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With A Little(No,A BIg) Help From My Friends

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さてさて、随分もったいぶりましたが、これが結婚式でゲストの皆様にお配りした、
ささやかな、でも本当はとんでもなくプライスレスなプレゼント、
手作りの「ライナーノーツコースター」です。
専用の、これまた手作りの、トレーシングペーパーみたいな袋に入っています。
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そうっと取り出すと、こんなふうに2枚一組のコースターちゃんが出てきます。
オレンジと青の星空に教会の絵、「July 5 Taro and Emi Wedding liner notes」と、あります。

裏返すと・・・
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この日、披露宴で流したBGMをそれぞれのシーンごとにリストして、私からの一言コメントをつけています。


定番モノのウェルカムボードや、タキシード&ウェディングドレスを着たぬいぐるみ、お見送りのプチギフト、
さらにはウェディングケーキまでも、「や、興味ないし、、、」てな感じで敢えて割愛した私ですが、
宴中のBGMは、家庭内コンペも開いて、はりきって選びました。
だって、自分の好きな曲ばっかり大音量で流せるときなんてないもん! ちょっとしたDJ気分ですよ。

タロー氏を押し切って、8割がた自分の好きな曲を選んでみると、
今度は、持ち前の書きもの好きな根性で、
「どんな曲をどんな気持ちで選んだのか、ぜひ紹介したい!」という気持ちがむくむくと湧き上がってきます。

折りしも、そのころ読んでいたエッセイ『三崎日和』(いしいしんじ 新潮文庫)に、音楽好きないしいさんが、
自分の受賞記念パーティーで自分の選んだ曲を流してライナーノーツも自作した、というくだりがありました。
「おお、これだ。」

私の友達には、おんなじような音楽を好んで聴く人もいるし、
そうでなくても、私が音楽を好きで、こういうちょこちょこした文章書くのも好きだってことを
知っている人たちもいるし、ブログ読んでくれてる人もいるし、
面白がってくれるんじゃないかな?
結婚式に来られなかったお友達にも配ったら、その日の雰囲気をお伝えできるんじゃないかな?

それに、私のこういう趣味を知らない会社の人や、
私のことを全く知らないタローくん側のゲストの人たちにだって、音楽好きな人はいるかもしれないし。
それに、披露宴が始まるまでとか、2次会までの時間とか、意外と手持ち無沙汰な時間ってあるものだから、
そういうときの、ちょっとした手慰みになるかな?

この宴で、高砂の席に座ってることのほかに、私って人間を紹介するものとして、
私の好きな音楽や、それについてのちょっとした気持ち、エピソードを披露するのは、
なんだか自分らしくて愉快なんじゃないかな?

そんなことを思ったのです。

もちろん、それは私の自己満足であり、ゲストの皆様にとっては、
ぶっちゃけどうでもいいような、取るに足りないものであることもわかってはいました。
でも、しょせん結婚式ってそういうものだから、
押し付けがましい自己満足でも、皆さんが、笑ってチラ見してくれたらそれで十分うれしい、と思ってました。



それを、こんなにかわいい作品に仕上げてくれたのが、我が友・ゆうきちゃんです。



手慰みに過ぎないとはいえ、そこはハレの日、
会場内もお料理も、ゲストの皆様もドレスアップされた中でお配りするのですから、
やはり心づくしであっても、かわいらしいものに仕上がれば、と願うわけです。

そこで、ゆうきちゃんのご助力を頼むことにしたわけです。
ゆうきちゃんはデザインの仕事をして長く、また、仕事にとどまらずいろんな作品を作ってる子。
そして私の友達(←態度がデカい・・・)。

これまでも、ゆうきちゃんとは、フリーマーケットに出すCDや、フリーペーパーもどきを一緒に作ってきました。
この、私にとっては一生に一度の日に、また、ゆうきちゃんとのささやかな共同作品を皆様にお見せできたら、
こんなに心に残ることはないんじゃないか、と思った次第なのです。

とはいえ、ゆうきちゃんももちろん、日々忙しく仕事をしているんだし、
そうでなくても、この日には乾杯の音頭やら2次会の受付やらという大役を既にお願いしているわけで、
こんなボランティア的なことにかかずらわってるヒマはありゃせん!のも当然で、
「ここはひとつ、ほんとにちょっとしたもの、A4かなんかの紙にぺラッと1枚カラー印刷する感じで
 全然じゅうぶんなので、デザイン、してくれんかな、、、?」
と、お願いしてみたのですが、ゆうきちゃんは快諾。



そして原稿を渡して約1ヶ月、出来上がってきたのが、写真のような作品でした。

んもう、かわいすぎるぅ・・・・・☆☆☆

目が点です。や、星です。

この、小さなコースターの形(これももちろん、ゆうきちゃんの案)をしたものができあがるまでの過程は、
見てくれた皆さんの想像をはるかに超えるものがあるのです。
ゆうきちゃん自身の文章を、ここで引用しますね。

・ダイソーで白のコースターを買う(200個以上)
・コースターにスプレーで色をつける(3色なので3回)
・シルクスクリーンで版を作る
・刷る(6回×2パターン分×100枚づつ)
・袋を作る(印刷→切る→貼る→入れる)

こーんな、産業革命以前の家内制手工業もびっくりな手作業を、
ゆうきちゃんが一人で、仕事の合間に、やってくれたんですよ!!!
私が、のほほんと仕事して、「結婚式前なのに、仕事きついー」とか愚痴って、酒とか飲んでる間に。
ひとりで。
何の見返りもないのに。
ここまでしてくれたって、チラ見しか、してもらえないかもしれないのに。

10年以上の付き合いで、もはや身内みたいな間柄に思ってる子を、
不特定多数の人たちが読んでくれるこのブログでここまで持ち上げるのも、
なんか身内びいきみたいで、皆さんには読み苦しいものかもしれないけど、でもいいのだ。書くのだ。

ゆうきちゃんて、そういう子なんです。



と言いつつ、いまだに、よくわかんない子でもある。
ここまでやってくれるのが、
私への篤い友情(笑)ゆえなのか、
「やるからには、あたしはやるわよ!」的なものなのか、
あるいは、「こういうの作るの好きだし」て思って始めたけど、
「えーん、自分で決めときながら、ここまで大変だとは、、、」て泣きながらやってくれたのか、、、

しかも、詳しい話は控えるけど、
これ作ってる間、ゆうきちゃん自身が実は激動の日々だったはずなんよね。
こんなことやってる場合じゃあなかったんですよ、あの子は、、、


このゆうきちゃん始め、いろーんな人たちが、私たちの周りにいてくれるってこと。
それを、結婚のあれこれで、どかんと確認できたことが、やっぱり一番の収穫だった。
今度はその人たちのお祝いのとき、あるいはピンチのとき、
駆けつけられる自分でいたいものです。

まずは、ゆうきちゃんが結婚のお披露目をするときは、私に何ができるかなー?って考えてます。
楽しみ楽しみ。



それでは、蛇足ながら、そのコースターに記してもらった、あの日のBGMリストをここに掲記します。
(付記)は、このブログを書くにあたっての追記です。

【迎賓&送賓】
・My Girl / Otis Redding
・Happy song(Dum-Dum) / Otis Redding
・M'Lady / Sly&The Family Stone
・Life / Sly&The Family Stone
・Alabama / Niel Young
・We Can Work It Our / The Beatles
・Across The Universe / The Beatles
60年代のソウルミュージックは、その頃まだこの世のどこにもいなかった私の骨の髄までも、なぜかぐっとあたためるのです。

【入場】
・ベートーベン交響曲第7番イ長調
まさかベートーベンを流すような結婚式を自分がするとは・・・。
(付記:これは、タローさんと二人して熱中したドラマ「のだめカンタービレ 」の主題歌でした。

【乾杯】
・WHOLE WORLD HAPPY / EGO-RAPPIN'
I wish my life with you would filled up my calender.
英語ならこんなことも、恥ずかしげもなく歌えるわけですね。
(付記:ゆうきちゃんの、輝かしい乾杯の発声の直後に流したのが、この晴れやかな曲です。)

【中座】
・In My Life / Bette Midler
曲はおなじみビートルズ。歌うのは、映画「ステラ」でハチャメチャステキなお母さんを演じて、大学生だった私をめためたに泣かせたベット・ミドラーです。

【友人スピーチ】
・You've Got A friend / Carol king
冬でも春でも夏でも秋でも、呼んでくれたらすぐに駆けつけるよ。
と歌いかける相手が「友だち」ってのが、この歌の泣かせるところです。
(付記;進行の都合上、あまりフィーチャーされなかった曲だと思うけど、
 私にとって友だちへの最大限の愛情の発露(笑?)が、この歌なのでした。)

【歓談】
・THANK YOU FOR THE MUSIC / bonobos
不思議な歌です。明るくて淋しい。
(付記:お色直しのため私が中座した直後に、この曲を流しながら、このライナーノーツと、これを作ってくれたゆうきちゃんについて、司会の人から紹介してもらいました。)

・太陽とヴィーナス / キリンジ
タローさんと初めて会ったその日にも聞いてた曲。
(付記:2007末のこのブログの文章を引いておきます。
 『もしも2007年、「この1曲!」と言われればこれ。
  幸せとか不幸せとか、情熱とか平穏とか、そういう尺度では測れない、
  ある意味、聞き手を突き放すようなこの歌が、今年の私をいちばん慰め、駆り立てたのでした』
 歓談に入ってたから、それこそ誰も聞いてなかったかもしれないけど、どうしてもこの曲を流したかった。)

【キャンドルサービス】
・素敵なバーディー / サザンオールスターズ
目下、サザンで1曲といえばこれ。ほんのりセクシーなラブソング、胸にきゅいーんときます。

・星降る夜に / 東京スカパラダイスオーケストラ feat.甲本ヒロト
(派手やかなスカパラの音)+(乾いたヒロトの声)で、こんなに甘い大人のためのラブソングになるとは! 

・yourthful days
・箒星 / Mr.Children
彼は無類のミスチル好きなのです。

(付記:そもそもキャンドルサービスは、「いかにも」的であんまりしたくなかったんですが、
 やっぱり、ひとつひとつのテーブルに出向きたかったのと、
 ご自分のテーブルに来るとき以外では、
 いちばんゆっくり音楽を聴いてもらえるシチュエーションかな?てことで、やりました。
 だから、ここは、私と彼と平等に(笑)好きな曲を2曲ずつ選びました。
 とはいえ、自分が選んだ曲を先にもってきて、彼が選んだミスチルの曲は、
「時間が余ったらかけなくていいです~」なんて言ってたのに、
 ホテルのスタッフは、ちゃんと全曲かかるように編集してくれてました。
 そういうところが、私の、オークラ福岡さんに対する敬意の源なのです。)

【プロフィールビデオ】
・Simple/ Mr.Chileren (タロー氏 生い立ち編)
・サイモンの季節 / サンタラ (エミ 生い立ち編)
・歓びの種 / YUKI (ふたり編)

【手紙・両親へ花束贈呈】
・家族の風景 / ハナレグミ
派手じゃないけど優しい、きっと誰の心にもある、子どものころの家族の風景。
(付記:宴のあと、ゲストのいろんな人に、この曲、好評でした。ベタなのがいいんですよ、こういうときは。)

【退場】 
・運命の人 / スピッツ
大上段なタイトルと、えらくやんちゃな詞のギャップが、しっくり感じられるのはなぜでしょう。
(付記:なんか、わけわかんないし不確かだけど、イメージだけでも明るい未来、てな感じでこれだ!と思ったのです。)

*おまけのおまけ:

当日、当事者の私は、この大事なライナーノーツを手にした皆様の反応を
直に確かめられないのが悔しくてしょうがなかったんですけど、
後日、タロー氏の会社の先輩が送ってくれた写真集にバッチリ激写されてました。
私が一度もごあいさつしたことのないゲストの方々が、興味深げに見てくれてるその模様。
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ゆうきちゃん、そして見てくれた方々、ほんとにありがとう。
by emit9024 | 2008-07-21 23:12


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