<   2008年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

忘れかけた記憶 忘れないように

今日はゆうべのように都合よく、また7時に退社とはいきませんでしたが、
8時には会社を出ることができました。
いいんです。それだけでもじゅうぶんです。

人間というのはつくづく比較、相対的な感覚を大事にする生き物でして、
そして、つらさ・きつさにもある程度の順応性がある反面、
ラクさ、楽しさにはもっと慣れやすい生き物ですから、
毎日22時くらいまで働く時期が続いた後の20時退社なんて、ほんとに、
客観的に見ると自分が哀れになるくらいの幸福感を得ることができます。
逆に、2月や8月の、早く帰れる時期が続いた折の20時退社というのは、
「8時! 遅っ! こちとら、いちお、OLさんなんですよ、待遇的には!」
なんて、思ったりして。

今日はその他にも、仕事について・・・というより、我が会社について、
そして私の上司について、引いては、仕事人としての自分自身について、
いろいろと思い巡らす機会のある日でした。
そのことについては、できればまた後日、自分のためにメモっておきたいと思います。
長い自分の日記史において、仕事のこともさんざん書いてきて、
読み返すと「あー若かったな、恥ずかしい」って思うこともいろいろあるけれども、
やっぱり、そのときそのときのリアルな心情を書き残しておくのは、
のちの自分にとって、とても有意義なものだと感じます。
どんなに未熟でも、青くても、そのときなりに一生懸命だった自分を、
鮮やかに思い出せて、肯定できるのが、日記のいいところだと思うのです。
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by emit9024 | 2008-07-31 23:33

あの夏もこの夏も

何と今日は19時前に会社を出た!
結婚式(自分の)前日を除いたら、いったいどれぐらいぶりでしょう。
テンションは振り切れんばかり。

そう、「平日の夜に自分の時間を持つ」ってことに、私はものすごい執着をもっているのだ。
それがなかなか叶わないからこそ。

普段はことさら考えないようにしてるけど、ほんとは毎日、うらやましいのだ。
うらやましいを通り越して、卑屈になったりするのだ。
定時過ぎたらスパッと退社できる人たちのことが。
いーなー、って、じとっとした目で見てたりする。
毎日私のほうが帰りが遅くてごめんね、それで家事をやってもらったりしてごめんねて思いつつも、
時には夫のこともうらやましいのだ。
「経理屋」の仕事にやりがい感じてるからって、そりゃやっぱり、えんえんと続く残業の日々はきついのだ。
肉体的にも精神的にも。
だからこそ、自分の仕事に誇りをもとうって、過剰なほどに思ったりしてるのだ。ずっと。

でも、これから来る8月は、経理部員にとって1年でもっとも幸せな時期ですよ。
暑いのは嫌い。なんたってニッポンの夏、暑すぎるよ、年々。
それでも私は夏が好きですよ。
思えばもう長いこと、季節感のある生活してる。
春と秋は心地よい季節、美しい季節だけど、どこにも遊びに行けない。仕事忙しいから。
夏は暑い。でも、私には自由の季節なんですよ。

ずっと書いてる日記の8月部分を読み返してみる。
毎年、なんだかんだで楽しいことしてきた。事件もいろいろ。
若い日々。いろんな方面で。

夏には、いろんな映画や展覧会を見たりした。
『シティ・オブ・ゴッド』 『赤目四十八滝心中未遂』 『海がみていた』
『天然コケッコー』
絵画展。横山大観展。いわさきちひろ展。
自分ひとりで見たからこそ、鮮烈な印象を残すものたち。

同じく一人でテレビ観戦した世界陸上やオリンピック。
ヘルシンキの女子棒高跳び、エレーナ・イシンバエワ。
アテネの野口みずき。
大阪の福士加代子、土佐礼子、室伏、そのほかたくさんの選手。

初めてシングルモルトウイスキーを飲んだのも夏。
今はなき赤坂のお店に、連れて行ってもらった日。

ゆうきちゃんと二人でまったり見た花火大会。
そのあとには、一緒にフリーペーパーも作った。

旅行も夏の思い出がたくさん。
香港。長府。鹿児島。下関。湯布院。

夏休みだからこそ会う、旧友たち。

たくさんライブに行ってたころ。
サニーサイドやフラッシュバック9。

とんでもなく近いけど帰省の思い出も。
両親とビール飲んだり。実家の自分の部屋で、読書したり。

読書といえば、1日1冊、本を買う!ていう、勝手なキャンペーンを催した夏もあった。
1ヶ月くらい、毎日毎日、本屋をのぞいて、いろんなの買って、片っ端から読んで。

自分内キャンペーンでは、「ひとりサマータイム」やってた夏もあった。
毎日、夜ごはん抜いて早く寝て、そのかわり朝からがっつり料理して食べるってやつ。
朝5時からハッシュドビーフ作ったりしてね。

休みだからって浮かれて早起きして、大濠公園10キロ走って、
その足で一人、近所の温泉に入りに行ったこともあったな。
その温泉もなくなって、もうすぐオフィスビルになるんだよ。

今夜は、なすのおひたしと、オクラのグリル、それにソーセージをかりっと炒めたので、夜ご飯。
もちろんビールですよ。
夫が、北海道みやげにもらったとうもろこしを茹でてくれた。
それ食べながら、DVDで「すいか」を見た。
これもまた、至福の夏。

そう、今年は、タロー氏と一緒に暮らす初めての夏。
何年か経ったら、「2008年の夏は、新婚さんだったなー」って思い出すんだろう。
来月は、いちお、新婚旅行の予定もあることだし。
楽しい夏になるといいな。今年も。

なんて、ものすご、幸せに浸りながら次々とビール飲んでる今夜だけど、
明日はまた残業になったりするんだろうけどさ。
久しぶりに早く帰る夏の日、センチメンタルになるくらい、マジでテンションふりきれます。
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by emit9024 | 2008-07-30 22:42

あなたは何屋さん?

ゆうべの会話の中で、ふと夫が、
「えみちん、実は事務処理苦手だよね」
と言った。
図星をさされて一瞬、うっと言葉に詰まるも、
「そうよ、だってあたし、事務屋じゃないもん。経理屋だもん!」
と堂々と答えたわたくしである。

そう、事務屋と経理屋、このふたつには悠久の大河のように大きな隔たりがあるのだ。

私は経理屋。
数字関係はもちろん得意。(ただし電卓かエクセル必須だが・・・)
稟議書や契約書などから取引の流れを理解するのも得意。
その中で生じる数字が、原価なのか販管費なのか営業外費用なのか、投資なのか売上なのか払い戻しなのか、
その本質を見極めることもできるし、小難しい文章を読むのにも慣れてる。
マニアレベルの数字パズルを完成させる根気と根性ももってます。

その一方で、契約書を作ったり請求書を発行したり手形や小切手を処理したりするのは、からきしダメ。
いわゆる「OL」さんならばチョチョイのチョイでやってのけるようなことは、
実は素人レベルなのだ。
そういうのは事務屋さんのお仕事ですからね。

だから、運転免許証もパスポートも通帳やカード類も、入籍してもうすぐ4ヶ月も経つのに、
いまだに旧姓のまんま。それどころか、住所変更さえしてません。
やる気になればすぐできるようなそういう手続きが、億劫で仕方ないんです。
郵便局に転居届は出したので、郵便物はちゃんと届いていますが、
むしろ、「だから今すぐ変える必要もないやん?」ぐらい思ってる。

夫はそういうことを素早く苦もなく難なくやってしまう人なので、
こういう私が理解不能らしい。
そうなの。経理屋って、実生活ではあんまり役に立たないんです。

というか、会社でもそう思われてるきらいがあるんだけどね笑
ふつうに会社勤めしてて、自分の会社の経常利益がどうだとかあんまり深く考えないもんね。
ましてや、納税額がどうだとか、子会社と連結するとこうなるとか、関係ないし。

あ、家計簿はばっちりですよ。
自分(たち)のお金が、いつどこでどうやって消えていってるか分からない、ていう状態が許せないんです。
だから、ちゃーんと費目ごとに分けて出金を把握してるし、一覧で月別推移表だって作成してます。
家計簿ソフトなんて使わなくたって、エクセルで、チョチョイのチョイでできる作業ですもの。
家計簿と、通帳の残高は常に一致です。

ただし、美しいエクセルの家計簿を凝視して、
我が家のお金の使い道の傾向をバッチリ把握してるんだけど、それで悦に入ってだけで、
「だから改善するためにこうしよう、ああしよう」なんて具体的な策は打たないのが、
また経理屋らしい感じもします。
比較的規模の小さい会社ならそういうことも経理の仕事なんだろうけど、
いかんせん、割と大きな会社なんで、その辺について、経理の権限はゼロなんで・・・。

7年間に及ぶ学生時代のアルバイトでは、接客業とか教師業めいたことを主にやってきたけど、
それはそれで何でも割と長続きするタイプだったんですが、
「私って向いてる~」と思ったことはあんまりなかった。
今にして思えば、私は根っからの経理屋向きなのかもしんない。

そして、どこまでも日陰者の仕事だけど、私は経理屋の自分が好きさ。
ていうか、なんにしても、「私は○○屋だもん」って言えるのって、なんかいいじゃない。
夫の若干の非難を込めた言葉もなんのその、自分OK!なんて思った、おめでたい私であった。

しかし本日も仕事は疲れた・・・。火曜日なのに、どうして既にこんなに疲労困憊なのですか。
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by emit9024 | 2008-07-29 23:48

得意げな薄ら笑いに腹が立つのさ

社会人何年目になっても、週明けというのは心身共に重いもの。
年を経るにしたがって、「身」の重さのほうがこたえてくるようになってきたのも、また悲し。
なんて、たかが三十路でこんなこと言っててはいけませんね。
しかし、相変わらずの残業の日々。
平日の夜のくたくた感にみちた非充実っぷりが激しく想像されるだけに、月曜日というのはやっぱり憂鬱なのです。

今日も21時半を過ぎての退社でしたが、夫・タロー氏は飲み会だと聞いてたし、
洗濯は昨日済ませ、お弁当のおかずにもまだ余裕があるので、
今夜はごはんを炊いて、朝ごはんなどの洗いものをして、あとは洗濯物をたたんで、ってぐらいしか家事はしないのだ。
自分の夕飯は、タロー氏作りおきのポテトサラダと、ゆうべ焼いておいた鮭、冷奴、
それにビール(=発泡酒)をいただけばじゅうぶん。
マンションの最上階に位置し、備え付けのエアコンがどうにも脆弱な我が家は、
夜になっても「ボルネオ島か?!」てなぐらい暑い。(行ったことないけど。)
そうそう毎日、人間らしく火を使うことなんてしたくないですよ。

ま、こういう息抜きがとおるのは、共働きの良さといえる。
飲んでくるほうも、飲んでこられるほうも、気楽なものだ。

それにしても、仕事をしてりゃぁ、いろいろあるってもんでして、
今夜は久々に、灼熱ゴーゴーたる怒りをおぼえた。
確かに仕事ですから、社内外問わず、場面場面での利害関係の不一致によって、
気まず~い雰囲気になったり、ムッとしたりすることは多々あるし、
いちいちそれをあげつらって根にもつほど、私もウブじゃない。
でも、時々あるのだ。
「どうなのそれは、社会人として、否、そもそも、人として?!」っていうようなこと。
内心の「ちぇっ」て舌打ちなんかじゃあ収まらない、
博多の方言ではありませんが、「けったくそ悪い」って唾棄したくなるようなこと。
でもまあ、冷静に考えれば、かわいそうな人なんだろうな。
ああいうのに負けない品位を保ちたいものだ。
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by emit9024 | 2008-07-28 23:04

これからもよろしく プレゼントもあるよ おめでとう


金曜日。仕事が捗る。進捗によっては土曜出勤も覚悟していたが、何とか休めそう。
まだ終わったわけでは全然ないけど、ちょっと晴れやかな気持ちで21時半退社。
焼鳥を食べに行く。
1週間ぶりのビール、琥珀色の輝きが目に眩しい、、、、!


土曜日。夫、炎天下の中、職場の人たちとバーベキューに出かける。
私は謹んで遠慮申し上げました。13時半まで幸せな眠りを貪る。
無印で買ったグリーンカレーの辛さに悶絶して、思わずまたベッドに崩れ落ちそうになるも、天神へ。
帰宅後、走る。7月に入って、30分を目途に気ままにジョグしている。
というか、それ以上は脱水症状の危険を感じる。。。
汗だらだらかきながらのランニングで、i-podのイヤホンのゴム部分は剥がれ落ち、ゆるゆるになっている。
イヤホン買いなおさなきゃな。


夫、19時過ぎ帰宅。顔といい腕といい、気持ちいいほど日に灼けている。
夜ごはんは要らないというので、
わたくし一人、鮭のアラを焼いて、キャベツとみょうがのサラダ、オクラなど食べる。
ビール(=発泡酒)も飲む。
23時半にはもうベッドに引っ込む私を見て、
「平日は夜更かしなのに寝坊した日にまた早く寝るんやなー」と夫、呆れる。


夫、誕生日。おめでとう。プレゼントはゆうべ渡した。
この夏、なんにも服を買ってないようだったので、ポロシャツを選んでおいた。
誕生日祝いってことで、昼は別府の回転寿司を食べに行く。安いな・・・。
しかも、夫の好物は、とびこ、えび、つぶ貝。どれも180円以下。安い・・・。


恩田陸の『蒲公英草紙』を読み終わった。
うーむ・・・。私には、あんまり、いただけなかった。
この、妙な「しっくりこなさ」は何だろう、と思う。
「ネバーランド」を読んだときもそうだった。
うまいとは思うんだけど、上手すぎるっていうか、胸に迫るものがないのだ。
設定とあらすじだけ見ると、「おおっ」と期待しちゃうのに、
読んでみると、なんか情感が湧かない・・・。
ずいぶんな人気作家だと思うのに、楽しめない自分が悲しいわ。
「夜のピクニック」は、あんなに面白かったのに、これはどういうことだろう。


誕生日だし土用の丑だしってことで、奮発して鰻の蒲焼を買う。
といっても、誕生日だと思うと安いのだが、、、。
みょうがと葱たっぷりの冷奴、なすのお浸し、冷やしトマト。夏の夕食だ。
お弁当用のおかずも作った。夫のワイシャツにもアイロンをかけてあげた(同居以来初めて。)
「どうしたのえみちん、頭打った?」と言われました・・・。


「篤姫」では、14代将軍家茂公が将軍宣下を受けて登場。
その若さ、フレッシュさは眼福ではあるけれども、
やはり、いかんせん松田翔太くんでは、亡き上様こと堺雅人の穴は埋めようがない・・・。

その堺雅人は、ここのところ、
 はなまるマーケット→チューボーですよ→メレンゲの気持ち→笑っていいとも→徹子の部屋
と、怒涛のようにトークコーナーに出演していたようだが(いずれも未見)、
今日、本屋で「クーネル」の最新号を見たら、何とその誌面をも飾ってた。
すんごい露出量だ。
10年近く前のNHK朝ドラ「オードリー」から彼を見ている者としては、
華々しい活躍はうれしいけれども、短期間で消費され尽くすような人材にならないことを祈る。


タイトルは、YUIの歌「Happy Birthday to you you」より。

これからもずっと 辛い日だって一緒
そうやって年をとってゆきたいの

かわいいのう~。
でも、今は私も、そんなかわいい気持ちだ。
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by emit9024 | 2008-07-27 21:56

いつか辿り着くんだ

昨日の日記、最後のとこ読み返してハッとしたんだけど、まだ、29歳です。
気分は既に三十路なのですね。
どうしてそんなことに気が早いのだ、私。

「ラスト・フレンズ」のあとに始まった「コード・ブルー」を見てる。
わかってるな、って感じ。やまぴーさんに過剰な量のセリフを与えないとこなんか、とっても。
今日の放送で、杉本哲太が演じる脳外科のドクターが
「どんなに過酷な現実でも受け入れなければならないときがある」みたいなことを言ってた。
医療ドラマらしいテーマが根底に流れてるんだけど、
医療ドラマが一般的に受けるのって、これだからこそなんだろうね。
生きるってある意味、不合理との戦いだもんなー。
このドラマ、とても王道を行ってる。うまいな、と思う。
うまい脚本家とか演出家とかって、たくさんいるもんだなあ。
やまぴーさんとガッキーさんのきらめく存在感に異存はまったくないけど、
NHKっ子としては、大人になった浅利陽介くんの演技力に、毎回、胸が熱くなります。
「北条時宗」の子役だったんよねえ。
去年の「風林火山」にも出てました。(1話だけ)
数年前の「タイガー&ドラゴン」では、「うどんです!」 しかセリフなかったのに。
いい役者になってくれて嬉しい。
あ、エンディングテーマで若者5人がヘリに向かって走ってる姿が、「ぷっ」て笑える。
ドラマはあんなに硬派っていうか、スタイリッシュに作ってるのに・・・。

それにしても、私っちの仕事なぁ。
あと3、4日が一番苦しいとき。
今夜、上司に「キャッシュフロー計算書っていつできる?」と、
ついに「キターーー!」てな質問をされ、
「うう、水曜どうでしょう・・・」
って答えたら、
「え、そんなにかかる? 何で?」 と、素で驚かれた。
が、がんばるの。
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by emit9024 | 2008-07-24 23:45

赤や黄色の

やっぱり来週いっぱいぐらいまでかかりそうだなあ。決算。おそらくどちらの上場企業もそうだろうが、つくづく閑散期のなくなった昨今の経理部ですよね。

今夜は22時に切り上げ、夫に電話。
別に「帰るコール」しようと思ったわけではなく、今日あたり、彼は飲んでるんじゃないかナーと思って。(←だったら、自分もビール買って帰っておうちで飲もうっと♪という腹)
しかし、ワンコールで繋がったタロー氏はすこぶる素面。って顔は見えてないけど。
「あら、もう家?」
「うん」
「そっか。(内心の小さな落胆を隠しながら)ごはん食べた?」
「うん」
「何食べたん?」
「タローチャーハン」
ぷ、自分でもそう呼んでる。
「君の分もあるよ」
やったー!

いそいそと帰宅し、いただく。今夜もおいしゅうございました。隠し味は昆布茶でした。
台所には、赤いものもできてた。(豚肉と玉ねぎ、シメジのトマト煮込みでした)。
黄色いものもできてた。(卵焼きでした。)
明日もお弁当を詰めましょうね。

ミスチルがテレビで歌ってる。
なんともまぁいつもの桜井節なんだけど、これがホッとする三十路の私だ。
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by emit9024 | 2008-07-23 23:27

With A Little(No,A BIg) Help From My Friends

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さてさて、随分もったいぶりましたが、これが結婚式でゲストの皆様にお配りした、
ささやかな、でも本当はとんでもなくプライスレスなプレゼント、
手作りの「ライナーノーツコースター」です。
専用の、これまた手作りの、トレーシングペーパーみたいな袋に入っています。
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そうっと取り出すと、こんなふうに2枚一組のコースターちゃんが出てきます。
オレンジと青の星空に教会の絵、「July 5 Taro and Emi Wedding liner notes」と、あります。

裏返すと・・・
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この日、披露宴で流したBGMをそれぞれのシーンごとにリストして、私からの一言コメントをつけています。


定番モノのウェルカムボードや、タキシード&ウェディングドレスを着たぬいぐるみ、お見送りのプチギフト、
さらにはウェディングケーキまでも、「や、興味ないし、、、」てな感じで敢えて割愛した私ですが、
宴中のBGMは、家庭内コンペも開いて、はりきって選びました。
だって、自分の好きな曲ばっかり大音量で流せるときなんてないもん! ちょっとしたDJ気分ですよ。

タロー氏を押し切って、8割がた自分の好きな曲を選んでみると、
今度は、持ち前の書きもの好きな根性で、
「どんな曲をどんな気持ちで選んだのか、ぜひ紹介したい!」という気持ちがむくむくと湧き上がってきます。

折りしも、そのころ読んでいたエッセイ『三崎日和』(いしいしんじ 新潮文庫)に、音楽好きないしいさんが、
自分の受賞記念パーティーで自分の選んだ曲を流してライナーノーツも自作した、というくだりがありました。
「おお、これだ。」

私の友達には、おんなじような音楽を好んで聴く人もいるし、
そうでなくても、私が音楽を好きで、こういうちょこちょこした文章書くのも好きだってことを
知っている人たちもいるし、ブログ読んでくれてる人もいるし、
面白がってくれるんじゃないかな?
結婚式に来られなかったお友達にも配ったら、その日の雰囲気をお伝えできるんじゃないかな?

それに、私のこういう趣味を知らない会社の人や、
私のことを全く知らないタローくん側のゲストの人たちにだって、音楽好きな人はいるかもしれないし。
それに、披露宴が始まるまでとか、2次会までの時間とか、意外と手持ち無沙汰な時間ってあるものだから、
そういうときの、ちょっとした手慰みになるかな?

この宴で、高砂の席に座ってることのほかに、私って人間を紹介するものとして、
私の好きな音楽や、それについてのちょっとした気持ち、エピソードを披露するのは、
なんだか自分らしくて愉快なんじゃないかな?

そんなことを思ったのです。

もちろん、それは私の自己満足であり、ゲストの皆様にとっては、
ぶっちゃけどうでもいいような、取るに足りないものであることもわかってはいました。
でも、しょせん結婚式ってそういうものだから、
押し付けがましい自己満足でも、皆さんが、笑ってチラ見してくれたらそれで十分うれしい、と思ってました。



それを、こんなにかわいい作品に仕上げてくれたのが、我が友・ゆうきちゃんです。



手慰みに過ぎないとはいえ、そこはハレの日、
会場内もお料理も、ゲストの皆様もドレスアップされた中でお配りするのですから、
やはり心づくしであっても、かわいらしいものに仕上がれば、と願うわけです。

そこで、ゆうきちゃんのご助力を頼むことにしたわけです。
ゆうきちゃんはデザインの仕事をして長く、また、仕事にとどまらずいろんな作品を作ってる子。
そして私の友達(←態度がデカい・・・)。

これまでも、ゆうきちゃんとは、フリーマーケットに出すCDや、フリーペーパーもどきを一緒に作ってきました。
この、私にとっては一生に一度の日に、また、ゆうきちゃんとのささやかな共同作品を皆様にお見せできたら、
こんなに心に残ることはないんじゃないか、と思った次第なのです。

とはいえ、ゆうきちゃんももちろん、日々忙しく仕事をしているんだし、
そうでなくても、この日には乾杯の音頭やら2次会の受付やらという大役を既にお願いしているわけで、
こんなボランティア的なことにかかずらわってるヒマはありゃせん!のも当然で、
「ここはひとつ、ほんとにちょっとしたもの、A4かなんかの紙にぺラッと1枚カラー印刷する感じで
 全然じゅうぶんなので、デザイン、してくれんかな、、、?」
と、お願いしてみたのですが、ゆうきちゃんは快諾。



そして原稿を渡して約1ヶ月、出来上がってきたのが、写真のような作品でした。

んもう、かわいすぎるぅ・・・・・☆☆☆

目が点です。や、星です。

この、小さなコースターの形(これももちろん、ゆうきちゃんの案)をしたものができあがるまでの過程は、
見てくれた皆さんの想像をはるかに超えるものがあるのです。
ゆうきちゃん自身の文章を、ここで引用しますね。

・ダイソーで白のコースターを買う(200個以上)
・コースターにスプレーで色をつける(3色なので3回)
・シルクスクリーンで版を作る
・刷る(6回×2パターン分×100枚づつ)
・袋を作る(印刷→切る→貼る→入れる)

こーんな、産業革命以前の家内制手工業もびっくりな手作業を、
ゆうきちゃんが一人で、仕事の合間に、やってくれたんですよ!!!
私が、のほほんと仕事して、「結婚式前なのに、仕事きついー」とか愚痴って、酒とか飲んでる間に。
ひとりで。
何の見返りもないのに。
ここまでしてくれたって、チラ見しか、してもらえないかもしれないのに。

10年以上の付き合いで、もはや身内みたいな間柄に思ってる子を、
不特定多数の人たちが読んでくれるこのブログでここまで持ち上げるのも、
なんか身内びいきみたいで、皆さんには読み苦しいものかもしれないけど、でもいいのだ。書くのだ。

ゆうきちゃんて、そういう子なんです。



と言いつつ、いまだに、よくわかんない子でもある。
ここまでやってくれるのが、
私への篤い友情(笑)ゆえなのか、
「やるからには、あたしはやるわよ!」的なものなのか、
あるいは、「こういうの作るの好きだし」て思って始めたけど、
「えーん、自分で決めときながら、ここまで大変だとは、、、」て泣きながらやってくれたのか、、、

しかも、詳しい話は控えるけど、
これ作ってる間、ゆうきちゃん自身が実は激動の日々だったはずなんよね。
こんなことやってる場合じゃあなかったんですよ、あの子は、、、


このゆうきちゃん始め、いろーんな人たちが、私たちの周りにいてくれるってこと。
それを、結婚のあれこれで、どかんと確認できたことが、やっぱり一番の収穫だった。
今度はその人たちのお祝いのとき、あるいはピンチのとき、
駆けつけられる自分でいたいものです。

まずは、ゆうきちゃんが結婚のお披露目をするときは、私に何ができるかなー?って考えてます。
楽しみ楽しみ。

*おまけ。
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by emit9024 | 2008-07-21 23:12

ブランニューデイズ

●金曜日
私にとっては頭のおかしくなりそうなほどの渾身の作業を経て、連結精算表の形が整ってきた。今夜は「となりのトトロ」の地上波放送もあるので、20時過ぎには帰宅。お好み焼きを作ろうとしてた夫、私が体調不良を訴えると、「じゃあ、もちょっと軽いものに。」とメニュー変更。茹で豚とえのきのおろし大根和え、たらこパスタ、きゅうりとわかめの酢の物。応用の効く子だよう。

ありがたく美味しくいただきながら、トトロ鑑賞。やっぱり泣ける。これはね、ストーリーがどうとかってことじゃないんだよ。あの世界観のすべてが涙腺にくるんだよ。私は郊外の団地育ちで、おじいちゃんおばあちゃんも物心つく前に亡くなってて、田舎の思い出もない。なのに、あれ見ると、ものすごい郷愁を感じる。子どものころの感覚を漠然と思い出してしまうのだ。

●土曜日
徹底的に嫌がりながらも何とか9時起床。会社に行って仕事する。激しい疲れを感じる。

16時、夫がクルマで迎えに来てくれて、ホテルオークラへ。担当の西村さんにごあいさつ。心ばかりのお礼ということでお菓子の詰め合わせをお渡しすると、「なんですかー! 私なんて何にもしてませんよ! お二人が作った結婚式なんですから。私はただ発注係やっただけです。あとは無駄バナシしてたぐらいで!」と、いつものすごい勢いで恐縮される。ほんと、面白い人だった。「最後なんで聞いていいですか?」とか言って、西村さんの来し方をいろいろとうかがう。いやー、人に歴史あり。だ。

婚礼サロンの入り口をずんずん越えてくる西村さんに見送られながら、もう当分来ることもないだろうオークラをあとにして、あらためて、いかにも「祭りのあと的」な一抹の淋しさ。でも晴れ晴れとした気持ち。オークラのスタッフ、ほんとに気持ちのいい人たちばかりだった。

住む場所もほとんど変わらず、仕事も相変わらず忙しくやってて、私は今までとおんなじだけど、今年に入ってからやっぱり、ずいぶんいろんな新しいことがあったと思う。

一期一会の人も含めて、結婚することになったからこそ関わった人がたくさんいる。タロウくんの家族はいうに及ばず、部屋探しにつきあってくれた不動産屋の営業マン、あの大川の家具屋さん、ヤマダ電機での大ショッピングを担当してくれた人。タロウくんの友だち、同僚、後輩。オークラ婚礼課の西村さん。衣裳サロンの石田さん。オークラ内、資生堂美容室の柴田さん、渕上さん。いろんな職業の人のプロフェッショナルな姿を見て、あたたかさをたくさん感じられたのはとても素敵なことだった。それに、私のいつもの友達や、普段は会社やその周辺でしか会わない人たちまでも、みんなみんなを結婚式で私の家族に紹介できたことも、何だか不思議なんだけど、とてもうれしいことだった。

いろんな結婚の形があるだろうけど、この半年あまりのいろいろを経て結婚式を終えて、私は充実感を感じてます。ひとつひとつのステップ踏みながら、「変わらないっていっても、やっぱり変わっていくんだ。」ってのを、だんだん、自然に前向きに考えられるようになった気がする。少し大人になったかも。。。

オークラから帰って近くの焼鳥屋で、「やっぱり、結婚式、やってよかったよね~」なんて、夫とこまごましたこと話し込みながら飲むビールはおいしかった。ま、いつもおいしいんだけど、、、。

帰宅後、DVDで「すいか」の第1話と第2話を見る。なんて夏にふさわしいドラマだ。はい、DVDボックス買っちゃいました!
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by emit9024 | 2008-07-20 22:41

十年後の椎名林檎

何日か前にDVDに録画しておいた「トップランナー」を見た。
ゲストは椎名林檎。

椎名林檎はわたくしと同い年で、しかも福岡出身。
メジャーデビューしたときからその音楽が好きだった身としては、何とも感無量な放送となりました。

私が最初に聞いた曲はきっと10年も前くらいの「歌舞伎町の女王」だったんだけど、その詩の文学的な世界観たるや衝撃でした。

「蝉の声を聴くたびに目に浮かぶ九十九里浜 
 皺々の祖母の手を離れ足を踏み入れたは歓楽街
 ママは此処の女王様 生き写しのような私
 誰しもが 手を伸べて 子どもながらに魅せられた歓楽街
 十五になったあたしを置いて女王は消えた
 毎週金曜日に来てた男と暮らすのだろう」

当時、近田春夫も「週刊文春」の連載で興奮気味に絶賛していたのをはっきり覚えてる。
(考えれば、その連載って確か今でも続いてるんやない? それもまた凄いな)

で、その後はみなさんご存知のとおり、あの独特の巻き舌と文語調の詞と、
「本能」の看護婦姿やら、「罪と罰」でベンツ破壊するやらのビデオクリップで、
一躍、エキセントリックな人として認識され、
その後、突如、音楽活動を休止して結婚・出産・離婚、
「カルキ ザーメン 栗の花」なんてまた挑発的なアルバムを作ってみたり、
「唄ひ手冥利」で洋の東西を問わないカバーアルバムを発表したり、
「東京事変」なる不穏な名前のバンドを組んでみたり、
蜷川の娘の処女映画「さくらん」で華麗なる花魁絵巻のサウンドトラックを担ってみたりと、
まぁ一貫してるのか何なのか?という10年間だったわけだけど。

この「トップランナー」に出てきた彼女は、とっても普通の三十路前女子だった。
普通、っていうのはすこぶるいい意味で、言い換えれば、
「社会人として成熟し、それだけでなく、自分の哲学を守り進化し続けてる」人だって感じ。

なんせ、スタジオ観覧に来てたお客さんに
「いま一番、大事にしたい言葉は?」と聞かれて、
「うーん、『実直』かな。」ですよ。
実直! なんてまっとうな。

でも、きっとこれが、今の彼女の正直な言葉だと思った。

年末年始にやってたイチローのインタビュー番組でも思ったんだけど、
やっぱりこういうとき、NHKの凄みっていうか誇りっていうか、そういうのを感じるね。
民放の、いかにも編集しました、脚本あります、って感じのあざとさが皆無。
聞き手もまさに実直で、変に笑わせたり、細かいとこを拾って大げさに演出したりしない。
だから、椎名林檎に興味が無かったり、
わかりやすく、単純に面白く作られたものしか見慣れてない人には、
むしろ何か退屈に見えるのかもしんない。

でも、何かを成し遂げてきた人、心に何かを持っている人の思いをまっすぐに伝えるのって、
こういう作りの番組だと思うんだ。
面白おかしく編集したりしない。過剰なテロップつけたりもしない。
喋りのプロではない人、でもその喋りにすべて「実のある人」の言葉を、
それこそ、ただ「実直」に伝える。

あんなに過激な演出を施してきた椎名林檎が、
こうも「素」の状態で出てきて、自分の言葉で喋るってこと。
その喋りの中身は、至極まっとうで、同時に、とてつもなく賢い。

そうかー、この人は、世に出て10年経って、
一般人には想像もつかないような世界に晒されながら、
でも、こういうところに辿り着いたんだな。
だからきっとこれからも、マーケットにも潰されたりしないし、
安っぽい音楽でお茶を濁したりしない。
彼女は「音楽ビジネス」の露出する存在として成功する必要性もじゅうぶん認識しているようだったけど、
たとえばこれから、いわゆる世間一般の思う「第一線」を退いても、
まさかなスキャンダルで身を持ち崩したりはせず、
自分ってもんを守り続けて生きていくんだろうな。
って、思った。
すばらしい!

番組内で披露された3曲も素晴らしかった。
アレンジも、演奏人も、林檎さんの唄いも。
もともと、ライブパフォーマーではないと思うので、確かに声は細いけど。
すごく意志を感じた。
自分のことをちゃんとプロデュースできる人だ。いつでもそうだったし、これからもずっとそうだ。

あー、感銘を受けた。
10年経って、こんな椎名林檎を見られるなんて、ほんと、年をとるのも悪くない。
自分の小さな仕事で悶々としてるのが、こういうのを見ると、昇華されるよ。
一視聴者は、こういうことで、気持ちを新たに明日に向かうのですわ、、、。

なんて、22時過ぎに帰宅して興奮してるわたくしを尻目に、
私の帰宅前に肉じゃがやら胡瓜の浅漬けやらつくり、
洗濯物を干して、卵焼きを作り、今、自分のワイシャツにアイロンをかけてる夫に、
まずは衷心から感謝しなければなるまい、、、。
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by emit9024 | 2008-07-16 23:38