人気ブログランキング | 話題のタグを見る

and I love you

and I love you_e0029965_23135820.jpg
GWだというのに、まーだ仕事してます。
明日だって朝から仕事だぜ。
ちぇ、土日が休みの会社に就職したはずなのに。
ちぇー、と思ってCDレンタルしてみた。7枚も!
で、今、聞いてます、これ。
Mr.Children 『I love U』 (2005)

なんかね、桜井さんって、どうしてこう、いつまでも、スレない詞を書けるんかね。
むしろ、ますます、せつなさに磨きがかかってる。
「下積みがあって、爆発的に売れて、商業的な成功とその弊害も知って、
 思うがままにならない大人の現実ってやつも嫌というほど味わって、
 でも自分はこういう感受性を大切にして、歌にしたいんだ、し続けたいんだ」
っていうような、ひたむきさを感じる。
だから、「もう30代後半にもなってこんな詞・・・」というくらいに青臭いけど、鼻につかない。
声だって、どんどん力強くなってるけど、不思議と昔よりも今のほうが、かえって尖ってる。


『and I love you』
「君には従順を 僕には優しさを 
 互いに演じさせて 疲れてしまうけど
 それでも意味はあるかい どう思う?
 今も欲しがってくれるかい? 僕を」

「もう一人きりじゃ飛べない 君が僕を軽くしてるから
 今ならきっと照れないで 歌える 歌える 歌える
 and I love you and I love you and I love you」

この痛々しいくらいの愛情は、なんなのよ。特に好きなのはこの次、

「どうしようもなく急に一人になりたいときがあり 屋上で月を眺めてた
 君に想いが強く向くほど 臆病になるのがわかって 素直には認められなくて
 でも 君が僕につき通してた 嘘をあきらめた日 それがくるのを感じたんだ
 未来がまたひとつ ほらまたひとつ 僕らに近づいてる」

誰にだって経験があるでしょう、
深淵をのぞきこむことによって、
暗さを伴った激しい愛情が、怒涛のように押し寄せてくるってこと。


『Sign』
「ありがとう と ごめんね を繰り返して僕ら
 人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく」

「ありふれた時間が愛しく思えたら それは“愛の仕業”と小さく笑った
 君が見せる仕草 僕に向けられてるサイン
 もう 何ひとつ見落とさない そんなことを考えている」

「たまに無頓着な言葉で汚しあって 互いの未熟さに嫌気がさす 
 でもいつかは裸になり 甘い体温に触れて 優しさを見せつけ合う
 似てるけどどこか違う だけど同じ匂い
 身体でも心でもなく 愛している

 僅かだって明かりが心に灯るなら 大切にしなきゃと僕らは誓った」

楽しいだけじゃなく、きれいなだけじゃない時間を重ねることで、
醸造されてゆく気持ち。
人はひとりではいられない、そういう寂しい前提があってこそ、
受け入れあおうとする気持ち。
悲しいけれど、だからこそ人間って豊かな愛情をもてるんだよなー、
なんて、感じるのです。

かれっしんぐがこの歌を好きで、運転しててもこの歌になると、必ず小さく口ずさむ。
そのたびに、ふふふ、と微笑ましい気持ちになり、
この人、いい人だなー、と、わけもなく思う。
by emit9024 | 2006-05-03 23:57 | 日々つれづれ


<< この夜の喜びよ。 花咲くように >>