どうぞ心置きなく・・・

・・・スルーしてください。

私にはちょくちょくこういうことがありますが、
煩悩爆発ですから。

すんごいたくさん書いたので、もう読み返す気力もなく、UPしますよ。



ネットで「天地人」関連のサイトを廻っていたら、前回や前々回の放送で、
つまぶき兼続くんがこんなせりふ言ってたらしい。

・上杉家絶体絶命のピンチの際、「がんばってね」の意を込めて、
 まだ祝言もかわしていない妻・お船(ときわさん)から女の黒髪ひとふさが送られてくる。
 それを見た兼続(つまぶき)、主君である景勝(北村かずき)に向かって

「おなごとは不思議なもの・・ ・
 ひとふさの黒髪で死んでなるものかという気持ちが湧いてきました」

・戦の合間、初めて夫婦として相対し、兼続がお船に寄り添いながら

「わしはほんに、良きオナゴを妻とした、有難いと思うておる。」


うん、そういや、確かに言ってた。見た見た。
なんか、単独で見たら、いい感じのセリフやーん。
しかし全然、心に残ってなかった。
というか、むしろ思い出すだけでイラっとするような場面であった。
なぜなら。。。その場面、せりふに至るまでの道のりが、あんまりにもいただけないから。。。

どういう道のりか? 簡単に書きとめておくと、

そもそも、兼続とお船さんは、小さい頃に一緒に遊んだ幼馴染み的な間柄らしい。
(しかし、それはセリフで語られただけで、ドラマの中での描写はなし)。

兼続が15歳くらいのときに、二人は再会。
お船さんのほうが3つくらい年上で、子どもの頃のことは、兼続のほうは全然おぼえていない。
しかし、何となく、惹かれあうお年頃の二人は、
上杉家のお姫様(あいぶさき)にあげるプレゼントを買いに行ったり、
その帰りに絵に描いたような雷雨に遭って、
三島由紀夫原作、山口百恵・三浦友和主演の映画『潮騒』よろしく(たとえが古いが・・・)
ずぶぬれで掘っ立て小屋で雨宿りしたりする。

やがて家柄の良い直江家のお船ちゃんは、婿養子をとることに。
「アンタ、私が、どこの誰とも知れない男の妻になってもいいの?!」
なんて兼続くんに迫ったりもするが、いまだ子ども子どもした泣き虫兼続くんは
「・・・・。どうぞ、お幸せに。」なんて、半ばポカーンとしたまま言っちゃって、
お船ちゃんは、いやいやながらも親の命令どおり、信綱(山下真司)と結婚。

しかし、ここでおとなしく家に引っ込む新妻お船ちゃんではない!

夫となった信綱は、やや年が離れすぎで知性に欠けるきらいはあるものの、
勇猛果敢で心根もまっすぐな武将、婿として直江家を盛りたてていこう! 跡継ぎも作るぞ!
と気張っているのに、お船ちゃん、全然気乗りしてません。

何かっちゅーと、「兼続どの、兼続どの」と相変わらずつきまとい、
「是非とも兼続どのに伝えなければならないことがあるのです!」なんて
母親に啖呵を切って家を飛び出しては、

「私だけは兼続どのの見方です」
「兼続どのが鬼になるなら、私は夜叉になりましょう」
「何かあったら、兼続どのを頼ります」
「勇気の出るお守りです、はい☆(→と自分の髪ゴムを渡す)」

などと、言いたい放題・やりたい放題。
兼続も兼続で、そんなこと言われてけっこうまんざらでもない感じで励まされちゃったりして。

あー、書いてるだけで、ほんと、不快感が。
おまいらのやってることは、普通に不倫だよ?
や、あくまでプラトニックだし、不倫ドラマが一概につまらんとは言わん。
しかし、あまりに臆面もなく、罪悪感もなく、いちゃいちゃしすぎじゃないのかい。

やがて、謙信亡きあとのお家騒動のごたごたで、信綱が殺されてしまうと、
ドラマ上ではわずか10分後ぐらいに、
「直江の家は上杉の筆頭家老。絶やすわけにはいかん。
 ついては兼続、おまえがお船の婿として、あの家に行きなさい」
なんて、主君・景勝が言い出して、ふたりはちょっとは迷って見せるものの、
その迷いもドラマ上ではわずか5分ほどで、
「承知つかまつります!」なんて再婚が決まっちゃうわけですよ。

で、ドラマ上では一応、合戦の関係でまるまる1話、ふたりは離れ離れになってるものの、
子どもの頃からの朋友やお世話になってきた上司が、玉砕前提で悲惨な激闘をしている間に
なし崩し的に初夜へとなだれこみ、
「お殿様に言われたから夫婦になるってわけじゃない。
 もともと好きだったんです」
なんて、互いに告白しあって、うるうるデレデレ始めるわけですよー。

これが、共感できるか?!
「よかったね、やっと両思いのふたりが夫婦になったのね(涙)」
なんて祝福できます?! 視聴者的に。
どうしても、「好きでもなく結婚した夫があっさり死んでラッキー」と思ってるように見えるのよ。
お家のために死んでいった前夫・山下真司は草葉の陰で泣いてるよ。


確かに、史実でも、お船ちゃんはいったん、直江信綱と結婚し、
彼が死んでから年下の兼続と再婚したので、
NHK大河としては、その事実を歪曲することはできないわけですよ。
しかし、書きようってもんがあるでしょう。

たとえば、最初の夫・信綱を、どうしようもない暴力夫とか、あるいは頭の弱い人に仕立てて、
視聴者を「こんなダメ夫に耐えに耐えたあと、別れられて良かったね、お船ちゃん・・・」
と感情移入させるとか。

そういう簡単なことはしたくなかったので、こういう脚本にしたんだろうけど、
全然、逆効果でしょう。

ということで、ここから妄想爆発、エミ脚本家が「兼続・お船がめおとになるまでのロマンス」を書くのだ。


このドラマの初期設定および史実を、極力、尊重するとなると、
まず、お船ちゃんが一旦、信綱と結婚するまでは手を加えないでいいわけよ。

あの、「どんだけ古くさいエピソード?!」的だった、
「暴れ馬を勇敢に乗りこなすお船ちゃん」との出会いも、なんもかんも、ひとまず良しとしましょう。

しかし、いったん、別の男と結婚したからには、お船ちゃんは一旦、家に落ち着きなさい。
家つき娘として婿をとったんだから、家の中をがんばって取り仕切り、旦那様に尽くしなさい。
男尊女卑とかじゃないんです。
それが、当時の価値観での「武家育ちのいい女」なんですから。
その姿が描かれないと、「お船ちゃんって、いい女なんだな~」と視聴者は思えないわけです。

そして、夫・信綱は基本的にいい男で、お船を大事にしてくれるんだから、兼続のことは、いったん忘れなさい。
むしろ、夫婦が仲むつまじくしてる姿や、
少女だったお船が、新妻となり、女盛りにさしかかり、どんどん美しくなってくのを見て、
だんだん大人になってきた兼続が、

「あー、俺って、実はやっぱりお船ちゃんのことが好きだったんだ。
 でももう、お船ちゃんは、俺のことなんて眼中にない。
 あのとき、俺がもっと大人で、お船ちゃんにアタックできるぐらいの立派な男だったら・・・」

とか、ひとりで悶々と悩まなきゃいけない。
しかし、兼続くんは、悶々としながらも、
オフィシャルな立場では仕事にまい進して手柄を立てたりして、いい男度を上げつつ、

「お船ちゃんは、人の妻になったんだもん。俺は彼女の幸せを祈らなきゃ。
 ただ、彼女に何かあったら、いつでも駆けつけるけどね!」
的に、ひそかに心に期している。

そう、お船が結婚したあとは、むしろ兼続の秘めた片思い的に物語をすすめていくのです。

そこで、史実どおり、信綱さんは悲運の最期を遂げてしまいます。

後を追いかねないほど、嘆き悲しむお船ちゃん。
彼女のお母さん(まんだ久子さん)も、上杉家のお殿様たる景勝も、むろん兼続も、慰める言葉すらありません。
そのまま喪に服して月日が経ちます。
むろん、ドラマでは、最低でも1話か2話はおきたいところ。

その間、控えめに励まそうとする兼続の姿、
それも目に入らないほど悲しんでいるお船ちゃんのエピソードとかが、2・3個必要ですね。

やがて時が経ち、お母さんやお殿様が、
「あの娘もまだ若いんだし、直江家はやっぱり名門なので、またお婿さんを迎えなければ。
 とくれば、そのポジションには、兼続しかいないよね!
 仕事も出来るし、なんたってあの娘に恋してるし!」
とか言い出して、おせっかいを焼きはじめる。

お船ちゃんは、まだ再婚なんて考えられないし、
兼続は、お船ちゃんを好きだからこそ、彼女のそういう気持ちも痛いほどわかっていて、
今の自分では、まだ彼女を幸せにできないんじゃないか、と、また悩み、辞退する。

しかし周りのおせっかいたちが、
「おまえ、お船のこと、ほんとはずっと好きだったんだろ!
 彼女を笑顔にしてみせろよ! おまえならできるって!」

とか何とか焚きつけて、お船のほうにも、

「昔はあんなに、兼続と仲良しだったじゃないの。
 あいつ、ずっとアンタのことが好きだったんだよ。
 あいつはもう、昔の泣き虫・兼続じゃない。今や家老になった、立派な男なんだ。
 この先、アンタを幸せにしてくれるのは、あいつしかいないよ!」

とか何とか言い含め、ようやくお互いを伴侶として意識し始める。

そしてようやく、祝言にこぎつけて、初夜ですよ。

いまだに亡き夫に心を残しながらも、
「後家で年上の私を妻とするなんて、申し訳なくって。。。」
と、兼続のことも慮って恥じ入る、お船ちゃん。

「あなたがどんなに信綱さんを好きだったか、
 二人がどんなに幸せな夫婦だったか、ちゃんとわかってます!
 でも、それも引き受けた上で、これから、俺が一生、お船どのをお守りします!(by 皇太子殿下)」
と、きりっと告げる兼続くん。

その意気を感じ、また、自分が知らない間に、いつの間にか大人になってた兼続を、
初めて男として「カッコイー!」と感じて、

そこでようやく、昨日のドラマで出てきた、
「敬語なんてやめてください。『お船』とお呼びください。
 今日から私は、あなたの妻なのですから。。。」
みたいなセリフを言うわけよ!!!


はー。
疲れた。

ビール(発泡酒)飲みながら、怒涛のようにキーボードぶっ叩いてたら、
うしろでテレビ見てた夫が、ふと私に目を留め、

「どうした?! めっちゃ顔、赤いやん! 飲んでも顔に出ない人間やろ? アンタ。
 ・・・なんか、エロいことでも考えてるのか?」

と驚愕した。

うーん、確かに。
自分で書いてて恥ずかしくなるぐらい、ベタな筋書きだよ、これは。
ベタすぎて、シナリオ新人賞みたいなのに出したとしても、引っかかりもしないね。
しかし、あのドラマに比べりゃ、こんなべたべたな展開のほうが、まだ一般ウケするでしょ。

だってこのドラマ、去年の「篤姫」路線を引き継いで、
真性の歴史オタク(←たとえば私ね)なんて、すっぱり無視こいて、
流血沙汰とか生臭い政争とかには目を背ける、韓流大好きな奥様連中や、
「真田幸村スキー! 石田三成カッコイー!」とか言ってグッズを買ったりするニワカ歴女とかを
ターゲットにしてるんでしょ。
(一部、差別的な表現があることをお詫びいたします・・・)

だったらこのぐらい、スイーツな面々の目をハートにさせる展開でなきゃ。
世の中の奥様連中は、や、既婚者に限らず女子たるもの、私を含めて、
別に不倫そのものが嫌いなんじゃない、
ただ、決まった相手(夫や恋人)がある状態で、既にほかの男に目移りして、
自分のほうから、やいのやいのと仕掛けていく女を「このアバズレ!」て思うわけよ。

いったん結婚までした以上、極論すると、
「あたしは全然、その気はなかったのに、彼が必死なもんだから・・・・」
ていって、オチたいわけよ。
少女マンガの王道でしょ?

その場その場のせりふだけ、それっぽく決めても、毎週見てる視聴者は、だまされないのよ。
大河は1年間という尺がある以上、それなりに丁寧に、プロセスや、キャラを書き込んでくれないと。

って今書いてて思ったけど、つまりこの大河の製作陣は、
むしろ書き込む気が、さらさらないのかな?
リモコンでザッピングして、たまたまチャンネル合わせた人が、
初めて(あるいは久しぶりに)見て、それなりにドラマチックなシーンをやってれば、
目に留めてくれるだろう的な考え方なのかな?

1年通して、しかも種々の歴史やこれまでの大河と比較検討しながら、
目を皿にして凝視してるあたしみたいな人のほうが、やっぱりマイノリティってこと?!
[PR]
by emit9024 | 2009-05-11 22:10


<< ヨーホー、ヨーホー ぜひにおよばず >>