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I devote my song for you forever

●木曜日
新しくできた焼肉屋へ。いわゆる高級焼肉。お酒は赤ワインがデフォルトでしょ、みたいなお店。会自体はとても楽しく、おおいにしゃべって飲んだのだが、家に帰ってから相当部分をもどした・・・。やっぱり胃腸の具合が悪い? てか、焼肉を大量に食べることが可能な年じゃなくなったのか?

●金曜日
帰宅後、思いあまって(?)2時間ほど爆睡。起きて納豆ごはんとはちみつトースト食べる。昨日DVDに録っておいた『BOSS』を見る。ついに玉山さんの過去が明らかに! しかし・・・私の「イケメン三銃士」の中で、現時点における玉鉄さんの演技力はほかの二人(長瀬ともや、伊勢谷ゆうすけ)の遥か後塵を拝していると言わざるを得ない。がんばれ! 玉鉄さん。

●土曜日
重い体をひきずって朝から美容室へ。行くまでは憂鬱だけど、行けば楽しいそれが美容室。もう5年以上通っているので担当のスタイリストさん(ここを始め、5店舗ほどを手がけるオーナーでもある)とも仲良しなのだ。彼は私と年が2歳しか変わらず、また私より1年ほど前に結婚していてお子さんはまだ。なかなかズバズバとした健啖をふるうんだけど、さすが接客業、ツボを心得ているので会話も心地よし。のびきっていた髪をけっこうバッサリ切ってもらった。すっきり。

夜はゆうきちゃんと待ち合わせてパスタ屋さんへ。彼女、見事なキャリアアップとなる転職を果たして来週から出勤することになる。「この業界も募集はだいたい30歳まで。これが最後のチャンスだと思ってがんばった、本当にほっとした」という言葉に、親友の私も感無量だ。自分の道を自分の力で切り開いていくことのできる人。もちろんそれは簡単なことじゃなくて、むしろ満身創痍といってもいいくらいにがむしゃらにやってきたからこそ、九州では業界最大手といってもいいくらいの会社に今回採用されることになったのだろう。ゆうきちゃんは今度の職場でも必ず認められるだろうと私は信じる。これは、友達だから信じたい、というのとは違って、彼女のことをよく知ってる人間として、成功を確信するものだ。

とかなんとか固い話はそこそこに、カラオケになだれこんでわーわー歌った。楽しかったー。

●日曜日
今日は1日ごろごろする、と決めてごろごろ読書。

ラン友から、「『村上春樹は小説よりエッセイ』というのがわかる気がする。夢中で読んでます」とメールが届く。私と同じように、かつて春樹の小説を読んで「これは向いてないかも」と、以来長いこと彼から遠ざかっていたというその友人に、先日、『走ることについて語るときに僕の語ること』を誕生日の贈りものとして手渡していたのだ。自分の好きな本をプレゼントするというのは、お節介の極みのようでなかなか気が引ける行為だが、もともと本が好きで、そして走るのも好きな人なら、これを読んで必ず思うところがあるはず!と、勇気を持って鼻息荒く贈ったもの。メールを見てうれしくなった。そして、自分もまた読みたくなったので、かれこれ5回以上はもう読んだその本を、再び読み始めて一気に読了。

ああ、なんて滋養にあふれるエッセイ集だろう。彗星のように文壇に登場して、以来、停滞することなく多くの出版物をベストセラーにしてきた経歴から、天才肌の文豪のようなイメージもある村上春樹だが、彼の数多いエッセイを読むと、絶え間なく肉体を鍛えることによって精神をとぎすまし、そこから、とんでもなく確かな言葉選びによって文章を紡がれているんだなあということがよくわかる。彼は勤勉なアスリートのような作家なのだ。でも、決して、僧侶のようにストイックではない。彼の人生は自分で選んだことをコツコツとやってきた人がもつことのできる、確かな喜びや楽しみにみちているように思える。そういう人生を歩みたいものだ、と、30歳の私は考えるのであります。

で、さっそく、自分も走ることにする。今日は10キロ。(ちなみに、土曜日も30分、5キロ走った)。今年の初めから定番にしたコースを、ここ1ヶ月くらいで3キロほど広げた新しい周回コース。今日もなかなか楽しく走れた。ラスト600mぐらい、っていうきついところで、「i-podのシャッフル機能さんよ、ここで何か一発、ガツンとくる曲をお願い!」と念じると、流れ出したのはPLAGUESの『最後のハイウェイの夢』だった。おおお! なんと気の利いた選曲。i-podの神さま、ランニングの神さま、ありがとう。

「この世界への僕の小さな ありふれた夢だけで
 君をうしろに乗せて どこまで僕はいけるんだろう?」

息が荒くなりすぎないように気をつけながら、音楽に耳をすませながら、「この曲に出会ったのは18歳のときだったよなあ」とふと思った。そのころの私が、12年後に、i-podなんて機械でこの曲を聴いてじんわり感動しながら10キロランニングのゴールを目指してるなんて知ったらびっくりするだろうなあ。干支がひと巡りするほどの年月、そりゃあいろいろあったけど、今日もこうやって好きな曲を聴きながら走ってる。私はこの歌がずっと好きで、流行歌みたいに、ある時期だけバーっと聴いて忘れるのではなく、いろんなことがいろんなふうに変わっていく生活の中で、ずっと折に触れて聴きながらやってきた。走ることも、時々やけに夢中になったり、時々は飽きたりしながらも、誰に強制されるわけでもなく、自分で選んで、楽しく続けてきた。なんか、これは、村上春樹がエッセイで冗談めかして書く、『小確幸』(小さいけれども確実な幸せ)のひとつだなあと思う。これからも、たいして速くならなくてもいい、怪我とかしないように、好きな音楽を携えて、ずっと走っていきたいなあと思った。
by emit9024 | 2009-06-07 23:03


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