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始動。

寒いけど、いいお天気の朝。ごはん食べながら、
「こーんな綺麗な朝日、何だか久しぶりに見るなあ・・・
 お休みの間は、ずっと寝坊だったから・・・」と、ぼんやり思い、
(福岡の日の出は、関東よりも約1時間、遅いですからね)
でも次の瞬間、
「あー、会社行きたくないよう」と、心で叫ぶ。

家を出て、ふと思い立ち、いつもと違う道のりで会社に行く。
ぼやっと自転車こぎながら、
「今日が仕事始めの人、多いだろうなあ。みんな、行きたくないんよな。きっと」
と、周りを行く勤め人らしき人々の『やる気ない度チェック』を始める。

スーツだろうとカジュアルめの私服だろうと、
ばちっとお洒落な女の人は、やる気あるように見える。

早足でスタスタ歩いていくサラリーマン風の人は、覚悟決めてるって感じ。

連れ立ってぼそぼそ話しながら寒そうに歩いてるおじさん二人。
やる気ないな、これ。

スラーッと私を追い越してったお兄さんは、
スーツなんだけど軽そうなマウンテンバイクにまたがってて、
しかも両手離しで運転してた。
この人、仕事なんて屁とも思っとりゃせんね。

スーツなんだけど荷物をたくさんベビーカーにかけて、
もちろんそこには赤ちゃんが乗ってて、ああ、これは保育園に送って出勤するお母さんだ。
こりゃ、忙しさMAX、憂鬱度MAXだな!!!

てな感じで、会社に着いて、周りの人たちに年始の挨拶とかして、
パソコン立ち上げて、年末に作ったTO DOリストチェックして、
ためこんでる部署の購読誌をひらいて最初に読んだのが、
淡々と会計基準をレクチャーするこの雑誌(経営財務)には珍しいくらい、不景気感丸出しの特集だった。
・・・・・・。
幸先悪い出だしだぜ。

始業時間になり、年始の全体朝礼。社長の訓話。
うちの社長、結構、話うまいんよね。
いかにも地元財界人って感じ。
まあ、話し慣れてるんだろうけど、いちお、ゆうべだか今朝だかに、
この席で何を言うか考えてきたんだろうな。
不景気業界にある経営者の仕事始めって、どれくらいやる気あるんですかね。

席に戻ると、部署での朝礼。
さっそく始まる四半期決算作業に臨む我々を、上司が鼓舞する。
いつもやる気でえらいよな。この人も。
でも、朝礼が終わったら、
「あー、正月、すんごい忙しかった。もう疲れて疲れて。」と、さっそく、愚痴られた。
そうよね。休み明け、ダルいっすよね。
ま、忙しくも充実してる彼のプライベートなんだろうけどさ。

しかし、社会人の皆さん、だいたいそうなんでしょうが、
さんざん憂鬱顔してみても、職場に出てみると、何となく体が動くもんなんよね。
身についた(貧乏症的)職業感覚よ・・・。

そんなこんなで早速残業。
21時半帰宅すると夫がいないので、「あいつ飲んでるな!」と確信し、
さっさと作りおきのもので夕食すませ入浴し、お湯を沸かして軽く焼酎を飲みつつ、
昨日の『天地人』をもう1回DVDで見る。


うーん、初回としてはじゅうぶん、及第点なんじゃないかな!やっぱり。

信長とか秀吉といった英雄を、誰がどういうふうに演じるのか?!
ってワクテカとするのが、有名武将が登場する戦国大河の序盤では、恒例のお楽しみ。

信長って、どうも濃い顔で濃い演技をする人がやることが多いけど、
今回の吉川こうじさんは、扮装すると、はっきりと薄顔。
すっきりとした目鼻立ちだけど、何となく癇症な感じで、
家臣や諸大名に恐れられる信長・・・ていう、あの有名な肖像画に、
実はかなり近い雰囲気を醸し出してくれるんじゃなかろうか。

笹野たかしさんの秀吉は、史実における信長との年齢差を考えたら
笑っちゃうほど老けてるんだけど、
オープニングで出たキランキランの衣裳でのいかにも小物っぽい関白姿は白眉。
藤吉郎からどうやってあんなふうになってくのか楽しみ。

大河でも実生活でも「弟」キャラが定着していた高嶋まさのぶが、
ついに主人公の父親を演じてるのも感慨深かったし、
高嶋礼子の仙桃院は、見事なぐらいのはまりっぷり。
(この人、なんで今まで大河に出演経験なかったんだろう?!)

時代でいうと、一昨年の『風林火山』のラスト、勘助が死んだあたりから
ちょうど今回の大河は始まってるわけで、つまりは時系列的にほぼ続いてるわけで、
「直江(景綱)と柿崎、急に老けて、しかも獰猛になったなあ!」とか、
「緒形さん演じてた宇佐美が、冒頭5分で死んじゃったよう・・・
 しかしあの宇佐美が舟遊びで自分まで死んじゃうようなチョンボ、ありえん。」とか、
「今ごろ武田家は悲劇に向かってまっしぐらかあ・・・」とか、
あれこれ妄想するのも楽しいものです。

そして何と言ってもやっぱり謙信、阿部ちゃんですよう。
あの濃さ! 阿部ちゃんだけで、ごはん3杯は、いけますよう。
ラストシーン、まだ子役の主人公を、
ひょいと片手でひねりつぶせそうでしたよ。目だけで殺せそうでしたよ。
かつて『毛利元就』の初回で、同じく子役だった元就の前にどーんと立ちはだかった
緒形拳・尼子経久を髣髴させるような、圧倒的な存在感!
それでいて、和尚さんとお姉ちゃんと仲良く饅頭食べたりしてるシュール。
彼が出演する2ヶ月間は、文句なしに楽しめそうです。
by emit9024 | 2009-01-05 23:53


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