悠久の大河の流れ

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12月になった。
年末に向けていろいろ仕事があるぞ。
ま、それはさておき。

この1年、父親とそろって『篤姫』を楽しみに見ている母親に、
「あと2回で終わりだよ」と言うと、予想外だったらしく、
「えええーーーっ! 12月の日曜日は、まだまだいっぱいあるやないね!」
と本寿院様ばりに大仰な声が電話の向こうから。
そうなのよう。
ゆうべ、無血開城という最大のイベントも迎えたし、
あとは大団円になる(史実はともかくきっとこのドラマは、きっとね)のを見届けるのみ。

1年間というスパンで放送されるドラマは、日本の地上波では大河のみ。
12月の第2週で終わるのが定石ですから、この時期になると、
いち早く「今年もそろそろ終わりだなあ」と、ほろっとする。

1年間で聞き慣れて、音のアレンジもキャストロールの出方も、バックの画像も、
細部にわたって覚えてしまった2分以上に渡るオープニングを見ながら、

「あーこれもあと2回か。
 去年の『風林火山』見てたあと、篤姫が始まったときは、
『ちっ、オープニングから今年はスイーツだぜ』なんて舌打ちしてたけど、
 結局やっぱり、大好きになったもんね。いい曲よ。この背景も。
 来年はどんな曲かなー、作曲って誰だっけ?
 キャストはどんな順番で出るのかな。
 阿部寛(上杉謙信役)は、遂に大トメか?」

なんて、来し方行く末に思いを馳せたり。
大河ドラマを見るって、季節感あり、連綿と続く系譜も楽しめて、
センチにもなれるしオタク的楽しみ方にも事欠かないしで、
なかなかオツなもんなのです。

ということで、唐突に「私と大河史」。

●1987年 『独眼竜政宗』 
いわずとしれた大河の大名作。エミ、当時小学2年生。
毎週見てたがさすがに記憶はおぼろげ。
大抜擢に見事に応え、日本が誇る名優・渡辺謙が誕生したわけだが、
母親役だった岩下志麻がすんごい怖かったことのほうが記憶に鮮やかだったりする。

●1988年 『武田信玄』
大河最高視聴率だったわけだが、平成の高視聴率大河『篤姫』と比べるべくもないほど、
いま思うと、重厚といえばいえるけど、とにかく暗い暗い大河だったはず。
『風林火山』では勘助が死ぬまでだったのでまだ救われたけど、
勘助死後の武田家って、ほんと、目もあてられないほど悲惨だしね。

当時アイドルに憧れてた私は南野陽子のお姫様に憧れてたけど、
大人になっても忘れられないのは、正室・三条夫人のほうだったりする。
「もう、やめなよ~」って子どもごころに言いたくなるほど、愚かで悲しい愛情表現の数々だった。
あのころ紺野美紗子、27歳だったなんて信じられない!
それをいえば、中井貴一もそうだったわけだが。
貴一さんもこれで名を上げたが、いま「風のガーデン」見てると、
やっぱり20年の月日で何倍も演技うまくなってるよな。

ちなみに、信玄の悲劇の長男、義信は、堤真一だったのでは?

●1989年 『春日局』
子どものころのお福(春日局)が、「おしん」ばりに苦難の連続でけっこうつらかった。
が、見続けていた甲斐あって、
3代将軍家光を演じた若き日の江口洋介の姿を目に焼き付けることができた。
なまっ白くて細くて、神経質そうな家光さんだったのよね。
そういえば、お福の長男は唐沢寿明だったような。

●1990年 『翔ぶが如く』
3年連続で大河を見て、戦国・江戸初期の歴史にはすっかり詳しくなったエミちんでしたが、
まだこの頃は幕末史の知識も皆無で、中盤あたりで視聴を挫折。
今年の『篤姫』のスイーツ解釈を思えば、
これは複雑怪奇な幕末史を真っ向から取り上げてたよな。
確かにおかげで、子どもにはわからんかったけど。
西田敏行(西郷隆盛)と鹿賀丈史(大久保利通)は完璧な薩摩弁をしゃべっていて、
確かテロップで標準語訳が出てた気がする・・・。

ちなみにこのドラマでの篤姫は、なんと冨司敬子だった。
今年の篤姫ばりにきらびやかな赤い打掛をお召しだったけど、
なんぼ18年前といっても冨司さん!厳しいでしょうが!と思った記憶が。

●1991年 『太平記』
若き日の真田広之がすごい美形だったので、見てました。
そう、お父さん役は緒形拳さんだったんだよね。遺言のところはじんときたよ。
人気絶頂だった宮沢りえと一夜のランデブーで子どもができたり、
後藤久美子がなぜか男装(北畠顕家役)してたりと、
なかなか視聴者サービスも豊富な大河だった。
片岡鶴太郎演じる最後の(バカ)執権・高時もすごくいい味出してたね。
これは今でももう一度見たい大河に入る。
特に、鎌倉炎上の回。記憶に残っている絵はとってもドラマチック。
あと、これで高嶋政伸の「弟」演技は確立された。

●1992年 『信長』
あとにも先にもこんなヘタレっぽい信長(緒形直人)はいないでしょう。
そしてこんなにぶりっこな濃姫(菊池桃子)もないわけで、
NHKはすごい冒険をしたと16年経った今でも断言できます。
しかしそれより何より、
昭和の大河史に残る怪演といえば、『武田信玄』の小川麻由美(八重役)と、
このドラマの平幹二朗でしょう。
本能寺で鉄砲で打たれても死なない加納随天。
しかも、この両者はともに歴史上では存在しない、大河ドラマによる創作、架空の人物!
考えてみるとNHKってけっこう前衛的かもね。
アデブレーベ、オブリガード。

●1993年 『琉球の風』
●1993年 『炎立つ』
●1994年 『花の乱』
●1995年 『八代将軍吉宗』
この辺は、大河ドラマも迷走を極め、半年クールでやったり9ヶ月クールでやったりで、
ついていけなくなり、私も一時、視聴から離れています。
『炎立つ』で再度大河に登板した渡辺謙の演技は評価されてるようなので、ちょっと見たいかも。

だいぶ書き疲れたので、完全な自己満足記録の後半はまたいつか。
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by emit9024 | 2008-12-01 22:10


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