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このごろ読んだ本たち。

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新年2回目の読書記録?
また、たまってまーす。長いよー!

●『ハゴロモ』 (よしもとばなな 新潮文庫)
恋を失ったあとの描写がいつもながらに超リアル。
だけど少しも『女の執念』みたいなのを匂わせない、
嫌な人が一人も出てこない書き方が、とても好き。
癒されました。

●『海のふた』(よしもとばなな 中公文庫)
傷ついた人が、まわりの人や景色に助けられながら、
少しずつ、再生に向かっていく。
手を変え品を変え、それを書き続けていくこの人。
やっぱり優しい人なんだろうなあと思う。

●『お酒とつまみと友達と』 (こぐれひでこ 宝島社)
大好きなこぐれひでこさんの本。
写真もレシピもいっぱいあって、
お酒についてのかわいらしいうんちくもあって、
気軽に楽しく読んでほっこりする本です。

●『きっこの日記』 (きっこ 白夜書房)
有名なWEBサイト『きっこの日記』が書籍化。
俳句の話、猫の話、お母さんとの話が、特にいいのよね。
ひきずりこまれる文章力です。

●『ウサギはなぜ嘘を許さないのか?』
(マリアン M ジェニングス 監修:山田真哉 アスコム)
コンプライアンスについてのビジネス本、と銘打たれてるけど、
少しも難しくない、寓話です。
内部統制の構築に関わる経理部門の人間として、
これはぜひ、社会人の皆さんに読んで欲しい!

●『マダム小林の優雅な生活』
 『マダムだもの』
 『東京百発ガール』 (小林聡美 幻冬舎文庫)
BOOK OFFで100円になってるのを一気に3冊購入。
ほんとに肩の力の抜けた、気さくな書きっぷり。
きっとこういう人なんだろうなー。
三谷幸喜さんとの夫婦生活も楽しそう。

●『酒食生活』 (山口瞳 グルメ文庫)
グルメ文庫なんてものがあるのね! 私のため?!
酒と食とを愛した文士、山口瞳さん。
簡潔な文章で、おいしいものや、おいしいものを提供する人々が描かれている。
「これからもおいしい酒食を満喫しよう・・・」
と身をひきしめる(?)わたくしでした。

●『最後の息子』 (吉田修一 文春文庫)
短編が三つ。かつては、最後の「Water」が最高にイイ!
と思っていたけど、十何回目かの今回の再読では、
表題作の「最後の息子」の閻魔ちゃんの切なさにぐっときた。
私も大人になったのね・・・・。
それにしても素晴らしい表紙だ!

●『テロリストのパラソル』(藤原伊織 講談社文庫)
5年ぶりくらいに読んだ。もう話の筋はかなり忘れていたので、
初めてのときのように夢中になって読んだ。
5年前よりよく理解できたように思う。
だから5年前より感動したよ。
この人、寡作だよねー。新刊ほとんど見かけないもん。

●『家守綺憚』 (梨木香歩 新潮文庫)
いろんなところで、「いい、いい」って見聞きしてたこの本。
友達に借りて、読んだ。
「西の魔女が死んだ」は読んだことがあって、それも面白かったけど、
確かにこっちのほうがいい! ていうか私は好き!
不思議なお話なのに淡々としている文章。
四季折々の美しさ。

●『カンバセイション・ピース』 (保坂和志 新潮文庫)
数ある保坂さんの著書の中でも、渾身の一作!
その分、難しいところもあったけど、
この人の思考が本当に好きだ。
もう1冊買って、好きなところにいっぱい、
アンダーラインを引きながら読みたいな、と思った。

●『西日の町』 (湯本香樹実 文春文庫)
子どもが主人公で、老人が身近にいて、
ていうのがこの人のお話のパターンらしい。
人生は生やさしくないけど、ひどくもない。
そういう目線で書かれるこの人の本。
時々読むと、いいんです。

●『イタリアンばなな』
(アレッサンドロ G ジェレヴィーニ+よしもとばなな NHK出版)
ばなな日記にもよく登場する、イタリア人アレちゃんが書いた、
作家・よしもとばなな論。
そしてイタリアに関するよしもとばななのエッセイ群。

●『やがて哀しき外国語』(村上春樹 講談社文庫)
春樹さんの小説は何冊かしか読んだことのない私だが、
エッセイは全作制覇する勢い。
この人のエッセイ、ほんっと面白いんだよねー。

●『ついてない日々の面白み』(よしもとばなな 新潮文庫)
WEBで公開されてる日記の書籍化、もう第9弾。
常に私の生活のかたわらにあるシリーズです。
いろいろ大変そうだけど、人生を貫く態度、というのが
いつも変わらないので読んでいて安心する。
しかしすごいタイトルだなーと思う。

●『青鳥』(ヒキタクニオ 光文社文庫)
キャリアウーマンが主人公の恋愛じゃない小説、
って珍しいなあと思って買ってみた。
前半は、「うーんコレは面白いのか・・・?」と半信半疑で読んでいた。
しかし最後の切ないカタルシスよ。
うーん、そうだ。そうなのよ。がんばれ!て感じだった。

●『ZOKU』 (森博嗣 光文社文庫)
“犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体「ZOKU」と、
 彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所。”
これを、おもしろがるかくだらないと思うかは、
ほんと、その人次第だろうなー。
登場人物がみんな川に関する名前でした。
揖斐くん、かっこいい。
by emit9024 | 2007-02-24 22:34 | 本読み


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