きのうのお知らせを読んで、はてなダイアリーに飛んでみてくれたみなさま、ありがとうございます。
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夜ラン。
今日のテーマは、「坂を上り下りする。速さにこだわらず距離を踏む」。
まずは六本松周りのコースへ出発。
平尾から薬院大通りへ出て、まずは城南線の桜坂を上り下りし、
六本松の九大跡地(そうです、このキャンパスは完全に西区へ移転してしまったのです)をまわって油山観光道路を走る。
友泉団地の交差点で折れて筑肥新道に入ると、笹丘の坂が待っている。
くーっ、いつもながらに、この坂、きついぜ。
でも、ペースを上げすぎないように気をつけていたせいか、比較的ラクに上れた。
そのまま小笹を抜け、山荘通りへ戻ってきて自宅マンション前を通過。これでだいたい6キロだ。
この時点でまだかなり余力があったので、
「やるな、俺。この調子だと、90分くらい走れるかもしんねーな。や、それとも、ここから後半、飛ばしていくか?」
なんて、そのときi-podでかかっていた『助けて! フラワーマン』をトータス松本がカバーした歌を、軽く一緒に口ずさむくらいの余裕で百年橋通りへ突入。
ところがどっこい(死語)、なんてこたぁない、このあと10分ほどでかなりバテた。
美濃島で折れて住吉公園の前を通るころには、絶え間なく流れるだらだら汗をタオルで拭うのももどかしいぐらいに疲労し、薬院へ向かう城南線沿いでは、激しい喉の渇きとの戦いに今にも負けそうだった・・・。なんとかかんとか、平尾まで帰る。
11.1キロ、65分。
キロ5分52秒の計算になる。LSDには速いペースだし、夜とはいえ夏の福岡、給水なしではこれぐらいが限界か。
帰宅後、空腹を感じるが、肉類もごはん類も食べる気になれず。
梅肉たたいてポン酢・生姜と混ぜ合わせたものと、刻み葱を冷奴にぶっかけて、スプーンですくって食べました。
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藤沢周平原作の短編小説『花のあと』が映画化されることは、だいぶ前にmixiの藤沢周平コミュニティで知っていた。
同じくmixiの市川亀治郎コミュニティで、何の役かは未発表ながら、彼がその映画に出演するということも。
放送中の月9ドラマ『ブザー・ビート』の第1話を見たあと、北川景子さんのブログを読んだ。
彼女のこと知ったのは、3年くらい前かな?
映画『間宮兄弟』と、『サウスバウンド』で見た。
どっちも脇の役だったけど、なんかかわいくて印象に残っていた。ものすごく自然なかわいさ。
「ブザー・ビート」でも、彼女が演じるヒロインは普通の女の子。でも、むちゃくちゃかわいい。
作りこまずに、画面に溶け込んでいける魅力のある女優さんって感じ。
(実はすごく役作りしてるのかもしれんけど。。。)
彼女のブログ、昨今どこででも乱れ咲いてる芸能人ブログとは、かなり雰囲気が違う。
“ブログ更新のためのブログ”じゃなくて、ちゃんと内容がある。
仕事の状況や休みの日の様子などの日常が語られてるだけ・・・なんだけど、
媚びや虚飾、過剰なサービス精神は全然なくて、
22歳(かな?)の女の子らしい、仕事への思いや時々の葛藤なんかが、
とても素直な言葉で、ありのままに書いてある。
この春に卒業した明治大学でのキャンパスライフ(また死語?)もすごく充実したものだったようで、
読みながら、「この子、あたしよりよっぽど真面目に大学の勉強してたんだな。。。」と思ってしまった。
とにかくそのブログが好感度高くて、今の月9は面白いけど(そう、王道の恋愛ドラマで面白いのよ!)
ちょっと私は対象年齢外かな、って感じなので見てないが、これからも注目していこう・・・なんて思ってたんだよね。
そのブログに、かなり前から、
「時代劇の仕事があるので着付けや剣道、茶道のお稽古をしてます」って記事がいろいろあったんだけど、
そうかー、『花のあと』の主人公は、彼女だったのね!
そっか、だから殺陣のお稽古もしてたのね! 主人公・以登さんは、女剣士だからね。
原作は藤沢周平らしい叙情と爽快さを備えた短編で、何度も読んでいる好きな作品。
亀治郎さんは、許婚の才助だったらいいなーと思ってたんだけど、やっぱり勘解由か・・・。
悪代官だよ、えーん。
歌舞伎俳優だけあって所作とか完璧な彼なので、この重みのある悪役をまかされるのもわかるけど、
亀さんはお茶目な役やコメディもとても上手なので、そっち方面もアピールしていってほしいんだけどなー。
でも、この作品でコメディ部分を請け負うだろう才助のキャスティングが甲本雅裕って言われたら、まあ、確かにぴったりかもしれん、とは思う。
藤沢周平の作品は、彼の没後ここ10年ぐらいで、いくつも映像化されてきたけれど、藤沢ファンとしては、もうちょっと軽い風味で作ってほしいなーと思ったりする。どうも、下級武士の悲哀と人情劇に偏りすぎなきらいがあるように思える。初期はともかく、中期以降の藤沢作品は、けっこうひょうひょうとした面白さがあるんだから。
『蝉しぐれ』が叙情的になるのは、これはもうしょうがないけど、『たそがれ清兵衛』なんて、原作は映画よりもだいぶ、とぼけた作品ですよ。そこへいくと、キムタクさんの『武士の一分』は、けっこう雰囲気が出てたよね。私が中学生くらいのころにNHK金曜ドラマでやってた『腕におぼえあり』(原作:用心棒日月抄)も快作だった。
今回の『花のあと』は、お話自体は至極まじめなんだけど、北川さんが演じる主人公・以登がおばあさんになってから、孫たちに昔話として語り聞かせる、という趣向。この語りがユーモラスで、せつないお話をいい意味で軽くしてるので、映画もそんな感じがあるといいな。