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光陰

パソコンは未だ闘病中。
しかし、3日目にもなると、「これがデフォルト?」てなぐらいに思えてくるのだから、
私の適応能力(とか言ってみたけど、要するにいいかげんさ)もたいしたものだ。


上司とはもう6年以上も隣接しあって仕事をしてるのだが、
この1年ほどか、彼の着席率が異様に低くなった。
やれ、打ち合わせだの、会議だの、来客だの、出張だのといって居なくなる。
「そんなに出歩いて、オメエはほんとに経理担当者なのかよ?!」
と言いたくなるところだが、はたと考えてみれば、彼はもはや一介の担当者ではなく、
課長、すなわち役席、とどのつまりは管理職なのだった。

そういえば、私が新入社員だったころに彼がやっていた定例的作業は、
いつのまにか、そのほとんどすべてが、私を含む部員の誰かに引き継がれている。
(ただ、我が社のブラックボックスたる税務の償却は、相変わらず彼がやっている。
 会計の償却は、緻密だけど基本的に明朗会計の世界なので、ほかの何人かでやってます)

うーむ。時は流れるものだ。
てか、よく考えれば(自覚をもてよ)、私も主任だし。
さらに驚くことには、私が経理(当時は主計というチーム名だった)に配属になったその日に
この世に出てきた彼のふたりめのお子さんが、今春からなんと、小学校に入るというではないか。

少年老いやすく、学成りがたしとは、このことね。
あ、この場合の「少年」っていうのは、上司じゃなくて、私のことを指してるんですよ。
やるならやらねば。ねぇ。


今日も上司は朝から、
 取締役会→病院→昼食→監査法人との打ち合わせ→北九州支店巡業
という離席コースまっしぐらでしたので、
彼のかわり(には、どう考えても成り得てないが)に内線なんかに応えつつも、
彼が帰ってくる前に、わたくしはさっさと退社しました。

彼に限らず、うちの会社のすごいとこは、北九州だろうが熊本だろうが大分だろうが東京だろうが(!)
出張先から直帰したり、ましてや宿泊なんて滅多にしないで、
必ず会社に帰ってくるってことですね。
夜9時でも10時でも、けっこうみんな、帰ってくるよ。しかもそのあと仕事・・・。
(ほんまもんのおエライさん除く)
いい風習かそうでないかはわかんないけど、仕事のできる人に仕事が集中するってのは、
往々にしてあることなんでしょうね。


会社からチャリで10分の道のりを経て、19時半には帰宅。

即、夜ごはんを食べる。
私の夕食はマジで適当なので、10分で終了。
お弁当のおかずの残りと、春菊のおひたしでした。

今夜は、新居への本の「運び屋」は、しませんでした。
飽きたから。(たった3日で・・・・。)
しかし、昨日のうちに選抜しておいた本たちをBOOK OFFに里子に出しにいくことは、やぶさかでない。
なぜなら、BOOK OFFが我が家からチャリで1分という場所に店を構えている気安さというのも当然ですが、
ゆうべも同じように売却処分に出向いた際に、見つけたんですよねぇ、探していた本を!!!

それは、「三谷幸喜のありふれた生活」シリーズ3巻、「大河な日々」。(朝日新聞社)
わたくし、このシリーズを現在6巻までBOOK OFFでそろえてきてるんですが、
半年以上、福岡市内各地のBOOK OFFを何かにつけて訪問しても、3巻とだけは、巡りあえなかったんですよ。

もちろん、今夜のお店はうちから一番近いので、何度も何度も行っていたのだが、
きのう、売る本に値段をつけてもらうための待ち時間中に、その出会いは、やってきた。
「おおお!
 売りやがったよ、誰かが!」
衝撃を受けつつも、ゆうべは買わずに帰ったのだ。
なんたって、引越しにあたって、本の運搬および新居での収納について悩まされている今日このごろ。
(さすがに、もう、1冊たりとも増やすわけにはいくまい・・・・。)
と、老獪に考えたわけです。

(待て、待つんだ、エミ。引越しが終わってから買えばいいさ。)
言い聞かせて帰ってきたあと、ゆうべは、代替行為として、同シリーズの2巻と4巻を読みふけってました。
もう何度目の読み返しでしょう。なのに面白い。
(こ、これは・・・・。)
決心が脆くも崩れ去るのに時間はかかりませんでした。
(明日、買おう。1冊くらい、ええじゃないか。うむ。)

というわけで、今夜の23冊の売却代金、570円に30円をプラスして、入手しました、3巻!

うーん、いつもながら、どうでもいい話にスペースを費やすこのブログ。

で、高鳴る胸を抑えつつ、引越しのための片づけ作業をし、
洗濯機をまわしながら明日のお弁当のおかずを作り、
ようやく腰を落ち着けて、待ちに待った3巻を読み始めたのが10時半ちょっと前。
「あっはっはー」と、時折、声を出して笑いつつ(ほんとにそれぐらい面白い)、
半年以上、渇望した本は、たった1時間で読了・・・。

おもしろい本って、
「もっと、もっと、早く早く。」
と、眼球やページをめくる指はあわただしく動いて、恐るべき集中力で読み進んでいく。
「そんなに急いだら、ああ、すぐに読み終わっちゃうよー」
と、だんだん悲しくなってきつつも、
当然スピードをゆるめることなんてできないわけで。

今から洗濯物を干してお風呂に入りますが、また寝る前に、読み返そうと思います。


あと、この本とはかなり違った心もちで、食い入るように読み入った本のことも、
近日中に書きとめたいところ。
吉井和哉の自伝です。
by emit9024 | 2008-02-21 00:01


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