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村上春樹なる存在

とにもかくにも今週の仕事にケリをつけた。
まだまだ未熟ではあっても、今の私のベストを尽くしたといえる一週間だと思うし、
たとえ2日間だけであっても、とりあえず会社から解放されるってだけでかなり嬉しい。

自営業の父親を長年見ているので、
結局は責任が限定されている(少なくともわたし程度の)会社員って、ラクだと思う。

とはいえ、今日は、「雇われの身ゆえの危うさ」みたいなものも
社内で激しく発露されたので、かなり複雑な気持ちになったのだが。
これについては書きたいことが山とあるけど、自重しよう。


ところで、今週、仕事のほかに私を静かに熱狂させたのは、
村上春樹が「エルサレム賞」なる文学賞を受賞することに関する、
ネット上でのさまざまな人たちの反応だった。
目からウロコが落ちるような発見が多々あり、本当に勉強になったし、
刺激も受けたし、さまざまなことを考えさせられた。

村上春樹の著作、15冊以上は持ってるかな。
そのほとんどが、エッセイだ。

小説もいくつか読んだ。大学時代から20代前半にかけて。
読み始めると続きが気になり、速いスピードでどんどん読むのだが、何作か読んだあと、
「今の私には春樹の作品は合わないな。もうちょっと若い頃なら、
 逆に信奉するぐらい夢中になったかもしれないけど。」
と思って、それ以上、彼の小説に手を出すのをやめた。

彼の小説の主人公というのは
「個人的すぎるっていうか、独善的っていうか、自意識が強すぎるっていうか・・・。
 他者との自然なつながりを拒否し、社会を拒否し、生活感を拒否し、
 なのに妙に美味しいセックスに受動的にありついたりするのって・・・・。
 それに加えて、そのことに対しての劣等感や羞恥心がなく、むしろ傲慢な・・・。」
ていう印象があって、どうしても感情移入できないし、
それどころかそういうものを完璧なまでの世界観で書いていることに対して、
違和感・嫌悪感が拭えなかった。

甚だしく繊細で、比喩を多用し、
いかにも英文が透けて見えるような文体も、
それが途方もなく上手だからこそ、逆に、妙に鼻についた。

たくさんの春樹ファンの方々、
言うまでもないけど、これはあくまで個人的感想ですからお気を悪くしないでね。

10代後半から20代前半の私は、
「現実を受け入れて折り合いをつけ、ささやかでも、地に足つけて生活する。
 そういう自分を肯定する。」
ということに対して、けっこう必死だったのです。
超然とした態度の春樹作品の主人公というのは、その頃の私には対極だったのだ。

それで春樹の小説からは遠ざかったのだが、
しばらく経って、ふと、彼のエッセイを読んだら、これがすごく面白い。
たちまち、購入・購読を重ねた。

彼のエッセイ、とても抑制が効いてて、軽妙でユーモアがある。
英米文学、ジャズやクラシック、ロックに対する深い造詣とマニアックさ。
no run,no lifeみたいな年季の入った態度にも、すごく親近感を覚えた。
「辺境・近境」や「シドニー!」みたいなルポタージュにも、
その文章力、表現力に唸らされ、何度も再読したし、
「シドニー!」についてはブログに詳しく書いたこともある。


それで村上春樹という作家・文章家の優れた面はじゅうぶんに知っているつもりだったのだが、
今回のエルサレム賞受賞の件ですよ。

いやはや、すごい反響。
特に、良くも悪くも論客ぞろいの「はてなダイアリー」は
凄まじいといえるほどの様相を呈しています。
実に、良くも悪くも(?)はてな論壇のパワーを思い知ったよ。

それらのエントリについては最後尾にまとめてリンクしようと思いますので、
興味のある人はご覧ください。


エルサレム賞というのは、当然、「あの」イスラエルのエルサレムにて授与される文学賞です。

イスラエルの歴史については最低限の常識程度の知識しかない私。
今もまさに毎日のようにガザ地区についてニュースになっていますが、
この春樹関係のエントリを読んで、最近では初めて、主体的に情報を得ようという姿勢になった。

「イスラエルにおける戦争を支持・支援しているアメリカと同盟を結んでいるという時点で、
 日本人として消費・納税活動を行うこと自体、間接的に戦争の共犯者」
という意見は、極論だとしても妄言だと切って捨てることはできず、ガツンとやられました。
中東情勢に対して明らかに興味の薄かった自分の平和ボケ加減に衝撃。

そもそも、今回の春樹の受賞に対して、
「現在もパレスチナ人を虐殺し続けているイスラエルが与える賞を受けるとは何たることか。
 賞は辞退することも可能なのに。」
という意見がある。

このエルサレム賞に関しては、過去に受賞したスーザン・ソンダクという、
人権擁護運動も盛んに行う女流作家(この人のことすら、知らなかったよ)が、
エルサレム市長を始めとする面々が居並ぶ授賞式において、
イスラエル軍の武力行使を激しく非難し、弾劾するスピーチを行ったらしい。

その例を引いて、
「受賞スピーチにおいて、ソンダクのように、イスラエルの暴力性を批判する」
という手段でもって、有名作家としての責任(?)を果たすべき、だという意見もある。

春樹ファン(いわゆる「ハルキスト」)には、

「日本の読者もイスラエルの読者も、読者としては同じなのだから、
 どこの国の賞であっても差別区別するのは、いかがなものか。
 作家というのは、たとえば受賞スピーチという手段をもって
 政治的行動をとらないからと言って、非難すべきものではないし、
 春樹をそういう政治的道具として扱って欲しくない。
 そもそも、春樹の文学は、政治からはもっとも遠いニュアンスのもので、
 彼のような作家は、直接的な言動ではなく、これまでどおり、
 「作品」によってメッセージを発するべきで、それによって感想も語られるべき」

のような反論も見られる。
私としても、この意見は、同意するしないではなく、素直に読んだ。
春樹のファンが、このような意見を述べることは、ごく自然だと思えたし、
一般的な現代日本人の本読みとしても、違和感はなかった。

しかし。

「賞を与える、受ける、という時点で、既に両者ともに政治的な行為」

「政治的なものから文学を隔離しようとすること自体が、
 積極的政治性とは違った意味であるだけで、『政治性』を帯びることに変わりはない。
 むしろその「無自覚さ」こそが、現代日本の特徴でもあり、問題でもある」

等々の意見には、文学と政治(的なもの)のかかわりを認識したことすらなかった私としても、
はっとさせられるところがあり、

「この受賞が『村上春樹』であるからこそ、このように喧々諤々となるのだろう」

「戦後のベビーブーマーとして生まれ、高度成長経済期に育ち、
 学生運動の時代(しかもそのとき、春樹は早稲田大学文学部の学生だった!)を経験し、
 なおかつ、一般的な会社就職を選ばず、ジャズ喫茶経営というマイノリティの道を選び、
 さらにその10年後、あのような(『風の歌を聴け』)作品でデビューした村上春樹が、
 政治性と無縁だといえるほうがおかしい。」

などの意見を読むにいたっては、首肯せざるを得なかった。

なおかつ、

「春樹という作家は、政治的バランスを保つのが天才的に上手。
 自らの文学の政治性を俎上に上げずに、こんなにも現代において評価されてきたのだから。
 今回の受賞にしても、スピーチをするにしてもしないにしても、
 政治性を帯びず、物議もかもさず、しかし彼の流儀で『うまく』やるだろう」

というような意見は、2月15日の授賞式において恐らく証明されるのではないか、と見た。

っていうか、
彼がスピーチをしようがしまいが、した場合にどういう内容であるかに関わらず、
その行動について、私も何かしらの「意味」を(勝手に)解釈するひとりになるだろう。
そして春樹は、そんな読者や視聴者、世界中の人々のこともじゅうぶんに想定したうえで、
その日の行動をとるのだろう、と確信してしまった。


ともかくも、村上春樹なる存在が、いかに限定的とはいえ、
かくも影響力のある大家であるかということを、
今週、ふつふつと感じて驚嘆した私です。

しかも、教祖とか現状のオバマのように、熱狂的に支持されるのではなく、
それぞれの立場、同じ春樹ファンにしても異なる意見を表明される対象であるってことが、
逆にすごい存在だなーと思った。
これだけの論議をかもすだけで、小説家の価値というのを感じるし、
そういう小説家って、日本には春樹しかいないな、ってのも改めて思った。
(大江健三郎は、『小説家』というより、やっぱり『作家』って感じがする。
 作家のほうが、より、政治的ってニュアンスで。
 それがいいとか悪いとか論じたいわけではなく。)

それで、何年かぶりに、
「春樹の小説を、また読んでみようかな?」と思った私です。
あらー、結局、これこそが彼の思うツボなのかしら。
私のよう態度の読者が、その結果、彼の作品に対してどんな感想をもつとしても、
印税が入るという経済的価値のほかに、
彼の「政治的といえなくもない」小説家としての意義、
に、ひと味、加えることになるのかも。

そして、ほんとに真面目な厳粛な気持ちで書きますが、
ガザ地区で、自分の想像を超えるくらいに簡単にどんどん人が死んでいる、
ってことも認識したし、それについて無関心といえるほどであった自分の無知の罪も恥じた。


参考エントリ

『琥珀色の戯言』
村上春樹さんの「エルサレム賞」受賞に、一ファンとして言っておきたいこと
村上春樹さんの「エルサレム賞」受賞について・付記

『モジモジ君の日記。みたいな』
村上春樹、エルサレム賞受賞おめでとう!!!
2009年2月にエルサレム賞を授与される、ということ
村上春樹を読まずに批判してるって?

『無造作な雲』
村上春樹氏 エルサレム賞受賞
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-補
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-蛇足
村上春樹氏 エルサレム賞受賞-村上春樹という問題

『ビジネスから1000000光年』
個別論と一般論、具体論と抽象論のすれ違い、問題のレイヤーの違いについて

『玄倉川の岸辺』
村上春樹とエルサレム賞(あるいは人間の三つのタイプについて)


などなど、
各エントリのトラックバックも参照。
記事に対しての直接コメントや、はてなブックマークコメントにも秀逸なもの多々あり。
ブックマーク機能の有用性・興味深さにも、今回、遅まきながら気づきました。
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by emit9024 | 2009-01-31 00:26

過去に未来を織り込む、ていう矛盾を乗り越えろ。

貸借対照表や損益計算書などの財務諸表、いわゆる決算書というのは、
企業にとって一種の「成績表」みたいなものであり、
当然、とある時点や一定期間、
つまり「過去の状況」や「状態」をあらわすものでありますよね。

ところが、会計ビッグバン以降は、
貸倒引当金(これは昔からあったが)だとか退職給付引当金、
税効果会計、減損会計などなど、
いわゆる「未来」を見積もったり、計画したりした上での
数字が、決算書の中に入り込んできてるわけです。
そして、それが大きく、決算書の数字を左右するわけです。

当然、企業側としては「いい数字」の決算にしたいし、
企業ってのは永続的なもの、ってのが前提ですから、
当期だけじゃなく、未来にわたって「いい数字」を出し続けたく、
そうやって決算を組んでいくわけです。

とはいっても、未来どころか、一寸先だって確実でないのが浮世というもの。
「未来の数字」をどう見積もるか、というのが、
どこの企業においても、社内調整および監査人との協議で紛糾するところ。
もちろん、我が社も例外ではありません。

今は四半期ごとに本格的な決算をしなければならず、
たかが3ヶ月とはいえ、世の中というのはめくるめく変化を遂げていくわけで、
それに応じて適切で公正かつ戦略的な手段を講じるのは、本当に骨が折れるのですよ。

そんなこんなで調整が難航していた決算のいわゆる「将来の見積もり」の数字、
ようやく今日になって固まりました。たぶん・・・。
(実際は、ここから、監査法人内の『審査機関』をパスしなければならないのですがね)

それで監査法人のスタッフも、ようやく本格的に(?)作業できる、
しかしエンドはかなり近づいてる(汗)、ってことで、
今夜は22時までも当社に居座って・・・
や、腰を落ち着けて、お仕事に精を出しておられました。

経理の人員はいつお呼びがかかるかわからないので、
平身低頭して(嘘)彼らをお見送りするまでは、当然、帰れません。

やっと彼らが撤収したあと、
懸案事項に落としどころをつけ、さすがにホッとした様子の上司に、

「さっ、これで貸引も決まったことですから、明日は、
『貸引と固定化債権のキャッシュ・フロー調整資料』、お願いしますねー♪」
と、すかさず笑顔で、あくまで軽ーいノリで頼み込むわたくし。
ほんとは自分でも何とか作れる資料なんだけど、彼がやったほうが断然速いんだもん。
他にも私、いくつか重たいの、まだ抱えてるしさ・・・。

長い付き合いですから、彼のご機嫌を見極めて対応するのも慣れたもんです。
案の定、
「えっ、またー? いい加減、金取るよ、アンタ」
と憎まれグチたたきながらも、、
「じゃ、明日の午前中、やろうかね。」
と、不承不承ながらも(のふりして、きっと快く←ポジティブ思考のわたし。)、
引き受けてくれた上司でした。

さらに、昨日から考えに考えていた懸案事項について、
「ところで、連結除外に伴うキャッシュ・フローの影響額なんですけど、
 さんざん考えてみたものの、いまいちわかんないんですよねー。
 明日、考えてくださいね♪ あっ、“一緒に”考えてくださいね♪」
と、依頼をたたみかけてみる。

「はぁー? そゆことは、●●さん(監査法人のスタッフ)に相談しなさいよ」
と一蹴されかけたが、
「や、●●さんも、きっと悩んですぐに答えは出ませんから・・・。
 会計基準とか実務方針も読みましたけど、こういうケース・スタディもないし」
と、ちょっと突っ込んでみると、

「はっはっは、そりゃ、想定されてないさ。こんな(面妖な)案件。
 でもさー、うーん、結局、△■☆×?◎▼ってことやないと?」
とか言い出されたので、
成り行き上、昨日から自分が考えた過程を記した資料を見せ、

「連結除外時点の子会社B/S(貸借対照表よ)をさかさまにして、
 そこから、外部取引については、
 前期末と当期期末の連結B/Sの差額で導かれるキャッシュ・フローに調整を加えていくでしょ?
 でも、問題は内部取引なんですよね。
 それを考えていくと、結局、連結除外したことによって、
 キャッシュは増えたような気がするんです。
 つまり、外部から調達したことによって、
 当社の、当該子会社に対する支配力がなくなって、
 連結除外したって理屈です。」

などと、自説を明かす羽目になる。

上司「うん、まあ、それはそうなんやない? 結局そういうことだもんね」

エミ「でも実務指針なんか読んでも、他社例を調べても、
   持分を売却したわけでもないのに除外でキャッシュが増える、
   っていうケースは、見当たらないんですよね」

上司「ま、確かに。」

エミ「じゃ、キャッシュが増えたのは、この子会社の連結を除外するのとは、
   まったく別件の話なのか? って考えてもみると、
   それもそうかな、って気がしてくるんですけど、
   そうすると、調整するときのバランスの差額をどう処理するのか?
   ってのが、どうにもわからないんです。」

ここまで紹介すると、当社で初めて経験するケースに、
上司も俄然、会計屋の血が騒いだのか、資料をガン見して真剣に取り組み始めた。
取り組み始めてしまった・・・。
時刻はもう23時前。
やばい、ここでこれ以上、はまりたくはない。

「・・・・こんな調子で悩んでますので、
 明日、グッド・アイデアをうかがえることを、期待してます♪」

さわやかに退散しようとしたら、

「何、逃げようとよー?!
 寝る前まで考えなさいよ、アンタも」

と、背中を追われたので、

「昨日の夜、寝る前まで考えましたってばー!
 ま、そのおかげで一瞬で寝れましたけど・・・。
 で、その資料が、「私ふぜいの」力量ではいっぱいいっぱいなんですぅ」
 んじゃっ!」
 
と、逃げてきた。
ここまで言ったら、自負心の強い(良い意味で、ですよ)彼のことだから、
(ふふん。やっぱりこういう事態になると、俺じゃなけりゃ。)
と、奮起して、きっと素晴らしい対応をしてくれるでしょう。

や、人まかせじゃないんですよ。
ほんと、私も、ハゲるくらい考えてるんですってー。。。

今朝なんて、
剃刀みたいだった昔の上司(今の私の上司の、上司であった人)の
迫力にびびりながら、いびられながら働いてるっていう悪夢を見たほどなんですよー!
おかげで、最近、睡眠不足・疲労ぎみなのに、
「はうあ!!!」とうなされて目が覚めて、寝坊を免れたぜ。

で、23時過ぎ、着信もらってた友だちにコールバックすると、
とても楽しい、そして喜ばしい話を聞かせてもらった。
大・大・大コーフン!
いやー、一気に素敵な気分に。
ありがとう。

帰ると、最近こちらも繁忙期だった夫がひと段落したらしく、
ごはん作ってくれてた。
感謝です。
この御恩は、いつか必ず・・・。
 ↑
なんか、当分返しそうにもない書き方だが・・・。

最近、仕事の日記ばっかりだぁね。
仕事しかしてない、この平日の日々。
でも、仕事に集中できる、って環境も、
いつまで続くかわかんない。
結局、平穏ってことなんだろうな。
しょせん「主任」ふぜいだし、責任を負う範囲はごく限定的。
その中で、なんだかんだで一所懸命やってるだけのこと。
いろいろあるけど、私は元気です(魔女の宅急便ふうに)。
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by emit9024 | 2009-01-30 00:26

not 秀才、but 凡才

だはー。

「あたしってやっぱ秀才だね♪
 怖いものなんて何もなーい! 難問珍問、かかっておいで!」
てな気分だった、ゆうべ。

一夜明けて、とある問題に取り組み始めると、
謎が謎を呼び脳内は疑問符で充たされる。

沈思黙考すること数時間、
アウトラインはわかったんだよ。
方向性は間違ってない。
ただ・・・数字が合わない・・・微妙に・・・。
見落としてる要素が、いくつかあるのだ。きっと。
でも、皆目、見当つかず。
何よ、この謎の数字は?!

「だめだ・・・やっぱりあたしってバカなのか・・・
 こう、喉元まで出かかってる気がするんだけど・・・・」

タイムオーバーって感じで22時退社、
帰り道に、とある要素を思いつく。
はっ。
糸がほどけそうな予感?!

帰宅後、急いで家のパソコンでエクセル開いて、
ビール(発泡酒)片手にあれこれ試すこと、1時間弱。

夫と共同作業で洗濯もの干しながらも考える。

おー! ピシャリ数字きた!

若干、こじつけのような気がしないでもないが、
数字が合うってことはこれで合ってるんだ!
明日、もっかい理論づけについて考えよう。
きっと合ってる・・・合ってるはず・・・数字は嘘をつかない・・・
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by emit9024 | 2009-01-28 23:23

マッチポンプオーライ

いやー、あたし最高。知ってたけど。

決算の中で担当している業務の中でもひときわ数学力を要するものとして、
①『連結決算』
②『連結キャッシュ・フロー計算書』
の作成、というのがあります。

①は先週のうちに難易点クリア。
これも、新規連結とか連結除外とかが決算のたびに発生するので、めんどくさいんだけどね。

んで、②ですよ。
私の中では「灘高の数学入試問題」というコードネームが根付いてる、これ。
(あれ? そんなに難しそうじゃないですかね?)
ここ数日、ひとり孤独に、しこしこ格闘してました。

完成度でいえばまだ70%くらいで、
ここからいろいろな要素を加味していく必要はあれど、
なんせ中学時代から数学の苦手なエミちんですから、
「大枠の数字」が整合するまでがいちばん辛いところなのであります。
しかしクリア!
見事にクリア!

すばらしき、数学的思考能力。
あたしって価値あるなー。
よっ、会計屋!

と、このときばかりは、手放しで自分を賞賛します。
買いかぶりです。わかってます。しょせん机上でやった仕事です。
財務諸表なんて、できて当然、できないなんてありえないでしょ、って世界。

(経理実務関係以外で)できあがったものを見る人に、
「今回はこの辺、苦労したんだろうねー。」なんて思ってもらえることは、まず、なく、
そもそも、自分の会社の決算書すら、まじまじと見たりしませんよね普通。
や、それがあたりまえですよ。

でも、だからこそ、こういうときぐらい自分で自分を褒めなきゃやってられませんよー。
ロザンの宇治原くんレベルならともかく(?)、
やってみたら、ほんと、かなり難易度高いんですからー!
連結11社の決算、エクセルでやってるんですからー!
と、どさくさに紛れて自社のお粗末な経理インフラを明かしてみる。

てなわけで、「今夜はビールいくっきゃないでしょー!」と鼻息荒く、
コンビニで発泡酒(笑)を(しかも1本だけど)買って帰ってきた22時半です。


さて、今日のもうひとつの事件といえば、
携帯壊しました。
朝っぱらから、自分の自転車で踏みました。
ディスプレイが無残に機能を失いました。

しかし、意外と冷静な自分がそこに。

「んぎゃーーー!」
って感じじゃなくて、
「あらあら、あーあ。」
って感じね。

や、この時期、仕事が重たすぎるんで、むしろ自分の中では、瑣末事扱い。
うちの会社の唯一の美点(違)は携帯屋さんのショップが近いとこなので、
ささっと行って代替機をもらってきました。


しかし、しがない経理担当者のわたくし。
財務諸表を作るのがわたくしの仕事(のひとつ)。
仕事ですから簡単にいくことばかりではなく、すったもんだで右往左往してるけど、
冷静に考えれば(や、むしろ、いちいち考えるまでもなく)
あたりまえのことをやってるだけだ。

残業だぁ、トラブっただぁ、灘高入試レベルだぁ、なんだぁっていっても、
これでいっぱしの正社員らしいお給料をもらってるうちが花ってわけよね。

この不景気下、できあがった財務諸表は、ざっと見ただけでも内容悪化。
ちょっと細かく分析してみると、顔色なくなるほどです。
それが当社に限らない状況だとしても、
2,3年前に(少なくとも数字の上では)V字快復を遂げていたことなんて、
遥か昔の一睡の夢、って感じ。

自分のことだけ考えてみても、
うちみたいな、いかに法的には大会社とはいえ、全国レベルではコジンマリとした企業、
不景気になれば真っ先に削られるのはスタッフ部門であることは明らか。
過去の不景気時に身をもって体験してきたことでもある。
これからまた、ああなっていくのか。
自分自身が削られる事だってありうる。

「キタキタキタ----!!」て具合に、ひとり、一瞬盛り上がった今夜でしたが、
ほんとは全然おめでたい状況ではないことは、よくよくわかっているのです。
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by emit9024 | 2009-01-27 23:52

お尻もどっきりする寒さ

繁忙期には更衣室の最終使用者になることがしょっちゅうで、
エアコンが消されてから久しいと極寒の中で着替えることになる。

それに加えて、この時期、油断大敵なのがトイレ問題。

便座が人肌を感じずに(なんか嫌ですね)一定時間経つと、
省エネのため自動的に温めるのをやめてしまうらしく、
何気なく便座に腰掛けると、飛び上がるほどお尻が冷たいの。

これも繁忙期には日常茶飯事なんだから、いいかげんに学習すればいいんだけど、
夜も9時とか10時とかになってくると頭が飽和状態で注意力散漫も甚だしく、
何度も罠に引っかかってしまうわたくし。


帰宅したらちょうどビストロスマップのゲストにつまぶきくんが。
なんて爽やかなんでしょうねー。
いかにも芸能人っぽいトークではなく、
媚とかウケ狙いではない自然な明るさとユーモアのある年相応の青年、って感じで、
俳優やめたって、営業マンなんかに転身したら、老若男女問わず好感をもたれて、
余裕で成功するんじゃないかと思える話しっぷりには感嘆です。


エキサイトブログには簡易アクセス解析機能がついていて、
それを見ると今日のこのページのユニークアクセスが軽く普段の倍以上を記録してるんですけど、
な、なんかありました・・・・?
単に、昨夜の更新が、数日ぶりだったからってことなんだろうか?

私の日記はワード検索なんかで読まれてるのは1日わずかな数のようで、
そのわりには毎日一定のアクセスがあるのです。

時事問題や流行りすたりについてはめっきり疎い、
ごくごく個人的なことばかり垂れ流してるこの日記を、
一体どんな方々が読んでくれてるのかな?
ってことは、簡易解析機能ではわかんないし、
それ以上の手段を講じるほどの数でもないんですけど、
ときどき、この画面の向こう側にいる方たちに興味が湧いたりもします。
定期的に読んでくれてる方々、いつもありがとうございます。
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by emit9024 | 2009-01-26 22:58

寒気到来とくりゃ冬ごもり。

今週は、なぜかよく飲んだー。
毎日まいにち残業しながら、毎日まいにち夜も遅うからよく飲んだ。
それでいて、翌朝は翌朝でけっこうシャッキリしてたのが、また不思議。
ま、タクシー通勤という名の伝家の宝刀も抜いたけどね・・・。

そして週末はよく寝た。ほんっとうによく寝た。
降雪予報が出ていたので、ハナっから「今週末は引きこもり。」と意気込んで、
週末ロードショーを家で催すべく、金曜の帰りがけにDVDも借りて帰った。
今どきのレンタル屋さんって遅くまでやってるからいいですよね。

見たのは、「うた魂♪」2007年公開、夏帆ちゃん主演の青春映画です。
夏帆ちゃんといえば、「天然コケッコー」で類稀なる田舎の美少女っぷりを
そりゃもう甘酸っぱく撮られていたのが印象的でしたから、
今作に対しても、いやがおうにも期待が高まるところだったのですが・・・。
や、夏帆ちゃんは自然な表情やせりふまわしが大層愛らしかったんだけど、
うーん、なんというか、前作とは作り手側の差が出たって感じでした。
なんせ敵役の女の子の人物造形、その子の台詞(せりふまわしじゃなく、せりふそのもの)が
あまりに類型的で、大人が見るには結構つらかったのよね。
とにかく最初の30分ぐらいは、演出といい脚本といい、滑りまくっていて
「こりゃどうなることか・・・」てハラハラしたぐらいなんだけど、
幸いにもこの映画、実年齢30代であるゴリを高校生に起用したこと・・・もさることながら、
メイン素材である高校生合唱のシーンは全般的に成功してて、
彼が部長を務める「湯の川学院合唱部」が「15の夜」を熱唱するあたりからは面白く見れました。

と、なんちゃって評論家エミさんの言いたい放題でした。

しかしそれにしても夏帆ちゃんには今後もいい作品に恵まれて欲しいね。
あの子の笑顔は本当に自然で、笑ってくれると見てるこっちがほわっと幸せな気持ちになるのよね。
そういえば、お天気お姉さんの皆藤愛子ちゃんもそういうタイプかも。

さて、日曜日は雪もひと段落ついたころを見計らって走りました。
58分、10キロにはちょっと届かないぐらいかな。
ペースを落として15キロぐらいまで走ってみたかったのだが、
途中から細かい雨が降りしきって体が冷え切ってきたので終了。
でも今日は気持ちいいランだった。

それにしても、今日が大阪国際女子マラソンだということをうっかり失念していたのは、
不覚としかいいようがない!
渋井さんの復活Vまでの道のり、
増田さんに有森さん、Qちゃんという英傑たちがそろっての解説、
ああ、見たかった・・・!
なんにも気づかず「動物のお医者さん」の再読なんかに励んでました。

『天地人』第4回。
先週、戦の壮行会と称してさんざ飲み騒ぎ、
最後になんとなく勇ましく出陣していった上杉の一行は、
カメラのまわってないところで、さっさと合戦を終えたらしく、
今週の始まりはまた戦勝祝いの酒宴だった・・・。
なんか、やたらと飲んではバカ騒ぎしている上杉の家中というのに
どうにも馴染めないんですけど、
(しかも、居酒屋で飲み会やってるみたいなノリだし・・・)
(閉ざされた雪国でしみったれた顔突き合わせてた一昨年の大河のイメージもあるし・・・)
これも謙信存命時代ゆえの泰平さを表現しているものだと解釈して乗り切っています(?)

いま、「情熱大陸」で長瀬智也を見た。
彼の来し方を紹介するVTRは「池袋ウェストゲートパーク」と「タイガー&ドラゴン」で、
「歌姫」は、あたりまえのようにスルーされていた・・・。
あれこそTBSでの彼の最新主演作で、熱演だったのにぃ。
視聴率ってコワイよ。
それにしても、ジャニーズって何となくチャラいイメージがつきまとうけども、
衆目の中で歌わされたりドラマやらされたりグラビア撮影されたりバラエティやらされたり、
っていう、もちろん自分で仕事なんて選べない殺人的なスケジュールをこなしながら
自我を保ちつつ大人になってるだけでも、
一般の同じ年頃の人間よりも、よっぽど必死で生きてるんじゃないかな、
って思えたりもする。
堂本つよしくんなんて未だに屈折した少年みたいな印象があるけど、
それも道理かもな。
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by emit9024 | 2009-01-25 22:54

Yes,We Can!! て叫べるか?

新しい指導者を迎えるアメリカのお祭り騒ぎを見ていると、
いかにあの国が閉塞しきっていたかをつくづく感じるところではあるけれど、
なーんかちょっと、おめでたすぎるんじゃないの?
なんて思ってしまう私はひねくれ者でしょうか。

国民が自ら投票して国の元首を選ぶシステムだから、
日本の新首相誕生なんかよりよっぽど盛り上がるのは当たり前だろうし、
マイケル・ムーアの映画「華氏911」なんかを見てると
政治はおろか、軍事行動までもを、
石油を始めとした利権のために動かしていた面が多々危惧されるブッシュに
アメリカ国民がいいかげん倦んでいたのも、わからんでもない。

そこへきて、バラク・オバマは限りなく清新に近いイメージだし、
ひとの心を動かす「ことば」を訴えるという、政治家としての強力な武器をもっているし、
彼がハーフであるにせよ黒人だということも、
おおむね単一民族という認識で成り立っている日本に生まれた私たちには、
本質的にわかり得ない求心力になっているのだろう。

それにしても、あの熱狂ぶり。
心をひとつにして愛国心を謳いあげることができるなんて、
素晴らしいな、うらやましいな、
という気持ちももちろんあるけど、同時にその恐ろしさみたいなものも感じちゃうよ・・・。
それが、今なお世界の超大国として君臨するアメリカで起こっていることであれば尚更。

ま、(私も含め)政治を批判することすら放棄した無関心な日本人よりは、よっぽど幸せなのかな。


さて、1月の仕事が始まって15日、大きな山場をいくつかクリアし、
でも決算業務全体でいえば、まだ序盤としかいえないよ、という今日このごろ。
そろそろ疲れを感じてきましたよ。

今では四半期ごとにやってる業務であれば、
心身共に「決算モード」に入るのは割とスムーズ、
それに私なんて新卒以来ひたすらこの会社に留まっているんだから、
会社の来し方についてもかなりの知識と経験を得ていて、
それが仕事にもおおいに役立っているわけだけれども、
その分、当然、それなりに重たいこともやらなきゃいけない長時間労働の日々、
身も心も疲れてくると、小さなつまずきが大きなダメージになったりすることは、
やっぱり今でもあるわけです。

(・・・・って、上の文章、8行でひとつの文だ。長い。)

こうなってくると、「もうドラマとか見てる心の余裕はない!」て感じになるとこが、
やっぱり基本、テレビっ子ではないんでしょうか。
そもそも昨日は「ヴォイス」の放映時間には帰宅できなかったし、
今夜は21時過ぎには帰宅して、簡単な料理作ったところで
「これから『トライアングル』だなー・・・でも、もう、いいや。
 あのドラマ、謎が謎を呼びすぎてて、見ててちょっと疲れるっさね。」
と嘆息した結果、夜ごはんのお供はテレビではなく、もう何度も読んだエッセイ本でした。

それでも今夜の帰りがちょっと早かったのは、
風邪ひいてる夫の分まで、こんなときぐらい家事を一手に引き受けねば!
と、いちおう家庭人として意気込んだからというのもありますが、
先週から悩み続けていた案件のひとつに、ようやく落としどころを認められ、
ちょっと一息つかないともたない・・・と思ったからであります。
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by emit9024 | 2009-01-20 22:42

ロング・ワインディング・ロード

●18日(日)
前日のハードスケジュールもあり、この日は従前より、完全休養日に設定。
昼まで寝たあとも、やっと何とか基本的掃除をするぐらいで、終始ごろごろして過ごす。

夜ごはんは、お歳暮(?正月に夫の実家からもらってきた)の立派な焼鮭と、ひじきの煮物、小松菜の残りでお浸し、それに大根・椎茸・長葱のお味噌汁。
日曜の夜は焼き魚メニューが多い我が家です。

『天地人』 第3回、
お茶の間を萌えの嵐で席巻した子役が退場し、
この夜から本役・つまぶきくん(など)が本格登板。
いやー、いかに「子どもからお年寄りまで」と広い視聴者層を据えた日曜夜のNHK大河ドラマとはいえ、ニントモカントモな、べたべたなラブコメ&中学生日記でした。
暴れ馬に裸踊りに代筆ラブレターですよ。
これで勝負をかけてくるとは、恐れ入ります。
これで月曜に発表された視聴率は高かったんだから、NHKの勝ちなんですかね。

約10年前の大河「時宗」でNHKデビューした北村一輝、
あのときはまさに狂犬のような平頼綱役。
寺島しのぶとのサド×サドなバイオレンス夫婦ぶり、
身分高い清楚な若妻役であった牧瀬里穂を
レイプ未遂の挙句に斬り殺したりする姿が、私の彼に対する第一印象。
まさに戦慄でありました。
その彼が、冴えない若殿のもっさい初恋を演じていたこの夜。
しょぼーんとした背中の演技、笑えた。
やはり、今年の大河も、ネタ的に楽しむのが上策のようです。

●19日(月)
まったくもう、日記に書くなんてもってのほか、
自社の役員に報告するのも憚られるぐらい(そうもいかないんですけど)の
お粗末な有様である件について、夜も遅くなってきてから、また延々と上司と協議。
明日、監査法人にネゴすることを思うと、ほんと暗然とします。

23時、ようやっと帰宅。
週末から体調を崩しぎみで今夜は早く帰宅していた夫だが、
その衣食の世話を焼くこともままならないのでとりあえず布団に追い立てて、
1杯の酒(発泡酒)を飲み、台所の片付けなどのみを何とか終えて、
今この日記を書いています。
今週は長いぞ。
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by emit9024 | 2009-01-20 00:20

happy happy marriage

無事に家に戻ってきました。本当に素敵な結婚式に参加させてもらった。今も余韻で胸がいっぱいだ。

今日の花嫁、なみちゃんとは、大学時代の約2年間、同じレストランでアルバイトに励んだ仲。もう30歳にもなる私なのに今でも交流が続いていることからもわかるように、このときの仲間たちはほんとに仲良し。みんなお店のことをすごく愛していて、激しいシフトで働き、お休みの日も集まってわざわざ自分の店で食事するのもしょっちゅうだった。当然、お互いの性格はみんな熟知してる。

その頃からなみちゃんは本当に芯の強い、しっかりした子だった。それでいてすごく女の子らしくてチャーミング。ユーモアのセンスもある。私の1学年下にあたるんだけど、年下の子を尊敬するって感覚を初めて味わったのがなみちゃんに対してのような気がする。

なみちゃんが生涯の伴侶に選んだのは、ライアン。大学時代から英語が堪能だった彼女が卒業後に留学したアメリカはポートランドで出会った人だった。昨年末のシズラーっ子恒例鍋大会に初めて一緒に登場したライアンは、日本語は話せないんだけれど、東京で働いていることもあって上手にお箸を使い、鍋をおいしそうに食べて、シズラーっ子の小さな赤ちゃんたちと楽しそうに遊んでた。国際カップルを身近に見るのは初めてだったんだけど、予想以上に自然な感じで、結婚直前のふたりらしい笑顔にあふれてた。

テラスで行われた人前式。今日の東京は、空高く素晴らしい青天。高いビルの立ち並ぶ都会の真ん中にぽっかりできた小さなこのお庭で、数が多いわけではないけど両家の親族と本当に親しい友人たちが見守るなか、シンプルに誓いの言葉と指輪、キスを交わす二人。「ここから二人の結婚生活が始まるんだな。」って感じがすごくして、それは本当に感動的で、既にちょっと泣いた。

続くパーティーも本当にアットホーム。フルーツがびっしり詰まった生ケーキのカットは、新郎新婦とお互いの両親の3カップルで同時に行った。ふたりが着物に着替えたあとは、なみちゃんとライアン、それぞれの昔からの友達たちと一緒に、酒樽の鏡開き。お酒は枡にわけて、ふたりがひとりひとりに配ってまわった。ほかに大げさな演出はなく、心づくしのお料理でのおもてなしを受けつつ、各テーブルを一緒にまわってくる二人とお話する時間がたくさんとってあった。なみちゃんはライアンのご家族と何度もハグしてた。なみちゃんのご家族、叔父さんやおばあちゃんも、アメリカから来た皆さんのテーブルに行ってお話してた。シズラーっ子女子6人の私たちのテーブルでは、感動しつつもばかばかしい話ももちろんしておおいに盛り上がった。

最後になみちゃんが手紙を読んだ。「ライアンと私は、よく『お互いの価値観が似てるね』って話をするんです。それはきっと、お互いに育った家族、両親が教えてくれたことが似通ってるということだと思うんです。親の教えというのは本当に絶大。お父さんとママからずっと教えられてきたこと、①いつも人を思いやること、②物事を長い目で考えること、③いつもスマイル。これは、なみのモットーになってます」。そして、この場を借りてライアンの家族に、とことわって、綺麗な発音の英語で、「私はほんとに、すごくラッキーです。ライアンの素敵な家族が、これから私の家族になるんですから。。。」というようなことを言った(たぶん)。

なみちゃんが、ハタチそこそこの娘時代から家族をすごく大事にしてること、どこにいてもしなやかに貫く価値観をもってることは、よく知ってる。そのなみちゃんと同じ価値観をもってるライアン。海の向こうで育ってきた二人を通じ合わせたのは、お互いの家族が育ててきたものだったんだ。ってことが心底伝わる、ほんとに素敵な手紙だった。

それだけでももちろん泣けてしょうがないのに、そのあとの二人のお父さんのスピーチがまたとても素敵で、特に、ライアンのパパが声を詰まらせながら流暢な(当然だが)英語で話すのをなみちゃんが横で通訳してたんだけど、うまい日本語のニュアンスをとっさに見つけられなかったなみちゃんが、「ふたつのファミリーで、なみをシェアできることを、嬉しく思います。」て少し恥ずかしそうに言ったとき、微笑ましいくすくす笑いがジャパニーズの中で起きたことに、パパが「えっ、なんか僕、おかしいこと言った?」て感じにちょっとうろたえてたのが、またかわいくて、なのになぜか涙が。友だち程度(?)の私があんまり泣くのもみっともないかな、とぐっと涙を飲みこんでたんだけど、横を見たら周りのシズラーっ子もぽろぽろ泣いてたので、そうよね、そうだよね!と安心して泣いた。

そのあとシズラーっ子たちはといえば、わざわざ東京で会っておきながら、なぜかタリーズでお茶してガールズトークに花を咲かせたり、「とりあえず高いとこに行くか。」って感じで六本木ヒルズのスカイデッキにまで上って、ライトアップされた東京タワーをバックにきゃーきゃー言いながら写真を撮ったりして(6人中4人は在京でバリバリ働いてるってのに、完全におのぼりさんムード。)。19時の飛行機に乗る私のために、何年ぶりかで会った二人が複雑な乗換えにつきあって浜松町まで送ってくれたのも感激だった。持つべきものは友達だよう。

さすがに歩き疲れたんだけど、幸せな疲労感で暮れた羽田を飛び立って、今日のことを心の中で反芻してたら、それだけでまた泣けそうなほどだった。今日の結婚式があまりに素敵だったから、これまで私が参加した10数回の結婚式をひとつひとつ指折り思い出したくなって、そうすると、どの式にもすごく印象的なシーンがあって、幸福感はいや増しに増してく。そんな気分の中、うっとりとひと眠りしたらもう、福岡の町の夜の明かりが眼下に広がっていた。福岡空港は信じられないぐらい町に近いので、よその空港に慣れた人々は「おいおいおい! 大丈夫か?!」てそのたび心配になるらしいです。

でも、福岡で育った私は、この低空飛行の真下、肉眼ではっきり確認できるほどの、ドンキホーテとかパチンコ屋のけばけばしいネオン、国道3号線をゆく車のライトがきらきら光るのを見ると、「あ、帰ってきたんだな。」て思う。そしてこの下で、私を待ってる人もいるんだな、て感じがしてじんときた。

結婚て、ほんとにスタートに過ぎないし、そのあとの何十年に何が待ってるかわかんない。いいことばかりなんてことは絶対ない。今朝6時、夫が空港まで車で送ってくれた道は真っ暗で寒くて、先が見えにくいからカーブはスピードを落として曲がった。でも不思議と、夫と一緒だとなんにも怖くないのだった。

まあこれが新婚のおめでたさ、てことなんだろうけど、この先に何があるかわかんないとしても、私たちも半年前、祝福されて結婚式を挙げたあの日に、これから先の長い人生の拠り所になるもの、言葉にはできないけど、なにか確かなものを共有した気がする。それは生活してく中ではもう口にしたりしないし、そういうことを改めて思うのも恥ずかしいぐらいのもの。でも、今日のなみちゃんとライアンの素敵な結婚式のおかげで、家に帰って夫の顔を見たら、いつもよりも何だかもっと嬉しい気持ちになれた。やっぱり、大事な人の結婚式に出席するのはとても幸せだ。
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by emit9024 | 2009-01-18 00:53

なのにあたしは東京へゆくの

ときどき書いてるとおり、うちは、職場には近い。
私は自転車通勤。夫は徒歩通勤。
福岡とはいえ中央区、家賃は高い。そうやって通勤費を浮かすのは基本です。

つまり毎日決まった時間の電車に乗るとかではないので、
日々、多少の誤差はありますが、
まあだいたい、7時50分前後に、それぞれ出発するわけです。

ちなみに、どちらかが前日に深酒などして、翌朝スムースに起きられない場合、
一緒にタクシー相乗りして通勤することもあります。ま、月に1回くらい。
ありえない浪費ですが、ま、1,000円ぐらいで着くんだよね。
職場がおんなじ方向っていうのも、結婚の決め手でした(嘘)。

話がそれました。

それで、今朝のこと。
「じゃ、行くよ・・・」
と玄関に向かった夫、途中の洗面所で歯磨きに余念のない私を見て、

「何でそんなにゆっくりしてんの?
 もう7時55分だぞ。
 間に合うのか? 
 大丈夫? 
 遅刻しない?
 チャリで行くんよな?」
と、激しい勢いで問いをたたみかけてきた。

あのね。

ま、私が先に家を出るパターンのほうが多いよ。
でも、うちの会社、8時45分始業。知ってるよね。
うちから会社まで、チャリで15分。
歯磨きしたら、あとは家を出るばかりなんだよ。
どう考えても、間に合うやろ。
普段は、けっこう余裕をもって、出勤してるってわけやん。

確かに、毎週日曜日の夜には、
「あー、明日、会社行きたくないよう。」
って、軽く10回は、わめいてるよ。
ちなみに心の中では、×10くらい叫んでるけどね。
さらに、月曜日の朝になっても、
「あー、行きたくない。。。眠いし。。。」
って、往生際悪くぶつぶつ呟いてるけどね。
ちなみに心の中では・・・以下略

だからといって、私こと不肖・エミさん、30歳。
社会人として、もう、ペーペーな年じゃないですよ。
それなりの仕事があります。その対価も得てます。

どんだけ心配なんだ、って話ですよ。
てか、疑ってる? 信用なし?
黙ってたって、行くでしょ、会社ぐらい。
せめて、スタートラインぐらいには、ちゃんと立つでしょ。

と、小一時間、がみがみ言ってやりたかったけど、
いかんせん歯ブラシくわえてたし、それ終わったらとっとと出るべ。
って状況だったので、歯磨き粉と共に言葉を飲み込みました。
(嘘。歯磨き粉はぐちゅぐちゅぺ、だよ。)

まあね。
今年、同僚(年上の人)からの年賀状にて、
『結婚してから、遅刻、減ったよね。』
って、褒められた(?)私なんだけどね・・・。
(待てよ。減った、ってことは、ゼロになってはない、って印象か?!)

さて、前置きが長くなりましたが、
そんなこんなで、今日もちゃんと、出社しましたとも。
別にギリギリセーフ(語彙が古い・・・)じゃないよ。

そして、何食わぬ顔で仕事を始めました。
心中、
(あー。簡単なことから手をつける習性ですから、
 そろそろ、面倒なことばかり目前に迫ってきましたよ、、、)
と思いながら。

昨日の件についても、
一晩寝かせると、また新たな懸念材料が頭をもたげる。
なんで昨日のうちに思いつかないんだろう・・・。未熟。
でも、上司も同じだったらしく、朝からまた、あーだこーだと協議。
ゆうべトンズラ(? てか、だから、死語だよ!) してた営業担当者とも協議。
相変わらず、芳しくない対応でしたけどね。
ま、営業サイドとこっちとで、立場が違うからしょうがない。
って、それなりに理解が及ぶとこが、三十路ですよ。

現状に合わせて稟議書を書き直したり、
決算の数字を変えて、それに伴って税金の計上額も修正したり。
連結決算のための資料も作り直したり。
あっという間にお昼です。

もちろん、その件だけが仕事じゃないですから、並行してあれこれと。
細かいから省くよ。

あっという間に夕方です。
今夜は、うちの部署含め3部署での、合同新年会&歓迎会。
でも私は行かないの。

「えっ、飲み会に来ない?! あんたが?!」
数日前、欠席を表明したときの上司の驚きよう、いったいなんですか。
あたしは飲み会要員か。

「だって『○○屋(会場の名前)だぞ?! すき焼き食べ放題よ!?』
そもそも、参加・不参加の回覧がまわったとき、
決算のための業務多忙を理由に、「欠席」欄にマルをしてたくせ、
老舗のその店で開催と知ったとたん、態度を豹変させたのは彼なんですよ。
この、食いしん坊め!
一緒にしないでくださいですよ。

「や、あたし、翌日に日帰りで東京なんですよ。
 大事な友だちの結婚式で。
 朝7時の飛行機に乗るんです。
 肉臭ぷんぷんで、晴れの席に馳せ参じるわけに、いかないでしょ。
 何より、まず、早く帰って早く寝ないと・・・」

「えーっ、あんた、起きれるの、そんなに早く?!」

・・・・。
あたし、どんだけ寝坊キャラですか。

「てか、なんで日帰りなんて、するのさ? きついやろ?」

や、自分だって、つい数日前、東京出張しとったやん。
しかも、アンタ、新幹線で往復した挙句、会社に戻って仕事しよったやん。
飛行機で東京まで片道1時間半。
新幹線では、5時間よ。

「そっかー。東京行くんなら、両国国技館で、相撲グッズ買ってきてくれんね?」
「いやです。」
「え、結婚式ってどこであると?」
「赤坂ですが」
「あっ、じゃあさ、赤坂だったら、
 すんごく美味しい洋菓子屋があってさ、そこのクッキー!
 これがね、もう、これ食べたら余所のは食べれないってほどで・・・」
「無理ですって」

こちとら、天才的方向音痴なんだよ。
いまだに、恐れてるからね、東京。
狼の群れに羊一匹、てな心境ですよ。
ちゃんと遅刻しないで行けるのか、不安でしょうがないんですよ!
(結局、遅刻キャラを自覚してる・・・)

ま、そんなこんなで、明日は5時起きなの。
だから、今夜は、仕事もそこそこに、8時過ぎには帰ってきたんだよ。
仕事なんてやってる場合じゃないよ!
(仕事を甘くみてる場合でもないんだけど!)

不安は不安だけど、でもすんごい楽しみ。
方向音痴な割に、ひとりでの移動もけっこう好きだし、
何より、なみちゃんの結婚式なんだもんね。
あの輝かしい(どこが?)大学生バイト時代の、愛すべき友達が、花嫁さん。
当然、テーブルにはシズラーっ子が集うよ。
久しぶりの東京組にも会える。
なみちゃんのご家族、もちろん、ご主人(アメリカン♪)にお目見えするのも楽しみさ。
寝坊すんなよ、あたし♪
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by emit9024 | 2009-01-16 22:52