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頬を撫でてく箒星

さて、このごろのモロモロは前の記事をごらんあれ。
これから書くのは、「エミさんの2007年ふりかえり・音楽編」です。

音楽は生活の中で水のように欠かさず摂取するものですが、
ヒットチャートとは無縁の生活になって久しいので、
2007年色はまったくないプログラムになるかと思います。

mixiミュージックでは、1ヶ月ごとに、i-tunesで聴いた曲のランキングを作ってくれます。
それを参考に書いていこうと思います。

●『六月のブルース』 by サンタラ
1月のトップ1。
イントロがもうブルースでね。退廃的な歌詞もブルースでね。

「me & my syadow 不意打ちされて上手に転びたい
 泥だらけのあたしの爪先が踏み出すとこはどこだろう?」

いろいろあった1月でしたが、この歌をお風呂で熱唱して、悦に入ってました。

●『太陽とヴィーナス』 by キリンジ
2月のトップ1。
mixiミュージックをダウンロードしてからこのかた、キリンジの曲が私の音楽史で不動の1位に輝いてて、
今年もほんとによくキリンジを聴いたのですが、もちろん他の人の曲もよく聴いたのですが、
もしも2007年、「この1曲!」と言われればこれ。
幸せとか不幸せとか、情熱とか平穏とか、そういう尺度では測れない、
ある意味、聞き手を突き放すようなこの歌が、
今年の私をいちばん慰め、駆り立てたのでした。

「時は2015年 陽炎も買える街 西に消えてく今日に 今スロットル高く鳴く」

なーんてクールな歌詞で始まるんでしょう!
アレンジがまた、すごく洒落てるのですよ。

●『Drifter』 by キリンジ
3月のトップ1。
今年のラブソングを1曲、といわれたらこれ。
生きる虚しさ、哀しさをうたったあと、最後にこう歌われると。

「欲望が渦を巻く海原さえ
 ムーンリバーを渡るようなステップで
 踏み越えていこう あなたと
 この僕のそばにいるだろう?」

●『CHE.R.RY』 by YUI
5月のトップ1。
もう若い子のやる音楽なんて聴けないかも・・・・
大塚愛も、mihimaru GTも、絢香も、アルバム借りたけど、イマイチ感情移入できんかったし・・・
と思っていたら、きましたよー、流行りの歌が、私の心にズキュンと。
この歌が入ってるアルバムは、ほんとよく聴いた。
弱冠ハタチくらいですよね?この子。
この年頃らしい、ガラスみたいにきらきらして傷つきやすい心を、背伸びせずに歌ってるんだけど、
もうそのころの気持ちでは決してない28歳の私にも、なぜか、ぐっときたとです。

●『美しく燃える森』 by 東京スカパラダイスオーケストラ
同じく5月のトップ1。
奥田民生をボーカリストに迎えたこの曲、惚れたハレたとか、人生とか感動を歌ってるわけじゃないんだけど、
とにかくかっこいい。そして途方もなくエロティック。
こういうのが、大人の聴くべき音楽なのですよ!

●『ワールズエンド・スーパーノヴァ』&『ハイウェイ』 by くるり
5月に、今さらながら、『ジョゼと虎と魚たち』という映画を見たのです。
今年私が見た映画でダントツにぶち抜かれました。
というか、人生で見た映画の中でのトップ5に余裕で入ってくるほど。
その主題歌が、「ハイウェイ」でした。
くるりはこれまでも大好きでしたが、どっちかというと、「東京」とか、「街」とか、「宿はなし」とか、
ロック色が強くて歌い上げる系の歌を好んで聴いていたのですが、
この人たち、淡々系もいいんだよねー。
すごい計算してるんだろうけど、頭の良さが鼻につかなくて、
愚直さと熱さ、あとロマンチシズムもあって、ほんとにいいね。くるり。

●『Flavor of Life』 by 宇多田ヒカル
7月のトップ1。
宇多田ヒカルがほんとに好きです。
なんて才能あふれる人なんでしょう。
なんて音楽に対して真摯な人なんでしょう。
そしてなんて繊細な感受性の人なんでしょう。

『どうしたの?と急に聞かれると ううん、何でもない
 さようならのあとに消える笑顔 私らしくない』

『“愛している”よりも“大好き”のほうが君らしいんじゃない?』

どうしてこんな歌詞が書けるんでしょうね。
ひとつも難しくなく、重くもなく、心にすっと入ってくる名フレーズが、また生まれましたね。

●『思い過ごしの効能』ほか by サンタラ
8月、9月は、サンタラの新しいアルバムをレンタルしたので、ほんとこれに夢中でした。
とにかく気持ちいいんよね。すべてがギリギリなんよ。
色気があるけど、下品じゃない、っていうとこにあるんよ。声も音も歌詞も。
こういうのが好きなんよ~。

●『Alabama』 by Neil Young
10月、1972年の名作『Harvest』を、やっとこ、借りまして。
初めてちゃんと、ニール・ヤングを聴いたですよ。
や、あたりまえなんだけど、むちゃくちゃかっこいいんですよ。
ピアノとギターと声が、すごい調和してるんですよ。
コーラスワークもすっごくきれいでね。それでいてロックなんですよー。
歌詞はなんて言ってるのか全然わかんないけど、それなのに、どうしてこんなにグッとくるの?

●『ケダモノの嵐』 by SPARKS GO GO
11月、ユニコーンのトリビュートアルバムを同僚に借りまして。
熱い!熱いよ、ユニコーン! これこそ日本のロックだよ!
とにかく媚びてないからね。
わかりやすい感動的なメッセージ性とか、皆無ですよ。
硬派とか軟派とかをいったりきたり、やりたいことを勝手にやってた人たちですよ。
それがたまらなくロックですよー。
中でもこの歌はねー、あまりにもかっこよくて痺れた。

『楽しんだのはお互い様 一点にわかに かき曇る』

なんだよこの歌詞はー! そしてスパゴー、アレンジ、超かっこいいよ!!!

●『Dream On』 by Aerosmith
大学の頃によく聴いてたエアロスミス、当時のMDは、もううちでは聴けないので、
とりあえずベストをレンタルしてみました。
で、好きな曲はいろいろあるんだけど、やっぱりこれなんですよ。
単語が簡単なのばっかり使ってあるんで、いっしょに歌えるんだよね。
どういう意味かはよくわかんないんだけど(←バカですか・・・。)、
なんだか、切なさと刹那感が、ものすご、胸に迫ってくるんだよね。


こんな感じの2007年でした。
全体的にあれやね、けっこう、「守ってない」曲を好んで聴いとったのかもしれんね。
あと、このリストには1曲も入ってないけど、アルバム賞ならミスチルの『Home』かも。
車ん中でよく聴いてました。
前作のアルバム『I LOVE YOU』もよかったけど、
あの、ヒリヒリした痛い感じも桜井さんの真骨頂ではあるけど、
全体的には今回のほうが好きかも。
ミスチルは、私が高校生のときにブレイクして、10年、メジャーで居続けてる貴重な人たちなので、
そういう人にはやっぱり、この先も、希望を歌って欲しいような気がします。
by emit9024 | 2007-12-30 01:15


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