金曜月末狂宴、土曜夏祭

7月31日 金曜日

金曜日とあれば、月末の打ち上げにも力が入る。
いろんな部署から12,3人の人数が集まるという珍しい趣向で飲み会。ふだんの仕事ではほとんど接点がない先輩男子なんかが近くにいると昔はそれなりに構えたり緊張したりしたものだが、もはや、そーゆーこともなし。三十路ともなると、我が社では女子社員にあって中堅どころ。日ごろ絡みがなくても普通に仲間扱いされるというか、つまり若い女子扱いもされないので気楽だ。ははは・・・。

「ダンナと毎晩ヤりまくっとうっちゃろ~」「何か昔よりおっぱい大きくなったっちゃない?」とか、おっさんのセクハラも絶好調。どこの会社にもいるよね、そういうこと言っても誰にも反感を買われないどころか、「まったく○○さん、相変わらず元気だな~」なんつって周りを笑顔にしちゃう人って。ま、ちゃんと、言う相手を選んでるんだけどね。あげくのはてには「チクビあてクイズ!」とかで盛り上がる、30代以上推奨の打ち上げであった。

2次会も8人が残ってカラオケへ。こちらも全員オーバーサーティーなので、サザンとかプリプリとかジュリーとかで踊りまくる。酔っぱらいの常として、本人たちは年甲斐もなく、箸がころげるのも面白がる勢いなのだが、はたから見たら地獄絵図のようであっただろう・・・。叫びすぎて、はるな愛みたいな声になっている。

そんなこんなで、帰宅したのは深夜2時前。こんなに遅くなることは珍しいので、さすがに帰りのタクシーの中では夫の反応を想像してちょっとびびってしまった。こういうとき、夫、起きて待ってんだよね・・・。反省した風情(って、フリかよ)で恐る恐る入室。やっぱり起きてる。テレビ見てる。

「ご、ご、ご、ごめんなさい。」
「んもー、いま、何時よ」
「ごめんなさいごめんなさいわたしダメな人です」
「どこで飲んでたんか」
「もつ鍋屋。でもなぜか、もつ鍋は食べなかった・・・隣近所の席からいい匂いがしてくるのに、普通にイカゲソとか枝豆とか鶏の唐揚とか明太卵焼きとか食べてた・・・」

ぷはっ、と夫、笑い、
「オマエもいろいろ大変やな」と言って寝る部屋にひきあげていった。よ、よかった、やっぱりあんまり怒ってないー! 

●8月1日 土曜日

夫、昼前に会社に出かける。なんでも、選挙関係の講演会?か何かに出なければならないらしい。労働組合ってのも大変ね。上場会社なのに組合すらない我が社もどうかと思うが、結局ああいう組合ってのも、実際は仕事が増えるって面が大きいのかもな・・・。

夫を見送るためにやっとこさ起きだしたわたくし。冷蔵庫をあけると、卵が1個、ソーセージが2本、納豆が1パックと冷やごはん。ソーセージエッグと納豆ごはんという、整理メニューで昼ごはんにしました。

あとかたづけ・部屋の掃除して、またベッドに戻り、藤原道長の『御堂関白記』を読んでるうち、またうとうとと眠りの世界へ。夢の中でも歴史の本を読んでいた・・・。いつもよく読むイラストブログの書き手さんが「枕草子」をマンガ化しているという設定。しかし、枕草子であれば、一条天皇が出てくるのはまだわかるにせよ、小野篁とかいう超マイナーな歴史上の人物まで夢の中に登場させる脳内って、いったいどうなってるのであろうか?

夫、夕方、帰宅。週末の食材買い込みは、我が家ではおもに夫の仕事なのだが、今日は気が向いたので私が行く。夕食も作りますよ。
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・夏野菜の揚げびたし(なす、かぼちゃ、ししとう、しいたけ)
・鶏もも肉のグリル
・冷やし素麺
・トマトスライス

夏らしいメニューにしてみました。写真は超しょうもないが、とてもおいしくできて好評であったぞよ。揚げびたしのつゆは、めんつゆ・酒・みりん・醤油などに、鷹の爪とすりおろし生姜をたっぷりくわえた大人味です。

毎年8月1日といえば、福岡の夏・恒例の大濠花火大会。私のランニングコースとしておなじみの大濠公園に、今夜は何万もの人がひしめきあって夜空を見上げていたことだろう。うちから大濠公園、距離はじゅうぶん射程範囲内なんだけど、方角が違って窓からは見えないのよね。NHK福岡で中継番組をやるので、私たちは涼しい部屋の中で食後のビール飲みながら見てました。


さて、最近の読書の中から古典を紹介。

『紫式部日記』
『枕草子』
『更級日記』
『御堂関白記』(いずれも、角川ソフィア文庫)

角川書店が出している、この「日本の古典 ビギナーズ・クラシックス」というシリーズ、気軽に古典が読めてとても楽しい。短い章立てがしてあって、それぞれに「原文」「訳文」そして、その文章が書かれた意図や時代背景、歴史知識などの解説が付されている。

『枕草子』『更級日記』は、小学生の頃にNHK総合で深夜にやっていた『マンガで読む古典』シリーズをせっせとビデオに録って見ていた私(かわいげのないガキだなオイ)、原文のフレーズまでかなり記憶にあって懐かしかった。清水ミチコが流暢にピアノを弾きながらナビゲーターをする番組でね、更級日記の作者・菅原孝標女には若き日の藤谷美紀が扮していて、かなり面白かったのよ~。

ベッドサイドに積みあがった本の山の一番上に『更級日記』を見つけた夫が「何これ? えみっ子、こんなもんまで読んでんのか?」と驚いたので、詩情豊かに原文を読み聞かせてやったりもした。当然のことながら、「何言ってんの? それ何語? どこが面白いの?」とかるーく流されたが。

『紫式部日記』と、『御堂関白記』については、このように一般向けに出版されているものはなかなかないので、有名な部分以外を読むのは初めてで、とてもうれしい。「紫式部日記」では、道長の娘であり一条天皇の后となった彰子の後宮の様子がよくわかる。今読んでいる「御堂関白記」は、道長が残した日記である。平安貴族といえば、日がな宴を催したり花を愛で和歌を読んでいるイメージだが、優雅で平和な栄耀の日々の裏にはそれなりに激しい政権闘争があり、当時の天皇の御所の中に、野犬に四肢を食いちらかされた子どもの屍骸がゴロゴロしてるような、まさに「古代」であったことも、読んでいると思い知らされる。道長を評して「古代の権力者というのは、みな例外なく働き者であり、逆に、人一倍働き続けなければ権力を保てなかったのである」という解説があり、なるほどなーと思った。

そんな道長さんの日記は、この時代の男性の常として、漢文で書かれているのだが、この漢文は文法がめちゃくちゃであることも繰り返し解説されている。この時代、良い家柄に生まれた子弟は、ボンクラでもそれなりの出世が約束されたようなものなので、立身のために学問に精を出すとかいうことはあまりなかったらしく、藤原北家のお坊ちゃまである道長も、実務的手腕はともかく、基本的に秀才ってことはなかったみたいね。

『源氏物語』で、既に権力を手中にした光源氏が、息子の夕霧の元服の折、わざと低い官位を与えて厳しく学問をさせるというくだりがあるが、これは当時の貴族社会に対する紫式部の痛烈な皮肉でもあったのだろう。
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by emit9024 | 2009-08-01 23:41


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