遠回りしてくれる人 / 相変わらずの天地人

ここ数日、魚に特化した食事を続けていたところ、肉食の血がふつふつと騒ぎ出した。

『鶏の唐揚が食べたい。でも、スーパーのお惣菜とかは嫌なんだよねー。どう思う?
 他になんでも、食べたいものあったら言ってみてよ。
 とはいえ、私、今日も残業だけどさ。』

夫にメールすると、

『俺のほうが早く帰れそうだから、ケンタッキーで良ければ買っとくけど』

という返事。きゃああケンタッキー! 久しぶり!

うっ、そんなつもりで言ったんじゃないのに、やっぱり声なき声が聞こえましたか?
ごめんねえええ、今日は君の誕生日なのに!!!
言ってみれば小さな遠回り、小さな労力なんだけど、そういうのを嫌がるそぶりなくやってくれるってすごい。
自分がかなりのめんどくさがりなので、夫のこういうとこに、必要以上に感動してしまうのか?
いや、やっぱりきっと、一緒に暮らす仲だからこそ、こういう思いやり、小さな手間を惜しまないでくれるって、ほんとにうれしいものだと思う。

「この1年、きっといいことがあるよ! 神さまが君を見てる!」
1ピースずつを買うために、わざわざ天神に寄って帰ってくれた夫に、心の底から力いっぱい祝辞を述べた。

買っといたプレゼントを、「これで勘弁してくだせえ!!」的に頭を下げながら渡すと、無邪気に喜ぶ夫。
かわええ奴じゃのう。かわええのう。


『天地人』 第30話? 「女たちの上洛」

先週初めて、視聴をスキップしてみた。
1話見逃すと、ほんとにもうどーでもいいなー、時間のムダだったな、と思えてならんかったけど、ゆうべはちょうどごはんタイムに重なったので見てみた。

けっこう面白かったよ。
なんかいきなり、利休、切腹してたけど。
とってつけたような死亡フラグだけをちょこっと立てといて、その場に至るまでの縦糸横糸の絡みは何も描かず、いきなり大仰なバックミュージックに乗って大きな歴史イベントが起こる、というこのドラマのお約束パターンではあったけど、神山繁さんは、かなり利休の雰囲気を醸しだしてて良かった。

演出は、ここんとこ、割とまともになったのかも。
なんせ一時期は、「暗闇の中にスポットライトがあたる」とか、「信長が突如、安土城の屋根の上に立っている」とかいう、貧弱すぎる演出に度肝を抜かれてた(悪い意味でだよ!もちろん)からね。

脚本もなんと、先週あたりから、『脚本補佐』なる人があらわれたんだってね。
あまりにも評判悪かったんでしょうねえ。
それにしても、昨日の放送でもビビるセリフあったけどね。

天下統一を果たした秀吉によって、人質として妻子を京へ差し出すよう言われる諸大名。
その命を拒み続ける、上杉景勝の正室・菊姫(比嘉愛未)。

夫を愛するがゆえに離れ離れになりたくない、
それに、結婚して十余年、いまだ子どもに恵まれない自分が上洛すれば、
夫は側室をもち、そこに子どもが生まれれば、自分の正室としての価値は皆無になるであろう。
でもそんな気持ちを、夫は少しもわかってくれてない・・・!
という、ひとりの女性として、また、あの時代の大名夫人としても当然な苦しみでいっぱいの菊姫の気持ちに、
ヒロインの権限で(笑)ただひとり気づいているお船ちゃん(常盤さん)。
これまたヒロイン特有の美徳で、「私が京にお供しますから」と言い出す。

「何を言うのじゃ。 そなたには、小さな子がふたりもおるではないか。」
と思いやる主君の正室に対し、お船ちゃんったら何を血迷ったのか、慈悲深い笑みを浮かべて曰く、

「私には、頼りになる夫がおりますゆえ、だいじょうぶです。」

だよ。
えええええ!
夫との縁遠さに苦しみ、いっそここで自害してくれよう、とまで思いつめるお菊ちゃんを前に、
そのせりふは、いくらなんでも無神経すぎるんじゃないのかい?!

この場面での身も世もなくむせび泣く菊姫の演技が、なかなかどうして迫真に迫るものであっただけに、一気に冷や水を浴びせられましたよ。そんな私を置き去りにして、ドラマは感動のシーン(らしい)を続けていたが・・・。

そんなお船ちゃんは、第1子に続いて超リアルな出産シーンを演じていた、、、
や、そりゃあ出産は一大事業だよ。
この時代ならばなおさら、女は命をかけて子どもを産んでいたでしょう。
しかし、ほかのシーンの薄っぺらさとは、あまりにも対照的過ぎやしませんか。

「時代考証」「殺陣指導」「京言葉指導」などのスタッフがテーマ曲のバックにクレジットされるのは、大河ドラマではおなじみだが、なんとこのドラマ、「助産指導」までスタッフロールに名を連ねていたんだけど、なぜそこまで、この方面だけ本気なの・・・?

えーっと、いいとこも、もちょっと、書いておこう。
なんかちっとも、面白くなさそうな感想になっとるからね。

笹野高史さんの秀吉は相変わらず見ごたえある。
今週は、彼を真ん中に挟んで正室と愛妾が並んで優雅に火花を散らすシーン、良かったね。
賢夫人そのものの冨司純子と、天真爛漫な若きフカキョンは、まさに北政所と茶々(淀殿)が乗り移ったよう。
こういう短いシーンで雰囲気を出してくるところは、とても大河ドラマらしかった。
[PR]
by emit9024 | 2009-07-27 22:26


<< 料理スイッチは早めに押させて エキサイティング法要 >>