人気ブログランキング | 話題のタグを見る

これが私たちの生きる世界の姿だ

これが私たちの生きる世界の姿だ_e0029965_21463593.jpg

決算作業が始まり休日出勤モードに切り換わっていますが、今日はお休み。
アクロス福岡の交流ギャラリーにて、『世界報道写真展2007』を見てきた。

宗教や民族の紛争、殺す人、殺される人、犠牲になる子供、瓦礫の山、死に瀕する貧困、独裁者。

ものすご怖がりで小心者で、見終わったあと、かなり落ち込むタイプなのだけど、
なぜか「見なければいけない」気がしてしまう。
好奇心でも、偽善でもない。(はず。100%ない、とは言い切れないけど・・・人間だから。)

なぜだろう・・・。

「これが現実だ。」ということを、知らなければいけない気がする。

もちろん、普段は自分の生活で手一杯だ。
現実を知ったからって、何ができるわけでもない。

だけど。
そういう、世界の矛盾、理不尽さ、みたいなのを知る必要は、ある気がする。

戦争は嫌だ。民族のため、宗教のために人を殺したり、傷つける人たちを、
先進国に住んでる私たちは、「野蛮だ」とか「愚かだ」とか思ったりするけど、
その人たちは、そうせざるを得ない状況にあるんだ。
生まれながらに平和を貪ってる私たち、第三世界からの富を享受してる私たち。
糾弾する権利なんて何もないんだろうな。

そんなことを思いつつ、ひとしきり考えこんだあとは、
カフェでお茶したり、街をぶらぶらしたりしてる自分も、虚しい。
しょせんニッポン人だ・・・。

あと、恐ろしいのは、フィクションに慣れきっている感覚。
ショッキングな映像なんてもの、現代日本に住んでれば、映画でも、ゲームでも、いくらでも見れる。
ややもすれば、それとおんなじ感覚で、こういう写真を見ちゃうところって、絶対あると思う。

これはすべて現実なんだよ。
去年や今年、現在進行形の世界をとらえたものなんだ。
生まれた場所さえ違えば、これが自分の、家族の姿。

最終日の会場には、見に来てた人たちがたくさんいた。
若い人もたくさん。
それにちょっと救われた気はした。

入場料は500円。
さすがにこういう主旨の写真展だから、たぶん社会のために使われるはずだと思う。
たった500円の寄付。
リアルだ。しょせんできることなんてこれぐらい。
もちろん、ないよりあったほうがいいんだろうけど。

会場の外では、1950年代からの、この「世界の報道写真展」の大賞作品が展示されていた。
ニッポンの写真もあった。
たぶん安保理闘争のころの。
若者が、選挙の場で暴動起こしてるやつ。
それを見たら、昔日の感はあったけど。。
戦争とか紛争とか難民とかそういう写真見ると、50年前も、今も、世界は何ひとつ変わってない。

英語のサイトだけど、入賞写真が見られるサイトに、リンク貼っておきます。
世界報道写真展2007
by emit9024 | 2007-10-08 21:48


<< 行くしかないマイウェイ 月日は流れ >>