今年がどうした風林火山

「ごくせん」も「CHENGE」も何のその、の高視聴率でひた走る「篤姫」に世間は沸いておりますが、
や、なんだかんだ言いながら、わたしも毎週ワクテカと見てるんですけども、
(主に堺雅人の演じるチャーミングすぎる上様=徳川家定将軍に萌え萌え)
ふとパソコンのマイドキュメントに見つけた、ひとつのファイル。

ええ、今となっては、もはや「戦国オタク向け(あるいはガクトファン向け)色物大河」として世間一般に認識されてるに違いない、昨年の「風林火山」の自分メモ。
我ながら、作ったことすら忘れかけていたが、いったいなんだこの熱さは! 
でも読んでたらフツフツと一人で盛り上がってきたので、アップしとこ。
煩悩爆発ですよ!



●第4話「復讐の鬼」
山本勘助(内野聖陽)、甲斐の若殿、武田晴信(市川亀治郎)と対面。
「恨みでは、この武田は討てぬぞ。失望の中にこそ大望は生ずる」
爽やかに晴信は説教するが、復讐に震える勘助は全く聞く耳もたず、「あの青二才が!」と憤る。
心を込めて説得すれば道はひらける、なんていう翌年の「篤姫」の綺麗さは、
この年の大河には微塵もないのであり、結局、そういうところが私は好きなのでした。

●第6話「仕官への道」
荒れ果てた京の都から、貴族の姫・三条夫人(池脇千鶴)、晴信のもとへ嫁いでくる。
「子もたくさん作らねばならぬ!」「はい!」と初々しさ全開の初夜のふたり(共に16歳。)
「そなたと作る国は、よい国にせねばのう」
「若殿さん・・・とこしえ(=永遠)に、お慕い申し上げます」

●第7話「晴信初陣」
未だ父・信虎(仲代達矢)に干されてる晴信は、寝っころがって足をぷらぷらさせながら、三条夫人と仲良く読書。

●第8話「奇襲!海の口」
 第9話「勘助討たれる」
1年間とおしての視聴者ならば、誰もが記憶にとどめているだろうこの2話。
「今年の大河は神だ!」と確信せしめる名場面の連続であった。
なんせ、ここまで、このドラマの二人の主人公は、それぞれ、踏んだり蹴ったりの人生。
片や勘助は復讐を胸に抱きつづも、行く先々で虐げられ、40歳近くにもなってまだ浪人の身。
片や晴信は、武田家の御曹司でありながら父親に疎まれ、身の安全のためにバカ若殿を演じる身。
それがここへきて一気に両者とも輝かしい活躍。
今にして思えば、このとき二人は若かったー! 颯爽としてた。

●第11話「信虎追放」
3ヶ月に渡って怪演の信虎様、ご退場。
このときの晴信もかっこよかったねー。
弟・信繁(チビ玉こと嘉島典俊)も迫真の兄弟愛の演技で泣かせた。
「父上、これより先、甲斐の地に一歩も踏み入れること、相成りませぬ。駿河にてご隠居いただきます!」
国境にて武装した家臣たちをずらりと従え、父に向かって澄んだ瞳でクーデターを告げたシーンも白眉なら、
そのあとの帰り道でのすすり泣きも名シーンだった。

●第12話「勘助仕官」
「御旗、楯無もご照覧あれ!」
武田家当主の決めぜりふ炸裂! このシーンだけでも10回くらい見た。

●第13話「招かれざる男」
池脇千鶴=三条夫人の演技力爆発。
「嘘じゃ、次郎。見えぬわけがない。おたあさんじゃ、ここにおる」
病により視力を失った乳児の小さな手を握って語りかける姿には涙。
打ちひしがれた彼女を、月明かりの差し込む寝所で優しく慰め励ます晴信さんも素敵だった☆

●第14話「孫子の旗」
晴信と勘助が二人きりで温泉に入湯、という、わけのわからない腐女子向けサービスが行われる。
風林火山の旗、初お披露目。家臣どもはみんなでワーワー言って異様に盛り上がっていた。
恐るべし、旗印パワー。

●第16話「運命の出会い」
このドラマのヒロイン・由布姫(柴本幸)と勘助、燃えさかる城で初対面。
「わたくしは生きていたい!」
もうこれは上手いとか下手とかいう次元で語るべきシーンではない。
まさに体当たりの演技は確かにすごい迫力でした。

●第17話「姫の涙」
兄・晴信により自刃させられた夫・諏訪頼重(小日向文世)との遺児・まだ赤子の寅王丸を
シンボライズして戦に連れて行こうとする晴信に対する、禰々(桜井幸子)の鬼気迫る演技。
「さあ、奪えー!」
無言で赤子を母・禰々から取り上げ、足早に立ち去る晴信さん、着々と戦国大名への道を歩む。

●第18話「生か死か」
滅亡させた諏訪家の由布姫の運命は。
側室としてお屋形さま・晴信の「閨」に遣わすかどうか、重臣たち、下世話な会議。
「男女の睦みごとも、戦と同じで勝つか負けるかですからね」なんて、小山田(田辺誠一)がエロ担当ぶりを発揮。
鼻の下を伸ばして顎ヒゲ撫でてる晴信さんも、英雄色を好むの道をまっしぐら。

●第19話「呪いの笛」
ついに由布姫、晴信さんの「閨」へ。
それに先立ち、正室・ちーちゃん三条夫人が、実家伝来の横笛を由布姫に手渡し、
「お屋形さまは、見目麗しいとはいえませんが、決してがっかりしてはなりませんよ。いい人なんですから」
なんて、身も蓋もない褒め方で長年の夫婦の愛情を示す。

初々しいバージン由布姫は、「閨」でその笛を夜通し吹き続けて幾夜か「閨事」を避け続けるも、
ついに亀ちゃんお屋形さま、我慢ならんと姫を組み臥せ、
「そなたと私はただの男と女ではない、国と国として、ひとつにならねばならんのだ!」
と、これまた身も蓋もなく、たとえ話もロコツといえばロコツに説得。
かくてちーちゃん三条夫人は、いつもと違う笛の音にふたりが結ばれたことを知り、
ひとり寝の枕を涙で濡らすのでありました。

●第20話「軍師誕生」
ついに居並ぶ家臣団の前で、「武田家の軍師といたす!」と、お屋形さまに任ぜられ、感涙にむせぶ山本勘助。
しかし次のシーンで命じられた、軍師としての最初の仕事は、
「新しい側室(=由布姫)が、わしに馴染まぬ。どうしたもんかのう。
 閨では奔放に情けをかわしておるのだが、コトが終われば、また氷の張った諏訪湖の如しなのじゃ」
などと、ツンデレの妾に悩む主人の夜の悩み事相談。
それでいいのかNHK!と、受信料払ってない身ながらも心配になるほどであった。

●第21話「消えた姫」
賛否両論渦巻いて、長々と続いた「姫パート」総決算の巻。
正室に楯突いて家臣団の反目を集めた由布姫、「もう実家近くに返してしまおう」と運ばれる途中で失踪。
勘助、衝撃と悲しみのあまり激昂し、髷まで切り落として吹雪の中、探し回る。

やっと見つけた山小屋で、「そんなにお屋形さまが嫌なら、私と逃げましょう!」
なんて、軍師の身分も忘れて逃避行を迫るが、
「わたくしは、お屋形さまの首をとりたいのです! だってそしたら、あの人が私だけのものになるんですもの」
と、憎いカタキであったはずのブサイクお屋形さまに身も心も奪われている姫に、あっさり失恋。
内心の大ショックを押し隠し、雪で凍えた姫のおみ足を必死でさすって暖める勘助の姿は、
名優・緒形拳をして、「今世紀最高のラブシーン」と言わしめるほど悲痛なものでしたとさ。


ああ、読んでて鼻息荒くなった。ふごふご。
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by emit9024 | 2008-06-22 23:15


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