらい経ったとき、
酔っぱらって超泣き上戸になってしまったのだった。

当然びっくりした彼=夫に、寝る部屋に運ばれ寝かしつけられた模様。
「だって今日から私はあなたの妻で、あなたは私の夫で、もう、そう簡単に返品できんとよ。
 『やっぱコイツ好かん、もう無理』とか思ったとき、離婚届ば出さないかんとよ。
 お父さんとお母さんのこと大好きなのに、戸籍から外されちゃうなんて淋しいよー。」
とか言いながら大泣きしていた記憶あり。
そして泣き疲れて寝てしまったようだ。
子供か、俺は・・・。

■日曜日
起きたらめちゃくちゃ瞼が重い。そりゃあ、あんだけ泣けば目も腫れます。
「ゆうべ泣いたの覚えとう?」
「うん」
「なんで泣いたん?」
「わからん・・・。酔っぱらっとったんやろうね」
「ゆうべ楽しかったけど、飲ませすぎたね。ごめんね」
ていうか断然、自主的に飲んでたし。泣く人より泣かれた人のほうが絶対困るし。
私の夫は、少なくとも新婚当初はとても優しかった、と後に語ることができるでしょう。

ものすごくしぶしぶながら会社に行って、6時まで仕事をする。
もうだめー、全然進まない。明日から必殺仕事人にならねば。
このままじゃやばい。絶対やばいよ! 
うすうす感づいていたけど、究極に危機感をもった今日であった。
がんばる。仕事も家事も自分の時間も、全部やりたいし全部犠牲にしたくないもん。
そのためにがんばる。

本屋に寄って2冊購入。やっぱり週に1度は本屋に行かんと落ち着かんもんね。

帰るとごはんができてました。
焼き魚(あじ)、鶏肉と野菜の煮物、ポテトサラダ。むちゃくちゃ美味しい・・・。
自炊(自分でやってないけど)って幸せ・・・。
しかも食後、明日のお弁当のために鯖を焼いて、卵焼きに葱まで入れてくれたのも彼です。
聞けば掃除もしてくれたとのこと。
神ですか!?
by emit9024 | 2008-04-06 22:53


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