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暑さにまかせ ふたりは旅に出た

タイトルは、サニーサイドサービスの歌詞より。

湯布院の夜は焼肉とビールと温泉で更けた。
その圧倒的な存在感を誇る牛肉のため、そのような呼称を用いるけれど、
実際は野菜その他もどんどこと焼いていきます。
この日は、ナス・玉ねぎ・ピーマン・もやし・トマト・オクラ。
ま、牛脂まみれになっている時点で、ヘルシーとは言いがたいかもしれないけど、
焼肉の日の野菜の消費量も、なかなかすごいものがあります。(ビールの消費量も。)
「篤姫」見ながら食べてたら、途中で内柴選手の金メダルのテロップ入った。

翌朝は8時、朝ジョギングでスタート。
やってみたかったんだよねー、「旅先で朝ラン」。
何か、旅人っぽくない? そしてランナーっぽくない?
このためにわざわざ、ラン用のシャツとパンツはもちろん、シューズまで持ってきたんだぜ。
この辺はまた、平尾近辺以上に、むしろ長崎といい勝負するくらいに半端ない坂の連続なのだったが、それもまた楽し。
標高ちょっと高いだけあって、涼しいし。
朝から蝉の声もするけど、ゆうべはこおろぎも鳴いていた。
それでも朝の日差しはまだ夏。目に由布岳の青が眩しい。
宿に戻って、即、温泉入湯だ。

1泊2日の間に、持参していた本「シドニー!」(村上春樹)の再読終了。
五輪開催の夏に読むと、臨場感は最高。
大衆の支持を得るには、あまりにも冷めた、むしろ批判的な目で綴られた五輪観戦記なのかもしれないが、
そこも含めて、とにかく村上春樹らしくて、好き。そもそも、旅行記としてものすごく秀逸だし。

そして、やっぱり、日本中の人が見たオリンピックが、この当代きっての作家の手にかかってどのように表現されるのか、
っていうのだけでも、スポーツファンにとって一読の価値はあまりにもあります。
五輪のマウンドに立つ松坂のことを、
「20歳(当時)とは思えないぐらい、“静かなふてぶてしさ”にみちている」
っていう書きぶりとか、ほんと、うまい。
どうも小説には馴染めないけど、エッセイと旅行記にかけては、私にとってフェイバリットな書き手のひとりです。

11時前に湯布院を出て、一路、夫の運転で福岡へ帰る。
去年の夏や冬に同じように湯布院に行くときに編集して作っていたCDを車中に見つける。
自分が作ったものながら、どんな曲を入れてたのかすっかり忘れてて、かなり面白く聞いた。
帰るついでに夫に連れられ、先延ばしにしていた運転免許証の姓および住所変更の手続きを、警察署で済ませる。

帰宅後、すごい雷雨。
吸い込まれるように寝入る私を尻目に、夫、月末の旅行やら何やらの手続きをまたやっていた模様。
そのうえ、駐車場関係のことで、このひどい雨の中、管理会社まで出かけていき、
そのついでに天神まで出て、結婚式の写真を現像したのまで、とりに行っていた。
私にはとてもできない芸当。

ということで、もろもろの感謝と敬意をこめて、今夜の夕食は不肖・わたくしめが担当しました。
鶏せいろ蕎麦、厚揚げステーキに生姜と葱をのせてお醤油をジュッとまわしかけたもの、そして、ゴーヤのしりしり。
洗濯もしました。翌日の夫用のお弁当(私は翌日も休みだもんね!)のおかずも作りました。
でも、最後、力尽きたので、お弁当用の鯖は夫に焼かせた。


ここから、今日、火曜日の日記。(長いよ、今日は。)

夫に合わせて起床し、ひとり分のお弁当を詰める。
朝のニュースで北島選手の金メダルの瞬間をもう一度堪能し、朝ランへ。
通勤中の皆さん、三十路(直前)女子がランシャツ・ランパンのスッピンで、失礼しますよ。
高宮への坂を上り下りしながら、最後は薬院まで出て、45分ラン。
メイクして、それなりの服を着ての汗は本当に切ないものだが、
「汗かいてナンボ」って前提があってのランニングでぐしょ濡れになって、
その後、即・シャワー浴びるのは本当に気持ちがいいものです。
しかし、私の腕やら顔やら、、、黒光りしてます・・・。

汗を流して、ついでにランニング用のパンツをお風呂で洗濯して
(夏用は1枚しかもっていないので、洗濯サイクルに間に合わない)、
テレビをつけてオリンピックチャンネルに合わせたら、男子体操の決勝が始まっていました。

お~!
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ!」だっけ?
アテネでのこの競技で、刈屋アナウンサーが聞かせてくれた名実況に心酔する私としては、
ここはスルーできるはずがないじゃあ、ありませんか。

その刈屋さんのインタビュー記事(@ほぼ日刊イトイ新聞)で読んでいたけど、
4年間の間に体操の採点ルールも随分変わったらしく、
それをふまえれば、予想通りではあるけど、ディフェンディングチャンピオンたる日本は、
今回の本命・中国を追いかける展開。手に汗握る。
でも、確かに中国、すごい。もちろん日本もすごい。
この競技のアジア人のすごさって、なんなんでしょうか?
ロシアとかヨーロッパの国々のほうが、おんなじ筋肉選手でも、見た目の隆々たるさまでは全然負けてるのに、
断然、日本とか中国とかの選手の演技のほうが、精緻で、美しいのだ。

敗色は濃厚になってきたが、逆転を祈りながら外出。
銀行で、口座の名字と住所を変更する手続きに、ようやっと行く。
勤め人にとって、平日の日中に出向かなければできない手続きって、なかなか厄介です。
それにしても、これは結婚したばかりの女子が共通して感じることなんでしょうが、
仕事では旧姓の通称で通しているので特に、新しくもらった通帳なんかの刻印を見ると、
「誰、これ?」て気分になります。
どうでもいいですが、新姓になって、私の姓名は7文字中4文字が母音です。

そのほか、買い物いろいろ。
先輩の引越し祝い、ジョグのお供でぼろぼろになったi-podのイヤホン買替、
秋口のランニング用のパンツ、無印良品で散財、スーパー。
もちろんすべて自転車移動。

帰ったら、体操男子は銀メダルを獲得していた。
逆転の金は、やっぱりならなかった。
それぞれの選手のインタビューを見たら、みんな若かった。
若手だと思ってた冨田選手が主将みたくなってて、もともとひどく無愛想というか、口下手な印象だったのに、
ほんとに中心選手、ベテランらしく、しっかりとした受け答えをしてて、じんときた。

納豆チャーハン作って食べる。
かなりよくできた気がしたので、夫の試食分を残す。
多少、味が薄かったり濃かったり、焼きすぎたりしても、何でも食べてくれるのに、
納豆だけは調理しないで食べるものだ、と言ってきかない。
自作の納豆パスタと納豆チャーハンを彼に食べさせるのは、私の小さな欲望だ。

今夜は彼は会社の飲み会なので、私は家でのんびり(ビール)。
あー、幸せ。夏の幸せだ。
by emit9024 | 2008-08-12 20:40


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