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知らないことが おいでおいでしてる

我が社を担当する監査法人の面々は、今日も22時前まで会社に居た。
決算発表を前に、絵に書いたような追い込みだ。
強烈な肩こりのため、途中、近所の薬局に走ってエレキバンを買っていくつも貼りながら、乗り切りましたよ。
疲れました。

およそ1ヶ月ぶりに仕事に復帰した夫は、会社の人たちと激しく飲んできたもよう。
帰宅は23時前だったとはいえ、「飲みに行ってくる」ってメールは17時半に届いたからねえ。
そりゃ、酔っぱらうよねえ。帰宅早々、伸びて寝ている。
しかし、相変わらず殿様商売な仕事っぷりだよな、奴の会社は。。。。
と、常に崖っぷち根性が染み付いた会社に勤める私としては、いつものようにちょっと嫉んだりもするのだが、もちろん、配偶者の勤め先が超安定企業であることは喜ばしい限りなんですよね、ほんとは。

仕事をするということ、
うちの会社で仕事をするということ、
経理という仕事のこと、
うちの会社で経理という仕事をするということ、
30歳の社会人である自分、
30歳までうちの会社に属してきた自分、
会社での立ち位置、
自己評価、他者による評価、人間関係。
仕事と私生活のバランス、
夫あり、子なしで仕事をしているということ、
そんな自分のこれからの生活。

思うことがたくさんありすぎる。

そして、
とりあえず明日あさっては休みだ! 
夫は伸びて寝ているので、ひとりで発泡酒飲んでるぞ!
ていう、この状況。

なんか、頭が飽和状態だー。

これまでやってきたこと、何ひとつもムダじゃないと思えてるのは事実。
でも、じゃあ、これからは?
て考えたりするのも事実。

あーだこーだと巡らせたりする考えは、
人生の伴侶にだって、当然ながら、すべてわかってはもらえない。
(つまり、彼の考えもまた、すべて理解しきれるなんてことはできない。)

とりとめもなく話したり、無意識のうちに言外に表したりはしてるけど、
自分の中でさえ、浮かんでは消えたり、確信しては揺らいだり、まとめきれずに散らかったりしてるものだから、
とてもじゃないけど正確に表現しきれない。

なるようにしかならないよ、夫は言う。
投げやりじゃなく、起こるすべてを受け入れようっていう感じの、
彼のそういう態度にはとても救われる。

だから安心して(?)あーだこーだと考え続けながら、
とりあえず、目の前、目の前に迫ったものだけを処理して日々を過ごしている現状に、
「こんなんでいいの?!」と思ったりもするのだけれど、
ま、これはこれで、いいんだろうな・・・。
考える余地も与えられずに選択を迫られたりするのが、私って人にとってはたぶん、一番のストレスだろう。

割とはっきりしてる性格のように見られてるし、自分でも結構そう思うけど、
「こうなのだ!」といえるまでには、かなり紆余曲折してるものだもんね。

仕事のことも、そうじゃないことも、
興味のあること、考えさせられることはいっぱいいっぱいあって、
インプットすることそれ自体が快感だったりする。
そしてそれを然るべき時にアウトプットすることでも、満足を得たりする。
そんな繰り返しですな。
完全なる成就なんて、ありえるわけもないか。

なんたる意味不明な日記。
ま、思いつくままに、これからも書いていこう。

さて、以下のリンクは、
そんなマッチポンプ・エンドレスリピートな私の、今日のイチ押しインプット。
現在、30歳プラスマイナス5歳くらいの人なら、きっと面白く読んでくれるはずです。
NHK教育テレビの「たんけん ぼくのまち」。見てたでしょ?

「はてなでテレビの土踏まず 『「たんけんぼくのまち」チョーさんが復活した日』
私の人生を豊かにしてくれるこういうインプットたちに、心から感謝!
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by emit9024 | 2009-05-08 23:48

需要過多 (一過性?)

商売繁盛の日々です。
って、私が繁盛しても、会社、なんっも、儲からんのだが。
決算・監査に加えて、新年度に入っての案件なんかにも、この時期、お呼びがかかることは多い。
完全に、需要と供給バランスが崩れてます。私の。

ま、一過性のものだけんね。
ゴールデンウィークを仕事で塗りつぶすのが毎年悔しいが、
梅雨入りごろには、「あれ、あたしの人気は・・・?」てな具合で
対外的には開店休業状態になって、会計・税務オタクっぽく、見た目、引きこもりの日々に。
外向きも内向きもあるから1年でいえば収支が合うっていうか、バランス取れるとはいえ、
サイクルが長いから慣れるまでに時間がかかるんだよね、この仕事も。

さて、玉山鉄二さんです。
御館の乱に敗れて演歌の花道の向こうへ消えていった。。。
・・・や、実際は自害したらしいが、超チープなシーンでお茶を濁されていたという、
役柄的にも演出的にも超かわいそうだった上杉景虎としてのオンエアを終えたのは
まだ記憶にも新しすぎる数日前のことだが、
今日から始まったドラマ『BOSS』に、ご出演。
あー良かった、録画しといて。
またこれで3ヶ月間、毎週、玉鉄さんに会えるってわけね!

いやー、当分、あちこちで見れそうだね。玉鉄。
心地よい軽みを醸すにはまだまだぽいけど
(でも、昨年夏の、緒形拳主演NHKドラマ『帽子』では、けっこう飄々としてて良かった。
 あの路線もまた見せてほしい。)
眉間に皺を寄せるだけで絵になるってことは、
演技もだいぶ見れるようになってきたってわけだし(←何様だ、俺)。
なんせ、あの男前には、需要があるわー。

私の中でのイケメン三銃士のポジションをがっちり確保だよ。
あ、ちなみにあとのふたりは、長瀬さんと、伊勢谷さんね。
昔は、永瀬正敏みたいに、うっすい顔が好みだったんだけど、
年をとるにつれて、ちょっと絞ったら男汁がボタボタ垂れそうな、
濃い顔が好きになってきたのは不思議です。

あと、主役の天海さんね。
ああいう役やらせたら、やっぱりまだ彼女の天下なんだね。
熟女のフェロモンみたいなのが、一滴も抽出されない、あの感じ。

「サバサバ系ができるアラフォー女優」には、
黒木瞳とか篠原涼子、真矢みき、永作博美とかいろんなタイプがいて、
それぞれ好きなんだけど、
天海さんの「モテとか一切、意識してません。色気? ナニそれ?」
みたいな潔さは、稀有だよなー。

今はどうなのか全然知らないけど、私が小学生~中学生のときって、
夏休みや冬休み時期に、NHKで宝塚歌劇を放送してたんだよね。
ちょうどそのころ、天海さんは宝塚で「10年に1度の逸材」といわれ、
異例の抜擢で、瞬く間に男役トップスターへの階段を駆け上がっていってた。
なので、彼女の宝塚時代の舞台をけっこういくつも見たんだけど、
その中で一番好きだったのが、かっこいいけどコミカルな役どころ。
なんか、声の強弱とか、間の取り方が上手いんだよね、昔から。

ちなみにその頃は、真矢みきさんも宝塚で活躍してたけど、
彼女もかわいげある2枚目の男役で、すごく人気だったんだよな。
宝塚の男役といえば、その時代で言うと(前述の二人よりはちょっと前だが)、
もっとも華やかだったのは大地真央、
また、中性的な魅力で人気を博したのは一路真輝(『風林火山』で主役の勘助だった内野さんの奥さんになったね)
だと思うが、
天海さんと真矢さんは、いい意味での軽さ、コミカルさが、テレビドラマの世界に合ってるんだろうね。
ともかく、息の長い活躍をするって、とてもすばらしいことだなって思う。

あとこのドラマは、『コード・ブルー』の脚本とおんなじ人だよね。多分(未調査)。
キャラ設定とかネタとかにパクリが多いって指摘もあるけど、
上手くまとめてくる人だよなー。と素直に思う。
明日出る視聴率が楽しみ。春クールドラマ初の15%超えは、さすがにくるでしょう。
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by emit9024 | 2009-04-17 01:14

数字ばかりの世に埋まる、なんて、ほんとは誰だって嫌だ。

一週間終了。おつかれ、あたし。カンパーイ。
23時目前に帰宅し、掃除、洗濯、ごみ出し。
なにげにここ2回、ごみ出し日を忘れてすっ飛ばしていたので、すっきりした。
結婚してからというもの、夫の専業が確立していたので、捨てる曜日を意識して生活してなかったのです。

今日も昼休みに病院へ。
とか言うと、「大変ね~」って周囲には同情されるけど、
内勤の私、昼の陽気の中、片道10分足らずの距離を自転車こいで行くのはむしろ気持ちがいいくらい。
殺伐とした仕事の合間に病室の夫とひとときまったりするのも、なかなかいいもんです。
しかし、来週はそんなことも言ってられないぐらいの、さらなる修羅場になるんだよなー。

進捗を考えるとほんとは、明日も仕事したほうがどう考えてもいいんだけど、
来週から3週連続で土曜日も出勤になるのは確実、
しかも昭和の日とか憲法記念日とかも出勤だ!
というのを監査日程を確かめて確信したので、もう明日はいいよ、休んじゃうよ。
なんとかするよ、まだ先は長いからどこかで調整する(=缶詰になる)よ。

それにしても、どこもそうだろうけど、会社の業況は厳しいな。
不景気不景気って街角でも叫ばれてる(?)とはいえ、
バブルっぽく浮かれていたところもあったのが一気に垂直落下したので、
急激に引き締め体勢に入った経営に対して、
どうも社員の中には、「そこまでしなきゃなの・・・?」という戸惑いとか、
もっというと不満もくすぶっている。
これが進んでいくと、どこかで爆発するとか、あるいは無気力に向かっていく恐れも感じられる。

以下は仕事の話、たたんでおきます
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by emit9024 | 2009-04-11 01:56

楽しくありたいし、でもそれだけってわけにもいかない。

とあるサイトで糸井重里のインタビューを読んでいると、

「(自分が主宰するHP)『ほぼ日刊イトイ新聞』のスタッフは、本当に仕事が好き。
 サイトの10周年を記念して行ったイベントがあって、
 その企画からイベント当日の準備の模様から、全てをネット上で公開していたのだが、
 当日、客席に椅子を並べる作業をしながら、webカメラに向かって、
 スタッフみんながニコニコして手を振ってるのを見て、涙が出そうになった。
 椅子並べなんて面白くもない単純作業を、こんなに楽しそうにやれるなんて。」

みたいなことが書いてあって、ほんとにすごいなー、と、感じることしきりだった。

「仕事っていうのは楽しくやるもの、やれるはずのものなんだ。」
という彼の主張は以前から知っていたけれど、
私も仕事をもつ者として、
(それができればどんなにいいか、でも現実はそう簡単じゃないよ。
 仕事なんて、大半、つらいし面倒だし面白くないじゃないか。)
なんて、ついつい思ってしまう。

とはいえ、考えてみれば、今の会社でまる8年以上もやってこれたのは、
やっぱり仕事が面白いからだとは思う。

もちろん、かったるい日や手を抜いちゃう日もないとはいえないけど、
おおむね、主体的に、向上心をもって取り組んできたといえるし、
「どうせやるなら、一生懸命やって、やりがいを感じたり認められたりしたほうが
 面白いし、自分のためになるんだ。」と、いつも思ってきた。

それは別に私が前向きだったりやる気にあふれた人間だからというわけじゃなくて、
プラスの気持ちでやってプラスの結果を得るというサイクルを作ったほうが効率的だろう、
という、どっちかというと合理的な考えによるもののような気もする。
そうしたほうが、結果的に楽なんだ。っていうか。

もちろん、それとは別に、若者的な思いや、経理という仕事の地味さゆえに、
「いつか認めさせてやる!」なんて、
よく言えばハングリーな、悪く言えばマイナスの気持ちからくる
モチベーションもあったけどね。

うちの部には、去年、新入社員の女性が配属された。私にとって、初めての直属の後輩だ。
彼女はとても素直で真面目で、
ときどきごはん食べに行ったりして、
「どーお? やってけそう? 嫌になってない?」なんて聞くと、
「だいじょうぶです。」と,はっきり答えてくれるのはうれしいんだけど、
実際のところ、7つも年下の女の子が、
私に真意をどこまで明かしてくれてるのかはわからない。

「仕事を面白いとか、もっとできるようになりたいとか、どんくらい思ってるのかな?」
と思うことも、正直、時々ある。

たとえば、うちの部では2ヶ月に1ぺんくらい、監査法人を交えたオフィシャルな会議を主催する。
社長以下の役員や、関係各部署の役席さんなど、全部で20人くらいの出席者があるため、
3週間くらい前には日程や場所を詰めて、通達文書を作って配布するのだが、
それは、入社以来、彼女におまかせしている。
定例の会議なので、通達文書にももちろんひな型があり、
難しくもなんともない代わりに、まあ、面白みもない小さな業務だ。

しかし、その文書を作成することで、次の仕事、次の視点というのが生まれるはず。

会議の前日、ほんとはわかってるんだけど、
「明日の会議って、何時からだったっけ?」と聞いてみる。
把握してない。慌てて(慌てるところは好感がもてる)、自分が作った通達文を探している。

当日、会議に出席するのは上司だけだが、
時間の直前に、会議室の机・椅子をその会議用のレイアウトに並べ、
「○○会議」とドアに張り紙をして、
おエラい面々がちゃんと時間どおりに席に着くかをチェックすることまで、
主催たる我が部の全員で請け負っている。
2ヶ月に1度はやっているのだから、既に彼女も何度も携わっている。

通達文書を作ることで、日程はわかっているのだから、
「○日は●時ごろから、机を並べ変えて張り紙して・・・」と、
心積もりをしておいてほしいのである。

無事に会議が始まると、次は出席者にお茶を出すのだが、
事前の準備を終えると、彼女はまた席で落ち着いてしまっている。
気づいてるのかな、言われる前には、やりにくいのかな?と、ちょっと見守っている間に、
上司から内線電話で「お茶よろしくねー」という指示があって、慌てて席を立っている。

うーん・・・。

確かに、すべてが雑用だ。
でも、だからこそ、私は、最初の1,2回はもちろん別だが、細かく指示したくない。
「机、並べてね。」「張り紙」「お茶」とか、いちいち言うなんて、
むしろ相手を見くびっているというか、子ども扱いしてるみたいだし、
言われてやるより、自主的にやったほうが、やるほうだって気持ちがいいはずだ。
だから、最初は、「会議のときはこういうふうなんだよ」て一緒にやって、
2回め3回目からは、彼女が主体的に立ち働いてくれたらな、って思ってた。
そういう用事を通じて、彼女もまた、部署の一員であり、この会議の当事者なんだ、
って思って欲しいのだ。

それに、
「どういうタイミングで、会議が行われるのか?」
「この部署は、どういう関係があって出席するのか?」
「出席者の席順、座り位置に、どういう意味があるのか?」
「お茶を出している間、出席者は、どういう話をしているのか?」
「会議後の報告書(監査法人から提出されたり、上司が作ったりするのを、彼女がファイリングする)には、どういうことが書いてあるのか?」
一見、雑用であっても、見えてくるものはいろいろある。
面白がろうと思えれば、けっこう、面白いものなのだ。

私がこの部署に配属されたときは先輩は10歳以上年の離れた男性3人だったこともあり、
あんまり細かいことまでくだくだ言われなかった。
もちろん、必要な指示はされたし、質問したら親切に答えてくれる人たちだったけど、
私はどちらかといえば過干渉も嫌なタイプなので、
「勝手に“門前の小僧”やらせてもらいます」みたいなやり方が結構、性に合っていた。
不慣れだったり無知だったり無神経だっただろうが、
有能な先輩たちの仕事ぶりを見るのが好きだったし、
新人なりにそこからいろいろ感じたり考えたりするのが面白かった。

というか、経理って、「最初の3年は面白くないよ。」と当時の部長に宣告されたとおり、
新人時代は、かなり、そりゃもう相当に、ミクロなというか地味な仕事しかできないので、
そういうところで面白がったり、当事者意識を持つしかなかったともいえる。

先日の会議では、彼女がけっこう受身だな。と思ったので、
「あのね、会議があるとなったら、これこれこういう仕事が必ず付随してくるからね。
 机並べたりとか部署のみんなでやるけど、意外と日時を忘れてたりするし、
 上司は出席者として会議についていろいろ準備もあるから、
 通達文を作った○○さんが、リーダーシップをとって、
 私たちにガンガン指示する勢いで、準備まで張り切ってね。
 お茶出しするときとか、割とナイーブな経営問題とか話してたりするから、
 野次馬根性で聞いても面白いもんだよ。」
と言ってみたけど、どうなんだろう・・・。

先輩的な発言って、「オマエは何様か!」て自分でつっこんじゃったりするし、
「いちいちうるさいなー」て思われるのかなーとか思うし、
業務についての具体的なノウハウを教えるのはともかく、
「こういう気持ちでやってね。」的なことって、
私の個人的な性格に合った仕事のやり方や、仕事に対する考えをおしつけるようで、
ちょっとどうかな、と思ってきた。
何しろ私、もっと若い頃は、かなり前のめりで仕事してたってのもあるし、
仕事に対する軽重の置き方、スタンスって人それぞれだから、
私とおんなじスタンスを求めるようなことに身が引けてしまう。

彼女だって、今日のブログで私が勝手にこういう書き方してるけど、
いろんなことを見て考えてるだろうし、
大人の年齢で、個人の性格もあるし、私と似た道をたどらなきゃいけないってわけでは決してない。

私自身、3,4年目からは、当時の部署の環境的に完全な人不足だったので、
やらなきゃしょうがない、的な勢いで
加速度的に仕事が増えたという実状はあったけれど、
それも含めても「強要された」という記憶は全くなくて、
「なんだかんだいって、やりたいからやった。」と、当時から、はっきり言えたし、
「自分で決めたことだから。」こそ、続けられてきたように思うから。

私たち先輩が、主体的に、真剣に、自分の問題として仕事をしている姿を見て、
「仕事って、こういうふうにやるものなんだー。それが楽しいんだな」
って感じてほしいな。

と思ってきたけれど、どうなんだろう?
そういうふうに感じてくれる部分もあるのかな?
「背中で語る」なんてことは所詮まだまだできない先輩でしかないのかな?
自分の中では、おせっかいギリギリのところまで、
けっこうイロイロ言ってきたように思ってたけど、
もっと言葉にするほうが親切なのかな?

とか、この数ヶ月、いろいろ考えたりしてしまう。

同時に、
「ま、こうやって試行錯誤することが、私の『先輩』としての成長につながってもいくのよね。」
とか、都合よく思ったりする自分もいて、
ま、あたしって、真面目だけど結局はお調子モンなのよね・・・。

で、それとは別に、最近、数年前に中途採用で入社した女性社員さんと話してて、
彼女は近々、結婚を控えているという。
直属の上司には報告済みだったけれど人事まで通ってはいなかったらしく、
今回の異動では、彼女の仕事がけっこう増える事態になっている。

「でも、やっぱり自分の体がいちばん大事だから、無理そうだったら辞めるわ」
と、すっぱり言い切る彼女に、ある意味、感銘を覚えてしまったのだが、

「すぐにでも子ども欲しいし。
 うちの会社って、産休をとって復帰とかって例がないでしょう? 
 だったら、早いうちに、それが可能な職場に転職したほうがいいのかな、とも思う。
 エミさんは、子どもの予定とか考えてる?」
と、それこそ野次馬根性ではなく、同じような状況にある当事者として真剣な表情で聞かれたので、

「やー、今はなりゆきにまかせてる、って感じです。
 子どもできたら、仕事どうする? ってのは、確かに考えたりするけど」
と正直に答えながら、うーん、こんなになりゆきまかせでいいのかな?
とか、改めて思ってもしまった。

彼女は、私より5歳ほど年上で、
「そうだよね、エミさんは、まだ若いもん、それも当然よね。」と言われたけど、
そうはいっても私も30歳だし、同期の男の子ふたりには、共にふたりの子どもがいて、
彼らは気安い同期だからこそ、セクハラも何もあったもんじゃなく、普通に
「早いうちに考えたほうがいいよー、子ども。体力要るし」
とか言われたりすることもある、このごろ。

まあ、子どもについては、昨日も書いたとおり、
「究極的には授かりものだから、過剰に望んだり頑張ったりしてもしょうがない。
 できるときはできる。できないときはできない。
 子どもができたらきっと溺愛して育児するけど、できなくても楽しくやってこう。」
という、これまた消極的合理性?で考えてはいるんだけど、
子どものことは置いたとしても、
「体がいちばん大事。」といった彼女の気持ちには、
夫が入院したこともあってリアルに感じられるところもあった。

これまでのところ、おおむね健康で深刻な病気とも縁がなく、
だからこそ、「若いんだから何でもできる。」的な向こう見ずな感じで、
仕事も遊びも酒も、やろうと思えば全部できるさ! やらなきゃ損だし!
ぐらいの勢いでやってこられたけど、いつまでもそうはいかないよね。

実際の、うちの会社の状況や、私と私の家族(夫はもちろん、互いの親なども含めて)が、
いつもいつまでも元気はつらつってわけにもいかないだろうし、
私、そんなにスーパーウーマンじゃないから、
やっぱり全てに全力投球ってわけにはいかなくなる日が来る。

仕事をセーブする、とか、これまでリアルに考えたことはなかったけど、
それってある意味、幸せなことで、
「全部をとれないとしたら、どう優先順位をつけるか?」
ってことは、差し迫った問題ではなくても、
そろそろ、考えたり、家族と意見をすり合わせたり
してみることも大事なんだろうなー、と、思うこの頃である。
特に、子どものこともあるが、介護って、ある日突然やってくるって言うしね・・・。

しっかし、こんな長い日記、読んでられませんよねー。
あたしったら、仕事は長いピークに差し掛かってるし、今日も昼休みに病院に行ったり、
それなりに忙しくしてるのに・・・。
とりあえずどうでもいいから、とにかく今夜、早く寝ろ。
と、夫が見たら言うな。間違いなく。
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by emit9024 | 2009-04-10 01:22

夫と別居する。

「殺す気か!」てぐらいに寒い寒い1日。
観測史上、4月1日で最も低い気温だったそうです。嘘です。

4月1日。
全社員のおよそ4分の1にあたる人々に異動の辞令が交付された。
しかもそのほぼ全員が(って、全員に確かめたわけではないが私のサンプル検査の結果)
勤務地の移動がある人も含めて、今朝、その異動を知ったという。
来週前半から、みなさん新しい部署で仕事をすることになる。
これはほんとの話です。いつもながら、さすが○○○○(←うちの社名)クオリティ。

私は異動対象者ではなかったが、そうなると、例年、
新年度1日目は監査の対応に明け暮れるっていう使命があるわけで、
あたふた働き詰めの夕方近く、夫から電話がかかってきて、
私たちは明日から別居することになった。
もちろんほんとの話です。

「ぎっくり腰やろ、しばらく寝とけよ」ぐらいにのんびり構えていたが、
なんと検査の結果、腰椎に細菌が混入するとかいう病気であることが判明、
明日から2-3週間の入院生活を余儀なくされるとのこと。
手術とかするわけではないが、日がな1日(?)点滴マシーンの一部と化し、
絶対安静が至上命題なのだそうだ。
驚いた。

2-3週間なんて、長い人生、あとで振り返れば思い出せないぐらい一瞬なのだろうが、
今は気が遠くなるほどの期間に感じる・・・・。
まだ病院でじかに話を聞いていないこともあり、すごく心配です。

でも、明日、入院手続きや治療方針などを聞くために付き添うこととなり、
必然的に仕事は午前休をとったので、
朝、いつもより寝坊できると思うと、ちょっとうれしいです。
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by emit9024 | 2009-04-02 00:00

必要は発明の母

仕事がなー。
いろいろあるよな。
ムキーッとなって、あーだこーだ考える。
納得できる部分もある。反省もする。
でも、やっぱり理不尽。
期末から次の決算にかけて、ひきずるんだろうなー、あれやこれや。
ああ、めんどくさい。
ま、仕事だから、しょうがないよな。
面白いばっかりの仕事なんて、あるわけないもんな。
がんばろう。
いい子だ、あたし。
でもなー。
悩むよなー。

いちいち具体的に書けたらすっきりするのかもしれないけど、
いくらこんなネットの片隅のブログとはいえ、仕事のことセキララに書くのは、
道義上、問題あるからな。
てか、面白くないこと、いちいち具体的に書くほどの元気もないけどもさ。

で、こんなときは、カラダ動かしてすっきりするのが一番!なんですけど、
昨日もそんな感じで走ったし、その前の前の日も走ったし、
あんまりやりすぎると逆にカラダに悪いのが運動ってもんだし、
なので、今日は、珍しいメニューでも作って、料理でストレス解消を試みる。
グラタンだ!

スーパーで、マカロニと牛乳買って帰った。
平日はなるべく、スーパーに行かないようにしてる(節約のため)が、仕方がない。
グラタンといえば、マッシュルームだよな。
缶詰のやつしかなくて、ちょっと割高だったけど、背に腹は変えられない。
マッシュルーム、夫の好物だし。
こういう、思わぬ出費のために共働きをしているのだ(?)。
168円だったけどさ。

帰宅。

冷蔵庫あける。
なにーっ?! 
玉ねぎがない!
そうだ、昨日、自分で料理して使い切ってたんだった・・・。
しょうがない、長ネギで代用だ。
別に、問題ないよね、洋風メニューに長ネギ使っても。

冷凍庫から鶏肉をとりだして、電子レンジで解凍する。
いい感じに柔らかくなった。
って。
なにーっ?! 
これ、豚肉ですやん・・・・。
鶏肉も切らしてるやん、うち!

しょうがない、冷凍庫にあったスルメイカを解凍して代用だ。
うーん。スルメイカでグラタン・・・。
量に不安があったので、豚肉もちょっと足した。
うーん。豚肉でグラタン・・・・。

炒めて、牛乳と粉(家にあったホワイトソースミックス)入れて、ぐつぐつ煮る。
イカのせいで、ピンク色のホワイトソースに・・・。
気にするな! 
バター! 粉チーズ! オーブン!

夫、帰ってきた。
・・・・コンビニで焼そば買ってきてる・・・。
なんでこんな日に限って、そんなレアなことすんだよ!
うちの辞書にコンビニ飯なんて、ないでしょ、普段?!
「や、今、仕事で肉体労働しよってさ、疲れて、なんか焼きそば食べたくなったんよな」
ムキーッ!
グラタンを食え!

食べさせた。
ピンク色のグラタン、けっこう美味しかった。
よね。だよねー。俺は間違ってない。
写真撮ればよかった。
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by emit9024 | 2009-03-11 22:03

それでも羞恥心

最近のこと。

●火曜日
仕事のあと、ちょろっと焼鳥屋に寄って帰る。
初めて行った店だったが、安くて美味しく、気に入りました。
しかし親しい人のなかなか深刻な話もあり。
励ましようもなく、ただこうやって付き合うことぐらいしかできないのよね・・・。

●水曜日
朝からちょっとしたアンラッキー、というか、単なる自分の不注意が重なり、落ち込む。
午前中は例の腹痛で体もたいそうきつく、
こんな日は早く帰って夫の能天気な顔でも見たいよ。
なんて(都合よく)恋しくなったりするが、彼はこの夜、飲み会なのだった。

しかし夕方には心身ともに復調。
そうなると、俄然、久しぶりにひとりで楽しく過ごす平日の夜に対する意欲が湧いてきて、
7時過ぎには意気揚々と退社、本屋で5冊まとめ買いし、スーパーに寄って、
とりあえず家事をすませるに限るね!
と掃除や台所仕事に精を出し、適当に夜ご飯をすませ、
明日のお弁当のおかずを作っていると、「ただいまー」と元気な声が。
えーーーー! まだ20時45分なんですが!

「や、思いもよらず早く終わってしまった。
 そういう顔するだろうと思うと帰るのも忍びなかったんだが、
 あいにく、帰るところが他にないもので。」
憮然とする私に、にこにこと弁解する夫はやはりかわいく、(と思ってしまう自分もかわいい)、
一緒にビールをあけて、このあと一人でワクテカと見直すつもりだった『天地人』につきあわせた。

『天地人』、面白いシーンはいろいろある。
役者さんは総じて、繊細なまでにいい芝居をしてると思う。
青々とした少年期を演じてるつまぶきくんや北村さん、
それに対する、仁愛にあふれ堂々としつつも人間くさいあべちゃんの謙信や、
恐ろしい中にもどこか品のある、声とガタイの良い吉川さんの信長、
皺皺のお顔でもひょうきんで、しかし食えない雰囲気を醸す秀吉は特にみどころ。

でもやっぱり、どうしても「ぬるい」と思えてしまう。
そういう意図で作られてる今年の大河だから、これはもう好みの問題なんだけどね。

ということで、私好みの『風林火山』から、HDに残してる川中島合戦の回をまた鑑賞。
くーーーっ、男汁が飛び散ってるね! 血湧き踊るね!

●木曜日
朝は、また腹痛。薬を服用するほどではないが。

仕事、とある件について監査法人と協議。
議論はできるんだけど、落としどころへもっていけない自分の未熟さよ。
「明快な論旨をもって臨んだのに、だめでした・・・」
狭い会議室で1時間あまりを費やしたあげく、
窒息寸前で戻ってきた不甲斐ない私を笑い飛ばして、
「はいはい、『大人の結論』を出してくるから。」
と出陣してくれる上司であった。
なむはちまんだいぼさつ。

21時帰宅、とんねるずの食わず嫌い王決定戦、
長瀬さんと巨人(ではないね、もう)の上原さんの対決を楽しく見る。
「ほんっと、男くさーい、いい顔になったね」
「かーっ、男らしい!」
長瀬さんをさかんに持ち上げる石橋さん。
それこそ「大人の事情」だとしても、うれしいファンの私。

「なんて男前なんでしょ」
「1ミリの甘さもない顔だね」
「こんな顔して、いつでもどこでも素ってとこがいいよね」
「外国の俳優みたいだ。てか、キューバあたりで革命起こしてもおかしくない」
いいと思ったら、およそ思いつく限りの言葉でしつこく表現し続けたいタイプの私も、
褒め殺しの勢いで、長瀬さんを絶賛し続ける。

うんざりしたのであろう、夫、
「俺、長瀬に似てる?」
などと血迷ったことを口走るので、
「1ピコグラムも似てないよ。」
と、とびきり優しく答えた。
でも、遠くの長瀬より、近くの夫だよ。愛してるよ。ごはんも作ってくれるし。

●金曜日
仕事してると、いろいろ、あるよね。
と、つくづく感じ入る出来事、今日も有り。

社会人としてはまだまだ若造の部類に入るだろう私、
これまでにもさんざん、
発展途上らしい、いかにも恥ずかしい自分を仕事の場でさらけ出してきた。
泣いてしまったこともあるし、分をわきまえない発言したり、
青くさく反抗したり、奢った態度をとったり、周りが見えてなかったり、
年下の人に大人げないふるまいをしたり、飲みすぎたり。
日々、反省すべき点があるものだ。

ただ、年を経れば、落ち着いていくものだとも限らないと思うんだよね。こういうのって。
年も職位も私よりずっと上の人たちですら激昂しあうような場面に出会っても、
ある意味、驚かない。

職務上の立場にしろ、役職にしろ、それぞれの性格にしろ、
いろんな違いをもつ人間が、協力し合ったり利害が一致したり、
あるいはぶつかり合ったりするのが、仕事という場。
ビジネスライクに徹するばかりにはいかない。

でも、そういう「剥きだし」を受け容れあう雰囲気ってのもあるのが、
仕事とは言えど、結局、人間対人間なんだなーと思う。
誰だって、一生懸命になるあまり、感情的になることもあるさ。
って、みんながわかってるものなのさ。

大人になってから、友だちと真剣に喧嘩したりすることって、あんまりない。
久しぶりに会えば懐かしくうれしいものだし、
そういう気持ちにならない人とわざわざ会ったりすることもないし。
たとえ、生き方のベクトルが変わってきたりなんかして、
会ってみると何かしらの違和感を覚えたって、
少々の切なさを感じながらその場をやり過ごすものじゃないだろうか。

だけど考えてみれば友だちだって、
かつての「恥ずかしい」ことをお互いに知ってる仲なんだよな。
そういう仲だった子が、今では大人になって立派になって分別もついて、
自分の生活をちゃんとやってて、変わったようで変わってなかったりして、
昔いろいろ恥ずかしかった自分のことを、今でも肯定してくれてる。
昔の友達に会うと妙に元気付けられる気分になるって、そういうことなんじゃないかな。

やっぱり、人と人とが交わるのって(人間交差点?)、
基本的に恥ずかしいことがたくさんあるわけで、
それを受け容れあえたところに、つながりってのが生まれるんだろうな。
その場所が、子どもの頃は学校で、大人になれば職場だったり地域だったり、
あるいは家族や親戚だったりするっていう、「場所」の違いだけで、みんな同じだ。

なんて、ある意味あたりまえのことを、しみじみと考えてみたりした今日だったとさ。

あたし、昔から「羞恥心」て言葉が好きだったのに、
去年のあのユニットのおかげで、その語彙を出すだけでも、
なんか妙に恥ずかしくなったよね・・・。
上地さんのことも、つるのさんのことも、好もしく思ってはいるのだけど。

今夜はまた夫が飲み会なので、
久々に納豆パスタなど作り、
(彼は納豆を加熱するのを嫌うので一人のときしか作らないメニューなのだ)、
のんびり書いてみたのだが、決してお供のアルコールのせいばかりではなく、
思いついたままにつらつら書いても、なんの説得力もないかな。。。。ていう日記でした。終わり。
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by emit9024 | 2009-02-06 22:51

村上春樹なる存在

とにもかくにも今週の仕事にケリをつけた。
まだまだ未熟ではあっても、今の私のベストを尽くしたといえる一週間だと思うし、
たとえ2日間だけであっても、とりあえず会社から解放されるってだけでかなり嬉しい。

自営業の父親を長年見ているので、
結局は責任が限定されている(少なくともわたし程度の)会社員って、ラクだと思う。

とはいえ、今日は、「雇われの身ゆえの危うさ」みたいなものも
社内で激しく発露されたので、かなり複雑な気持ちになったのだが。
これについては書きたいことが山とあるけど、自重しよう。


ところで、今週、仕事のほかに私を静かに熱狂させたのは、
村上春樹が「エルサレム賞」なる文学賞を受賞することに関する、
ネット上でのさまざまな人たちの反応だった。
目からウロコが落ちるような発見が多々あり、本当に勉強になったし、
刺激も受けたし、さまざまなことを考えさせられた。

村上春樹の著作、15冊以上は持ってるかな。
そのほとんどが、エッセイだ。

小説もいくつか読んだ。大学時代から20代前半にかけて。
読み始めると続きが気になり、速いスピードでどんどん読むのだが、何作か読んだあと、
「今の私には春樹の作品は合わないな。もうちょっと若い頃なら、
 逆に信奉するぐらい夢中になったかもしれないけど。」
と思って、それ以上、彼の小説に手を出すのをやめた。

彼の小説の主人公というのは
「個人的すぎるっていうか、独善的っていうか、自意識が強すぎるっていうか・・・。
 他者との自然なつながりを拒否し、社会を拒否し、生活感を拒否し、
 なのに妙に美味しいセックスに受動的にありついたりするのって・・・・。
 それに加えて、そのことに対しての劣等感や羞恥心がなく、むしろ傲慢な・・・。」
ていう印象があって、どうしても感情移入できないし、
それどころかそういうものを完璧なまでの世界観で書いていることに対して、
違和感・嫌悪感が拭えなかった。

甚だしく繊細で、比喩を多用し、
いかにも英文が透けて見えるような文体も、
それが途方もなく上手だからこそ、逆に、妙に鼻についた。

たくさんの春樹ファンの方々、
言うまでもないけど、これはあくまで個人的感想ですからお気を悪くしないでね。

10代後半から20代前半の私は、
「現実を受け入れて折り合いをつけ、ささやかでも、地に足つけて生活する。
 そういう自分を肯定する。」
ということに対して、けっこう必死だったのです。
超然とした態度の春樹作品の主人公というのは、その頃の私には対極だったのだ。

それで春樹の小説からは遠ざかったのだが、
しばらく経って、ふと、彼のエッセイを読んだら、これがすごく面白い。
たちまち、購入・購読を重ねた。

彼のエッセイ、とても抑制が効いてて、軽妙でユーモアがある。
英米文学、ジャズやクラシック、ロックに対する深い造詣とマニアックさ。
no run,no lifeみたいな年季の入った態度にも、すごく親近感を覚えた。
「辺境・近境」や「シドニー!」みたいなルポタージュにも、
その文章力、表現力に唸らされ、何度も再読したし、
「シドニー!」についてはブログに詳しく書いたこともある。


それで村上春樹という作家・文章家の優れた面はじゅうぶんに知っているつもりだったのだが、
今回のエルサレム賞受賞の件ですよ。

いやはや、すごい反響。
特に、良くも悪くも論客ぞろいの「はてなダイアリー」は
凄まじいといえるほどの様相を呈しています。
実に、良くも悪くも(?)はてな論壇のパワーを思い知ったよ。

それらのエントリについては最後尾にまとめてリンクしようと思いますので、
興味のある人はご覧ください。


エルサレム賞というのは、当然、「あの」イスラエルのエルサレムにて授与される文学賞です。

イスラエルの歴史については最低限の常識程度の知識しかない私。
今もまさに毎日のようにガザ地区についてニュースになっていますが、
この春樹関係のエントリを読んで、最近では初めて、主体的に情報を得ようという姿勢になった。

「イスラエルにおける戦争を支持・支援しているアメリカと同盟を結んでいるという時点で、
 日本人として消費・納税活動を行うこと自体、間接的に戦争の共犯者」
という意見は、極論だとしても妄言だと切って捨てることはできず、ガツンとやられました。
中東情勢に対して明らかに興味の薄かった自分の平和ボケ加減に衝撃。

そもそも、今回の春樹の受賞に対して、
「現在もパレスチナ人を虐殺し続けているイスラエルが与える賞を受けるとは何たることか。
 賞は辞退することも可能なのに。」
という意見がある。

このエルサレム賞に関しては、過去に受賞したスーザン・ソンダクという、
人権擁護運動も盛んに行う女流作家(この人のことすら、知らなかったよ)が、
エルサレム市長を始めとする面々が居並ぶ授賞式において、
イスラエル軍の武力行使を激しく非難し、弾劾するスピーチを行ったらしい。

その例を引いて、
「受賞スピーチにおいて、ソンダクのように、イスラエルの暴力性を批判する」
という手段でもって、有名作家としての責任(?)を果たすべき、だという意見もある。

春樹ファン(いわゆる「ハルキスト」)には、

「日本の読者もイスラエルの読者も、読者としては同じなのだから、
 どこの国の賞であっても差別区別するのは、いかがなものか。
 作家というのは、たとえば受賞スピーチという手段をもって
 政治的行動をとらないからと言って、非難すべきものではないし、
 春樹をそういう政治的道具として扱って欲しくない。
 そもそも、春樹の文学は、政治からはもっとも遠いニュアンスのもので、
 彼のような作家は、直接的な言動ではなく、これまでどおり、
 「作品」によってメッセージを発するべきで、それによって感想も語られるべき」

のような反論も見られる。
私としても、この意見は、同意するしないではなく、素直に読んだ。
春樹のファンが、このような意見を述べることは、ごく自然だと思えたし、
一般的な現代日本人の本読みとしても、違和感はなかった。

しかし。

「賞を与える、受ける、という時点で、既に両者ともに政治的な行為」

「政治的なものから文学を隔離しようとすること自体が、
 積極的政治性とは違った意味であるだけで、『政治性』を帯びることに変わりはない。
 むしろその「無自覚さ」こそが、現代日本の特徴でもあり、問題でもある」

等々の意見には、文学と政治(的なもの)のかかわりを認識したことすらなかった私としても、
はっとさせられるところがあり、

「この受賞が『村上春樹』であるからこそ、このように喧々諤々となるのだろう」

「戦後のベビーブーマーとして生まれ、高度成長経済期に育ち、
 学生運動の時代(しかもそのとき、春樹は早稲田大学文学部の学生だった!)を経験し、
 なおかつ、一般的な会社就職を選ばず、ジャズ喫茶経営というマイノリティの道を選び、
 さらにその10年後、あのような(『風の歌を聴け』)作品でデビューした村上春樹が、
 政治性と無縁だといえるほうがおかしい。」

などの意見を読むにいたっては、首肯せざるを得なかった。

なおかつ、

「春樹という作家は、政治的バランスを保つのが天才的に上手。
 自らの文学の政治性を俎上に上げずに、こんなにも現代において評価されてきたのだから。
 今回の受賞にしても、スピーチをするにしてもしないにしても、
 政治性を帯びず、物議もかもさず、しかし彼の流儀で『うまく』やるだろう」

というような意見は、2月15日の授賞式において恐らく証明されるのではないか、と見た。

っていうか、
彼がスピーチをしようがしまいが、した場合にどういう内容であるかに関わらず、
その行動について、私も何かしらの「意味」を(勝手に)解釈するひとりになるだろう。
そして春樹は、そんな読者や視聴者、世界中の人々のこともじゅうぶんに想定したうえで、
その日の行動をとるのだろう、と確信してしまった。


ともかくも、村上春樹なる存在が、いかに限定的とはいえ、
かくも影響力のある大家であるかということを、
今週、ふつふつと感じて驚嘆した私です。

しかも、教祖とか現状のオバマのように、熱狂的に支持されるのではなく、
それぞれの立場、同じ春樹ファンにしても異なる意見を表明される対象であるってことが、
逆にすごい存在だなーと思った。
これだけの論議をかもすだけで、小説家の価値というのを感じるし、
そういう小説家って、日本には春樹しかいないな、ってのも改めて思った。
(大江健三郎は、『小説家』というより、やっぱり『作家』って感じがする。
 作家のほうが、より、政治的ってニュアンスで。
 それがいいとか悪いとか論じたいわけではなく。)

それで、何年かぶりに、
「春樹の小説を、また読んでみようかな?」と思った私です。
あらー、結局、これこそが彼の思うツボなのかしら。
私のよう態度の読者が、その結果、彼の作品に対してどんな感想をもつとしても、
印税が入るという経済的価値のほかに、
彼の「政治的といえなくもない」小説家としての意義、
に、ひと味、加えることになるのかも。

そして、ほんとに真面目な厳粛な気持ちで書きますが、
ガザ地区で、自分の想像を超えるくらいに簡単にどんどん人が死んでいる、
ってことも認識したし、それについて無関心といえるほどであった自分の無知の罪も恥じた。


参考エントリ

『琥珀色の戯言』
村上春樹さんの「エルサレム賞」受賞に、一ファンとして言っておきたいこと
村上春樹さんの「エルサレム賞」受賞について・付記

『モジモジ君の日記。みたいな』
村上春樹、エルサレム賞受賞おめでとう!!!
2009年2月にエルサレム賞を授与される、ということ
村上春樹を読まずに批判してるって?

『無造作な雲』
村上春樹氏 エルサレム賞受賞
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-補
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-蛇足
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-村上春樹という問題

『ビジネスから1000000光年』
個別論と一般論、具体論と抽象論のすれ違い、問題のレイヤーの違いについて

『玄倉川の岸辺』
村上春樹とエルサレム賞(あるいは人間の三つのタイプについて)


などなど、
各エントリのトラックバックも参照。
記事に対しての直接コメントや、はてなブックマークコメントにも秀逸なもの多々あり。
ブックマーク機能の有用性・興味深さにも、今回、遅まきながら気づきました。
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by emit9024 | 2009-01-31 00:26

過去に未来を織り込む、ていう矛盾を乗り越えろ。

貸借対照表や損益計算書などの財務諸表、いわゆる決算書というのは、
企業にとって一種の「成績表」みたいなものであり、
当然、とある時点や一定期間、
つまり「過去の状況」や「状態」をあらわすものでありますよね。

ところが、会計ビッグバン以降は、
貸倒引当金(これは昔からあったが)だとか退職給付引当金、
税効果会計、減損会計などなど、
いわゆる「未来」を見積もったり、計画したりした上での
数字が、決算書の中に入り込んできてるわけです。
そして、それが大きく、決算書の数字を左右するわけです。

当然、企業側としては「いい数字」の決算にしたいし、
企業ってのは永続的なもの、ってのが前提ですから、
当期だけじゃなく、未来にわたって「いい数字」を出し続けたく、
そうやって決算を組んでいくわけです。

とはいっても、未来どころか、一寸先だって確実でないのが浮世というもの。
「未来の数字」をどう見積もるか、というのが、
どこの企業においても、社内調整および監査人との協議で紛糾するところ。
もちろん、我が社も例外ではありません。

今は四半期ごとに本格的な決算をしなければならず、
たかが3ヶ月とはいえ、世の中というのはめくるめく変化を遂げていくわけで、
それに応じて適切で公正かつ戦略的な手段を講じるのは、本当に骨が折れるのですよ。

そんなこんなで調整が難航していた決算のいわゆる「将来の見積もり」の数字、
ようやく今日になって固まりました。たぶん・・・。
(実際は、ここから、監査法人内の『審査機関』をパスしなければならないのですがね)

それで監査法人のスタッフも、ようやく本格的に(?)作業できる、
しかしエンドはかなり近づいてる(汗)、ってことで、
今夜は22時までも当社に居座って・・・
や、腰を落ち着けて、お仕事に精を出しておられました。

経理の人員はいつお呼びがかかるかわからないので、
平身低頭して(嘘)彼らをお見送りするまでは、当然、帰れません。

やっと彼らが撤収したあと、
懸案事項に落としどころをつけ、さすがにホッとした様子の上司に、

「さっ、これで貸引も決まったことですから、明日は、
『貸引と固定化債権のキャッシュ・フロー調整資料』、お願いしますねー♪」
と、すかさず笑顔で、あくまで軽ーいノリで頼み込むわたくし。
ほんとは自分でも何とか作れる資料なんだけど、彼がやったほうが断然速いんだもん。
他にも私、いくつか重たいの、まだ抱えてるしさ・・・。

長い付き合いですから、彼のご機嫌を見極めて対応するのも慣れたもんです。
案の定、
「えっ、またー? いい加減、金取るよ、アンタ」
と憎まれグチたたきながらも、、
「じゃ、明日の午前中、やろうかね。」
と、不承不承ながらも(のふりして、きっと快く←ポジティブ思考のわたし。)、
引き受けてくれた上司でした。

さらに、昨日から考えに考えていた懸案事項について、
「ところで、連結除外に伴うキャッシュ・フローの影響額なんですけど、
 さんざん考えてみたものの、いまいちわかんないんですよねー。
 明日、考えてくださいね♪ あっ、“一緒に”考えてくださいね♪」
と、依頼をたたみかけてみる。

「はぁー? そゆことは、●●さん(監査法人のスタッフ)に相談しなさいよ」
と一蹴されかけたが、
「や、●●さんも、きっと悩んですぐに答えは出ませんから・・・。
 会計基準とか実務方針も読みましたけど、こういうケース・スタディもないし」
と、ちょっと突っ込んでみると、

「はっはっは、そりゃ、想定されてないさ。こんな(面妖な)案件。
 でもさー、うーん、結局、△■☆×?◎▼ってことやないと?」
とか言い出されたので、
成り行き上、昨日から自分が考えた過程を記した資料を見せ、

「連結除外時点の子会社B/S(貸借対照表よ)をさかさまにして、
 そこから、外部取引については、
 前期末と当期期末の連結B/Sの差額で導かれるキャッシュ・フローに調整を加えていくでしょ?
 でも、問題は内部取引なんですよね。
 それを考えていくと、結局、連結除外したことによって、
 キャッシュは増えたような気がするんです。
 つまり、外部から調達したことによって、
 当社の、当該子会社に対する支配力がなくなって、
 連結除外したって理屈です。」

などと、自説を明かす羽目になる。

上司「うん、まあ、それはそうなんやない? 結局そういうことだもんね」

エミ「でも実務指針なんか読んでも、他社例を調べても、
   持分を売却したわけでもないのに除外でキャッシュが増える、
   っていうケースは、見当たらないんですよね」

上司「ま、確かに。」

エミ「じゃ、キャッシュが増えたのは、この子会社の連結を除外するのとは、
   まったく別件の話なのか? って考えてもみると、
   それもそうかな、って気がしてくるんですけど、
   そうすると、調整するときのバランスの差額をどう処理するのか?
   ってのが、どうにもわからないんです。」

ここまで紹介すると、当社で初めて経験するケースに、
上司も俄然、会計屋の血が騒いだのか、資料をガン見して真剣に取り組み始めた。
取り組み始めてしまった・・・。
時刻はもう23時前。
やばい、ここでこれ以上、はまりたくはない。

「・・・・こんな調子で悩んでますので、
 明日、グッド・アイデアをうかがえることを、期待してます♪」

さわやかに退散しようとしたら、

「何、逃げようとよー?!
 寝る前まで考えなさいよ、アンタも」

と、背中を追われたので、

「昨日の夜、寝る前まで考えましたってばー!
 ま、そのおかげで一瞬で寝れましたけど・・・。
 で、その資料が、「私ふぜいの」力量ではいっぱいいっぱいなんですぅ」
 んじゃっ!」
 
と、逃げてきた。
ここまで言ったら、自負心の強い(良い意味で、ですよ)彼のことだから、
(ふふん。やっぱりこういう事態になると、俺じゃなけりゃ。)
と、奮起して、きっと素晴らしい対応をしてくれるでしょう。

や、人まかせじゃないんですよ。
ほんと、私も、ハゲるくらい考えてるんですってー。。。

今朝なんて、
剃刀みたいだった昔の上司(今の私の上司の、上司であった人)の
迫力にびびりながら、いびられながら働いてるっていう悪夢を見たほどなんですよー!
おかげで、最近、睡眠不足・疲労ぎみなのに、
「はうあ!!!」とうなされて目が覚めて、寝坊を免れたぜ。

で、23時過ぎ、着信もらってた友だちにコールバックすると、
とても楽しい、そして喜ばしい話を聞かせてもらった。
大・大・大コーフン!
いやー、一気に素敵な気分に。
ありがとう。

帰ると、最近こちらも繁忙期だった夫がひと段落したらしく、
ごはん作ってくれてた。
感謝です。
この御恩は、いつか必ず・・・。
 ↑
なんか、当分返しそうにもない書き方だが・・・。

最近、仕事の日記ばっかりだぁね。
仕事しかしてない、この平日の日々。
でも、仕事に集中できる、って環境も、
いつまで続くかわかんない。
結局、平穏ってことなんだろうな。
しょせん「主任」ふぜいだし、責任を負う範囲はごく限定的。
その中で、なんだかんだで一所懸命やってるだけのこと。
いろいろあるけど、私は元気です(魔女の宅急便ふうに)。
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by emit9024 | 2009-01-30 00:26

not 秀才、but 凡才

だはー。

「あたしってやっぱ秀才だね♪
 怖いものなんて何もなーい! 難問珍問、かかっておいで!」
てな気分だった、ゆうべ。

一夜明けて、とある問題に取り組み始めると、
謎が謎を呼び脳内は疑問符で充たされる。

沈思黙考すること数時間、
アウトラインはわかったんだよ。
方向性は間違ってない。
ただ・・・数字が合わない・・・微妙に・・・。
見落としてる要素が、いくつかあるのだ。きっと。
でも、皆目、見当つかず。
何よ、この謎の数字は?!

「だめだ・・・やっぱりあたしってバカなのか・・・
 こう、喉元まで出かかってる気がするんだけど・・・・」

タイムオーバーって感じで22時退社、
帰り道に、とある要素を思いつく。
はっ。
糸がほどけそうな予感?!

帰宅後、急いで家のパソコンでエクセル開いて、
ビール(発泡酒)片手にあれこれ試すこと、1時間弱。

夫と共同作業で洗濯もの干しながらも考える。

おー! ピシャリ数字きた!

若干、こじつけのような気がしないでもないが、
数字が合うってことはこれで合ってるんだ!
明日、もっかい理論づけについて考えよう。
きっと合ってる・・・合ってるはず・・・数字は嘘をつかない・・・
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by emit9024 | 2009-01-28 23:23